男女の会話62

「子供向けアニメの野望5」


男:こんにちは。男です。
女:こんにちは。真っ昼間ですがいつもの女です。
男:オレもいつもの男やぞ。
女:えー…💦
男:嫌なんかい。
女:あたしに「嫌です」って言わせたいんでっか?
男:やっぱり嫌なんや。
女:上司による美人秘書へのセクハラって、きっとこんなんなんでしょうね。
男:これってセクハラなんか?パワハラちゃうんか?いやモラハラか?
女:被害者に聞かれても困ります。
男:なに被害者になっとんねん?ってことはオレが加害者なんか?ほんで言っとくけど、オレはキミの上司でもない。そしてキミはオレの秘書でもない。
女:やっぱりね…。結局『美人』ってゆー要素しか残ってまへんな…(;゚Д゚)
男:それもないやろ。きっと。
女:ほーら、まーたハラスメーントですやん。
男:所々伸ばすなよ。ほんでそんなこと言い出したら、ここで会話できんぞ?
女:じゃ話題を変えまひょ。
男:急やな。でもここは変えて欲しいかな…。
女:でしょうね。マンさん、今日の会話のタイトルを見てください。
男:このタイトルからして、これはもうあれしかないか?
女:あれがこうなるしかないでしょうね。
男:どうなるねん?
女:あたしにもさっぱり。
男:分かってへんのかい。
女:マンさんは分かってますのん?
男:分かってる。
女:あー……バレましたか。
男:なにゆーとんねん?バレるもなにも、タイトルそのまんまやないか。
女:いかにも、そのまんまで突っ走ろうと思ってます。
男:“いかにも”ってゆーなよ。
女:では始めまっせ。
男:はいはい、始めてくれ。




女:まず1発目はこれ。『凡才バカ盆』から始めましょう。
男:う~む。これはもうモロにあれやな。
女:モロにあれて…やらしっ!!
男:あほかキミは。キミは欲求不満やろ。はよ話を進めてくれ。
女:ゆーときますが、天才バカボンのパクリやないですから。
男:おお、先にゆーてきたな。いつもはオレが先にゆーセリフやのに。
女:先手必勝って感じです。
男:ぜんぜん勝ってへんけどな。
女:そのあとあたしはこう言います。「パクリやなくてオマンジュです」ってね。
男:いつものセリフやな。もう飽きてきたわ。
女:“もう飽きてきたわ”…それって恋愛男のいつものセリフですね。
男:無理やり恋愛に絡めるのやめてくれへんかな。
女:それは失礼しました。ついつい絡めてしまうんですよ。憧れてるから。
男:キミは恋愛に憧れてんのか?
女:先に進みます。
男:スルーかーい。
女:この『凡才バカ盆』は、趣味が盆栽ですねん。
男:なんか似たようなフレーズばっかりでややこしいな。シャレを連呼してるみたいやん。
女:あたしはシャレを連呼するなんて器用な真似できまへん。謝礼は大好きですけど。
男:シャレはキミがいつもやっとるがな。きっと大好きなんやろ。
女:さっきも言いましたが大好きなのは“愛”です。
男:さっきは謝礼が大好きってゆーてたがな。ほんで“愛”とかゆーなや、気持ち悪い。
女:気持ち悪いってゆー人が気持ち悪いんですぅー。
男:キミは小学生か?
女:中3程度ですかね?
男:それもいかがなもんかと。
女:でも思春期ですけど。
男:それは要らんやろ。
女:あのですね、さっきから話がちっとも進んでおりまへんねん。
男:キミが脱線させとるんやん。
女:軌道修正しまっせ。
男:はいはい、やってくれ。
女:盆栽が趣味のバカ盆。いつかものすごい盆栽を育ててやると意気込んでいるんですが、なんせこのバカ盆は凡才なんで、やっぱり限界があるわけです。
男:凡才に盆栽…やっぱりややこしいな。なんとかならんのか?
女:残念ながらどーにもなりまへんな。あたしもどーにかしたいんですけど。
男:そうか……って、キミが考えたアニメやろが。どうにでもなるやろ。
女:そない簡単なもんじゃないんですよ。確かにあたしの脳が考え出してますけど、正確に言えば“あたしの脳内におる別のあたし”が考えてますんで。
男:……………キミは多重人格者なんか?
女:そうは言いたくないのが本音です。
男:言いたくないだけで実はそうなんやろ。
女:あやしは「ちゃうで~」って言いますけど、もう1人のあたしは「バレたか…」ってゆーてます。
男:やっぱり多重人格者やないかい。
女:まぁとにかく、盆栽好きのバカ盆です。
男:急に話を元に戻しやがったな…。
女:あたしが期待してるのは、このアニメが完成して配信でもされたら、きっと世界的に大ヒットすると思ってますねん。
男:このアニメが?凡才の盆栽やのに?
女:マンさん、知らないんですか?
男:なにが?
女:今、世界で盆栽が注目されてますねん。あの錦鯉を外国人が高値で買って大事に育ててるように、盆栽もすんげー売れてるんですよ?
男:そうなん?でも盆栽って自分でも手入れして作り上げていくやん?外国人もそんなことやってんのか?
女:やってますがな。日本人だけやないんですって。
男:なるほど…。だとしたらキミ、ええとこに目を付けたな👀
女:ケツに?
男:そこってええとこなん?
女:ええとこなんかは知りまへんけど、そんなとこに目ぇ付けてどないしますのん?
男:いや知らんがな。
女:でもマジで盆栽アニメは期待できると思います。
男:そうかもな。
女:取りあえずこれは終わりです。
男:いきなり終わりかーい。




