DVDでイギリス映画『17歳の肖像 』を観た。
舞台は60年代のイギリス、ロンドン南西部トウィッケナムに住む、オックスフォード大学を目指す16歳の優秀な女子高生ジェニーが、一回り以上年上の男性と知り合い、彼とつきあうことで、今まで知らなかった大人の世界を体験。結局、その男性に裏切られるという、ちょっとありきたりで、あまり愉快でないお話。
ジェニーはチェロを弾き、パリに憧れ、フランス語を話し、音楽とアートと文学を愛する女の子。同年代のボーイフレンドもいるが、彼女にとっては子供っぽくて退屈。しかし、その年上の男性だって、すごく魅力的とも思えないのだが、世間知らずで頭でっかちな女子高生のジェニーにとっては素敵な大人に見えたのだった。
ジェニーも、ジェニーの両親も、結果的にはこの男性に騙されてしまったわけだが、ジェニーが彼の家を訪ねるシーンをみたら、なんというか、やるせない気持になる。ジェニーにとっては、そのペテン師、というかある意味病気のような年上男によって、学んだということになるのか・・。
トウィッケナム、エルガー、ジェーン・エア、ロチェスター、バーン・ジョーンズ、プレ・ラファエライト、パリ・・・
これらの言葉がセリフに出てくるこの作品は私のツボだった。About a Boyの作者ニック・ホーンビィーが脚本というのもうなずける。
ジェニーの担当教師は地味でいわゆるspinsterのようだけど、やっぱり音楽とアートと文学を愛する人生の楽しみを知っている女性。
愉快でないあらすじだけど、観た後は、さわやかな気分になり、元気づけられる作品だった。
ちなみに、ジェニーを演じたイギリス人女優キャリー・マリガンは、Belle and Sebastianのアルバム『Write about Love』にヴォーカルで参加している。
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