観劇 'The Importance of Being Earnest' | Have a cup of tea

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'The Importance of Being Earnest' at Vaudeville Theatre in London -- 01 March, 2008


Oscar Wilde(オスカー・ワイルド)の戯曲、'The Importance of Being Earnest'(『まじめが肝心』) を観劇した。

マチネで席はStall(1階)の後ろから2列目の端、35ポンド。



Vaudeville Theatre



主な感想は以下のとおり。


アルジャーノンとジャックの二人の男性俳優の台詞が早口で聞き取るのが難しかった。

それに比べて、ブラックネル卿夫人やグウェンドレン、セシリーなどの女優陣の台詞はクリアで聞き取りやすかった。


セシリーの家庭教師、プリズム女史は、原作本を読んだ時点では、勝手に40代後半くらいの独身女性を思い描いていたが、実際の舞台の女優さんの姿は少なくとも60代以上にみえた。確かに物語の内容から年齢を計算すると、そのくらいの年齢が妥当といえるのだが。


チャジュブル師の役どころは、舞台ではちょっと抜けているお茶目なキャラクターだったが、これも原作本を読んでいたときはとは違う印象だった。


ジャックの姓はワージング(Worthing)というが、この名前は、彼が乳児の頃、誤ってVictoria Stationの手荷物預かり所に鞄(!)に入れられ預けられていたというエピソードからきているのが面白い。イギリス南東部への列車に乗車したことがある方はニヤリ!?としてしまうかも。


この物語は、'Earnest'という名前の男性との結婚を強く望む2人の女性(グウェンドレンとセシリー)と、その'Earnest'の名を語り彼女らと結婚したい2人の男性(アルジャーノンとジャック)のやりとりが主な軸となっているが、厳格なブラックネル卿夫人の辛らつで機知に富んだ台詞や、忠実で期待を裏切らない執事のすました様子、年配のプリズム女史とチャジュブル師の滑稽なやりとりも見逃せない部分である。また、グウェンドレンとセシリーが'Earnest'(真面目という意味)という名前だけにこだわって結婚相手を決めるというナンセンスな設定が、喜劇を生み出す要素の一つになっているのだろう。


プログラムに掲載の演劇史家および伝記作家のJonathan Croall氏の解説によると、「それほど重要ではないが興味深いのは、この劇の会話にワイルド自身の隠された生活が暗号化により反映されているところだ。例えば、'Earnest'はヴィクトリア時代の俗語で'gay'(同性愛者)を表し、'Cecily'は当時、若い男娼がよく名乗っていた名前であり、また架空の親戚の名前'Bunbury'は二重生活を意味する。」とある。


余談ではあるが、劇場の看板やプログラムの装飾がアールヌーボー調で、C.R.マッキントッシュの作品を彷彿とさせた↓



C.R.M vs O.W