【乙女座】 | カブ鍋

【乙女座】

前回コメント0を達成したもみじです。残尿感が隠せません。


今回のお題は乙女座。



私は乙女座と聞くと必ず思い出すことがある。


私はカフェでアルバイトをしていますが、4年前、そのカフェで働き出したばかりの頃のこと。



当時、その職場でアルバイトリーダーをしていた先輩のTさん。


Tさんは初対面の人には必ず星座を聞く。


しかし記憶力があまりよろしくなく、私はTさんに10回ほど星座を聞かれたものだ。


乙女座の彼は、同じ星座の人を見つけると、乙女座に関する雑学に花を咲かせる。




Tさんには様々な伝説がある。


伝説その1 

護身術を習っており喧嘩が強い。高校の時学校同士の抗争があり、 Tさんは鉄パイプで向かってくる5人を素手で倒した。



伝説その2 

Tさんは精神を鍛えるため、常に家のボイラー室で生活している。そのため夏の暑さに強い。




伝説その3 

夏場のボイラー室はさすがにきつく、カフェの事務室を勝手に住みかに改造して住もうとした。


しかし翌朝、納品業者の人に発見され、不審者と間違われ通報された。 




そんな彼に事件は起こった。


ある日私はTさんと一緒のシフトで働いていた。


そしていつものように私は星座を聞かれていた。


いい加減うんざりしていた私は、「今のところ前と同じです」と答えながら、ふとホールに目を移してみた。


すると新入りバイトのS君(イケメン)がなにやらお客に絡まれている。


S君に何があったのか聞いてみると、


S「あそこのおじいさんが、僕に女の子を紹介してやるとか言ってしつこいんですが、、、」


みると、スタッフの間でも迷惑で有名なおじいちゃん。よく女性スタッフは電話番号とか聞かれていて、正直迷惑をしていた。


それを聞いたTさんは



T「分かった、S。俺に任せとけ。俺もあのお客には我慢の限界だ。俺からお客様にびしっと言ってきてやるから」


そう言い残し、Tさんは颯爽とお客の元に向かった。


腐ってもアルバイトリーダーである。


私とS君は、かつてないほど頼もしいTさんに向かって「お願いします。頑張ってください!」とエールを送った。



そしてTさんとお客のバトルが始まった。



T「すみませんお客様、店員の業務の妨げになりますので・・・・」


客「おお、それはすまんかった」



T「ちなみにさきほどはS君にどんなお話を?」



客「いやいや、別にたいしたことじゃ・・・」



T「女の子を紹介してやるとか・・・?」


なにやら話がおかしな方向へ。



今度は完全に客が困っている。



そしてしばらく時間がたち・・・




T「では、この子とこの子でお願いします。私は明日もここで働いていますので。」



そして私たちの元に、ウキウキしながらTさんは帰ってきた。




そして一言。




T「商談は成立した。」



私とS君は、何も言うことができなかった。




しかしTさんの期待も虚しく、あの客は二度と来店することはなかった。







もみじからボニさんへのお題【イケメン】