捜索19日目@ちいさな白黒ちゃん 10/03 | WANTED!きゅきゅ!~うちの猫探してます~

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9/15日早朝、目を覚ますときゅきゅの姿が見えません…。
完全室内飼いでした。
3週間後、無事保護することができました!

10/3

この日、昼過ぎ頃に昨日お電話頂いた方からご連絡をもらいました。
内容は、
「一昨日くらいに高校付近の川あたりで消防の人が白黒の猫の死体を引き取っていたというのを友人から聞いた」

というものでした。
「違うかもしれないし、あまりいい知らせじゃないから連絡をためらったんだけど…」
というお話を聞いた瞬間、
嫌な汗が全身から吹き出ました。
胸の内がざわざわしてどうしょうもない心持でしたが、
詳しいお話を聞いて、ともかく追跡して確認をすることにしました。

確かにいい知らせの内容ではありませんが、
もしかしたら…もしかしたら…という思いは常に付きまとっていました。
きっと大丈夫!とは思っていても不安は当然ついて回ります。
連絡くれた方も同じ思いだったと思います。
それでも連絡をしてきてくれたのは「ありがたい」という以外にはありません。
そこまで親身になってくださっているのですから…



読み切るまでご心配をおかけするのもなんですので、
先に結論を書きますと、「きゅきゅではありません」でした。

でも、その時のお話もここに記録しておこうと思います。
この手のお話が苦手な方もいると思います。
そういう方はここで読み進めるのをやめていただいても構いません。
でも、もし大丈夫であればこのお話にも目を通してくださるとありがたいです。


さて、まずは近くに消防署へ連絡を入れると、
本来は市の業者さんが通常処理をするらしいのですが、
今回はすこしやっかいなところにいたようで、消防の方も出動していたようでした。

回収後は、その市の業者さんが引き取っていったそうなのですが、
確か、市の許可が下りないとその業者さんとコンタクトを取ることはできないらしく、
消防の方が業者さんに連絡を取ってくださった後、私たちが業者さんへ電話をすることに。
なんだかこの辺がややこしいです。

でも確かに、白黒の猫だったそうです。

業者さんに連絡を取って詳しい話を聞くと、
その後、市の葬儀施設に今は預けられているようで、
飼い猫かもしれないから確認をしたいと申し出ると、
こちらもまた市の許可がいるということで一旦市の業務課へ連絡をとることに。

この市の業務課ですが、
亡くなった猫や犬の引き取りや交通事故にあったりした動物の処理なども担当している部署です。
きゅきゅが失踪してすぐの週明け月曜日、勇気を出して連絡をしたところでもありました。

業務課のち再度業者さんへ電話して、
やっとこさ確認に向かうことができるように。
急いで今保管されているという葬儀施設へ向かいました。


車の中で、まだわからない。まだわからない。けど…
という思いがずっと回って不安で不安でしょうがありませんでした。
きゅきゅであっても、きゅきゅでなくても同じ白黒の猫がなくなっている。
近くで。
もしきゅきゅだったら、近くにいたのに見つけられなかった。
もっともっとちゃんと探せばよかった。
そんな思いで押しつぶされそうでした。




※ここから先は亡くなってしまった猫ちゃんのお話です。
写真などは載せませんが、もう無理だと思ったら読むのをやめてください。




施設につき、待っていた業者さんと共に保管されている場所へ。
今は火葬前なので、冷凍されていると聞きました。
火葬されてしまうと確認もなにもできなくなるので、
見て確認できる時点に間に合ってよかったと思いました。

発見時は、人目にあまりつかない見えにくい場所で、
川の水に濡れた状態で、見つけた時にはすでに数日たってしまってる様子だったそうです。


冷凍庫の前へ立ち、対応して下さった方が冷凍庫から緑色のポリ袋を取り出しました。
小さなポリ袋です。
凍っているから少し縮んでるし、固まってわからないところもある。
と言われました。

袋を開けるのはとてつもない勇気がいりました。
心臓やら胃やらがそれこそ口からでるんじゃないかという気分でした。
主人が袋を開け、
凍ったことによってひっついているポリ袋をはがし、
中から出てきたのは小さくなった白黒の猫でした。

小さく丸まり、足は固まったまま、毛はペタンこになり
顔はつぶれてしまい、おしりはカラスにつつかれた痕があって少し骨が出ている、
小さな白黒の猫。
一見しただけではきゅきゅかどうかの判別がつきませんでした。


当然、あまり凝視したいものではありません。
でも、この子は私たちに姿を見せてくれているんです。
ちゃんと見ることができないなんて言えるはずもなにもありません。
まだ泣くことだってできるわけがない。

「ごめんね、見せてね。」

小さくそう言って携帯にあるきゅきゅの写真を二人でじっくり見比べていきました。

一番の特徴である顔の傷のような模様は、
顔がつぶれてしまっているためはっきりとした判断がつかず、
凍っているため足などを動かすこともできませんので、
肉球や足にある黒い模様で判別していきました。
肉球にある模様がちょっと違ったり、小さくなっているとはいえ、
大きさ、骨格もきゅきゅほどの大きさはなく、やはりきゅきゅとは違うようでした。

業者の方も、写真のきゅきゅより小さく、まだ子猫に近い感じのようだった。
背中の模様も、真っ黒じゃなくてもうちょっとまだらな感じだったよ。
というお話を聞き、やはりきゅきゅじゃないようだと判断しました。

最後に、かえってもう一度確認できるように、
携帯で写真を撮らせてもらいました。

この小さい白黒猫ちゃんからすれば、
今から天国へ行く前のこんな姿撮られたくなんかないと思うかもしれない。
だから、
「ごめんね。少しだけ写真撮らせてね。ありがとう。」
そう言ってこの猫ちゃんにお願いしました。

別れる前に、
手を合わせ、お祈りをし、ここでやっと少し泣けました。

車に乗る前に、
もう一度施設の中へ向かって、
ありがとう。必ずきゅきゅを見つけるから。ミニ白黒ちゃんは安らかに休んでね。
そう約束とお祈りをし、その場を後にしました。


出る前に業者さんと話をしたら、
詳しい場所は高校の校門前のバス停横に流れるどぶ川のところだったそうです。


この話を聞いたとき、なんとなく、
この子がきゅきゅのところへ導いてくれてるんじゃないかと思いました。
根拠はなにもないです。
ですがそう思えてなりませんでした。
私だけでなく、主人もそう感じたと言っていました。


この辺で白黒の猫はあまり見ない。
だけどこの子はそこにいた。
その場所はまだ私たちがあまり捜索できていない場所。
でも近い場所。


「こっちだよ。もっとこっちの方。」

そう言われている気がしてなりませんでした。



その日の捜索はその子がいたあたり、
もっとその先と範囲を広げましたが収穫はありませんでした。
ですが、やっぱりこっちの方面が気になる。
根拠はないけど気になる。そう感じた日でした。