【教育心理学とは】
「学習や教育について心理学的側面から研究することによって、教育の改善に寄与しようとする学問」
東京大学教育学部教育心理学科 市川伸一氏
「一言で言えば、『教育』という事象を理論的、実証的に明らかにし、教育の改善に役立てる学問」
日本教育心理学会『教育心理学ハンドブック』
また、心理学の一部であることから、社会心理学・発達心理学・臨床心理学・健康心理学・性格心理学などの他の心理学の知見も用いられる。
【教育心理学の主な分野】
発達 乳児期から成人に至るまでの知的・情意的な発達の過程 近年では老齢期まで発達の観点から捉えようとする動き
学習 知識・技能習得のメカニズム 学習や教育の方法
臨床 カウンセリングの分野 人格の発達、深層心理、障害等の理解と研究:
測定・評価 テスト・質問紙の開発 教育効果の測定・データ解析の技法に関する分野
【教育心理学の研究】
・法則定立的研究:個別事例を多く収集し、そこから一般的な法則を導き出す
・個性記述的研究:個別事例を詳細に検討する→新たな仮説の生成や臨床的治療
「仮説検証型」→法則定立的研究/nomothetic(質問紙法や実験法):量的研究
「仮説生成型」→個性記述的研究/idograhphic(観察法や面接法、事例研究):質的研究
【研究の手法】
観察法:(自然観察法、実験的観察法):時間見本法、場面見本法
実験:研究者が意図的・計画的に諸条件を統制して変数を操作し、変数間の因果関係についてより明確な結論を得ようとする方法
調査:研究者から対象者にあまり影響を与えることなく、通常の意識や行動についての情報を得ようとすること(質問紙法・面接法)
↑面接法には、構造化面接(あらかじめ項目が決まっている)と半構造化面接(柔軟型)がある。
事例研究:ある一人の人物について詳細に検討 面接、質問紙調査、観察等を行い、結果を総合的に検討 主に臨床的研究で用いられる