独り言
「それはあたしのです」
こんばんは。4月バカもいよいよ8日目ですね!!のRIOです。
《はいはい、いつものやつね》
年中バカですが、4月中は特にバカさ加減が爆上がりです。
《いやそれ年中やろ》
はよ5月にならんかな…。
5月は5月でゴールデンなバカになるのでご期待ください。
《うあ…最悪》
さて、今日はぼくが優秀なエージェントとして危険で高度なミッションを遂行している、一見普通に出勤している会社に見えがちやけど実は裏で世界征服の野望を実現しようと企んでいる組織=DGC(ダークでクレーなカンパニー)での日常をご紹介します。
ちょっとだけ妄想寄りな日常ですが、あんまり気にしないでください。
《それって妄想やがな》
ある朝、オフィスでの始業前に、突然ぼくのミッション指令用のスマホが鳴りました。

ぼくは緊張した面持ちでこっそりとスマホの画面を見つめました。

すると次のような指令が発せられていました。
「こちらバード司令官。DGC潜入エージェントのRIOに告ぐ。さて、なにを言い出すと思う?」
「なんでっか?このぼくを焦らしたいんか?」
「うーんなんてゆーか、正確に言えば…焦らしっくパーク? いや、焦らしっくワールド?」
「はぁ?司令官、意味が分からんのですけど?」
「焦ら紀、白亜紀、がんもど紀。その名は…寺野ザウルスだ!!」
「なにゆーてますのん?寺野ザウルスってなんなん?」
「DGCの生物研究所長の寺野博士が、どこからか手に入れたティラノザウルスのDNAをコピーして、大量にティラノザウルスを量産しているとの情報を手に入れた」
「寺野博士…だから寺野ザウルスかよ。安直やの」
「もうすぐDGCにて極秘裏に開発された生物兵器、寺野ザウルスが現れる。RIOはその兵器からサンプルを取り、万歳課長を通じて検体を研究班に送付せよ。なおその生物については、むやみに攻撃せず、放置するように。蒲池法子…いや、松田成功を祈る」
ぼくは思った…
「一から十までおもんないぞ、この司令官」
しばらく外の様子を伺っていると、大騒ぎする気配と、巨大な怪獣が走って移動する重低音が響いてきました。
その音のする方へと移動し、物陰から見てみると、なんとティラノザウルス…T-REXが走ってきたではないか。
おお~スゲ~迫力!!

恐竜が大好きなぼくは走ってきたT-REXの前に飛び出しました。
するとT-REXは大きな口を開けてぼくに向かって吠えてきました。
ガオ~~~~!!
《迫力ないな…》

ぼくはT-REXの大きく開けた口に近付き、中を覗き込みました。
迫力のある牙が並んでいます。
そして上の牙をちょっと触っていてこう思いました。
「この牙抜いて送ったらええんちゃうの?」
しかしこんな大きな牙を簡単に抜けるとは思えません。
あとはウロコをはがそうかとも思いましたが、簡単にはがせそうにも見えませんでした。
あれこれ考えたぼくは、T-REXに
「ちょっとここで待っててな」
と言い残し、DGCのオフィスのように見せかけて実はオフィスじゃないような雰囲気と思いきや実際はオフィスのようなオフィスの近くにある食堂の冷蔵庫から、大きな鶏肉の塊を失敬しました。

うんうん、これは食べ応えありそうやな。
早速ぼくはその鶏肉を抱えてT-REXの元へ戻り、全部食べさせてあげました。

あんなに大きな鶏肉の塊をピロリと平らげたT-REXは
《ペロリやろ?ピロリ菌みたいになっとるぞ》
再びどこかへ向かって走り出しました。
ぼくも走ってその後を追いました。

しばらく走っていましたが、残念な事にT-REXの姿を見失ってしまいました。
でもぼくは慌てませんでした。
残っていたT-REXの足跡の中に落ちていた糞を検便キットで2本分の検体を回収する事に成功。
これを万歳課長に渡し、研究班に送ればその研究結果が分かり、大きなミッション達成となるはずでした。

ぼくは自分のデスクの一番下の大きな引き出しの奥に検体入りのケースを保管して置き、違う時間帯に万歳課長が検体を取りにくる手はずになっていました。
後ほどケースの中を確認し、いくつかあった検体のうち2本分が無くなっていたので、成功を確信していました。
ところが……
2日後に専用スマホに、万歳課長からの連絡が入りました。
万歳課長は非常に渋い顔をして言いました。
「リオくん。例の検体の分析結果が出たんだが、ちょっと奇妙なんだ」
「奇妙とは?」
「いたって良好な健康状態を維持。野菜の繊維質もしっかり摂れていて、血分も見当たらないとの事…これはなんだ?」
「かなり健康そうで良かったですね。あの鶏の塊が良かったんかな?」
「いやそうじゃなくて。キミからもらった検体って、あれは本当にT-REXの検体で間違いないか?」

ちょっと待ってください。
ぼくはデスクの一番下の大きな引き出しの中に保管している例の検体ケースの蓋を開けて中を確認しました。

そして……
「あの、万歳課長」
「なんだ?なにか分かったか?」
「万歳課長が間違ってます」
「え?どういうことだ?」
「今例の検体ケースの中に、T-REXの検体2本分がありました」
「な、なんだって!?一体どういうことなんだ?」
「万歳課長が取り出して研究班に送ったのはT-REXの検体ではなかったという事です」
「え………じゃあ、誰の検体?」
「それは、あたしのです( ̄ー ̄)ニヤリ」

「え……キミの検体…って……なんで?」
「だってもうすぐ春の健康診断があるでしょ?だから前もって検便を取ってたんですよ」
「誰が?誰のを?」
「あたしが。あたしのを」
「……お前な。なんでそんな先の検便をそんなに早く取ってんだよ!!しかもT-REXの検体と同じケースに入れてるなんて!!」
「大丈夫です。ここにT-REXの検体があるんですから、もう一度送ればいいだけです」
「しかし、オレは研究班と司令官になんと説明すればいいのか…」
「『先にリオの検体を送ってしまいました。T-REXは後で早急に送ります。いや~それにしてもリオが予想外に健康体で良かったっすね。ではまた』ってない感じでしれ~っと済ませましょう」

万歳課長はスマホの通話ボタンをオフにするまで無言で頭を抱えていました。
そして……
今、ぼくのデスクの健康診断の封筒には、T-REXの検体が2本、しっかり入ってます。
《それ、健診で提出すんなよ》

🙈 🙊 🙉
今夜はさすがにこの曲を聴きましょう。
T Rex の『Get it on (Cover version)』です。
いわゆる“フラッシュモブ”ってやつですかね。
これだけ大勢いたら、ダンスが下手でも誤魔化せそう。
🙈 🙊 🙉
なんでできないのか?
歴史の深さとDNAに刻まれた文化・意識の違いです。
真似だけでは簡単に変えられないかも知れませんが、長い時間をかければ意識は変わっていくでしょう。
🙈 🙊 🙉
今夜もオリジナルイラストはお休みします。
次回は描きますね。
では来週は春の健診のために検体をいくつか取ります。
《その情報要らんから》
ほなね~♬