女:2発目は『迷探偵コンナン』です。
男:これはまた…なんてゆーか…
女:無理して言わんでもよろしいで?
男:そうするわ。で、内容はきっとあれやろ?
女:あれとは?
男:事件が起きて、名探偵が登場して推理して犯人を特定して事件解決。そんな感じやろ?
女:うーん惜しい!!
男:惜しい?どこがちゃうの?
女:事件はそう簡単には解決しまへん。迷探偵ですから。
男:ってことは?
女:解決まで数年…いや数十年かかるかも。
男:なにそれ?迷宮入りするんちゃうやろな?
女:それもあり得ます。色んな犯人説が持ち上がって怪しい人物がこれでもかと捜査線上に浮上しますが、決定打がなくて未解決って場合もあり得ます。
男:マジかよ。なんでそんなアニメを作るんや?
女:だって迷探偵コンナンでっせ?そりゃ解決するのも困難でしょ。
男:コンナンって名前やからって困難にならんでもええがな。
女:それにあたし個人的な意見なんですけど、未解決事件って好きなんですよ。
男:えらい不謹慎な発言やな、それ。
女:いや、悪い意味に捉えんとってください。事件はもちろん早く解決してほしいとは思ってます。でもその上でどうしても、事件の内容が気になるやないですか。こんなに怪しい人たちがいっぱいおんのに…こんなに痕跡が残ってんのに…こんなとんでもない事しやがってからに…それでなんで捜査が進展せんのか?気になって気になってついつい自分でも調べたくなるとゆー気持ち、分かりませんかね?
男:うーん…まぁ分からんでもないけどな。
女:迷探偵コンナンはそんな事件を捜査してますねん。
男:なにもそんな難しい事件を捜査せんでもええのに。
女:まぁお年寄りの道楽的な部分もあるんでしょうけどねぇ。
男:え?コンナンって年寄りなん?中身は大人やけど見かけは子供とかちゃうの?
女:それって思いっきりパクリですやん。中身が大人で見かけは子供?エマニエル坊やのパクリでしょ?
男:ちゃうし!キミ、なんでエマニエル坊やを知ってんねん?
女:いや別にそこまでのファンではないですけどね。概要ぐらいは知ってます。うちの兄貴はエマニエル坊やについて、「あれは子供の着ぐるみを着たおっさんやで」ってゆーてましたから。相変わらずあほな兄貴ですわ( ´,_ゝ`)プッ
男:なんで知ってんねん?って聞いただけでファンの疑惑は持ってなかったんやけど、今ちょっと疑惑が湧いたかも…。ほんで兄妹そろってあほやな。
女:とにかく迷探偵コンナンはお年頃…やなくて、お年寄りです。
男:どっちゃでもええわ。
女:「見た目はお年寄り!頭脳もお年寄り!その名も迷探偵コンナン!!」
男:やかましいわ。結局はパクリみたいなもんやんけ。
女:いやはや…見た目も頭脳もお年寄りて…まんまお年寄りなだけやないですか。
男:知らんがな。キミが考えた設定やろが。
女:自分で考えた設定に、我ながら身震いがします。
男:だったら他人はもっとやろ。
女:まぁとにかくこの『迷探偵コンナン』は子供向けアニメとゆー枠にとらわれず、実写でドラマ化、あるいは映画化してもええんちゃいますやろか。
男:大きく出たな…。
女:主演は…いかりや長介さんがええなぁ。
男:無理やし。
女:あたしは楽しみです。
男:キミだけや。
女:…そんなセリフ、言われてみたいもんですな。
男:いや、そんな意味ちゃうから。勘違いがデカすぎやぞ。
女:今回はこんなとこですかね。
男:え…?今回ってことは、まだあんのか?
女:喜ばしい事に、まだまだありまっせ。
男:キミの頭の中にはどんだけのパクリネタが詰まっとんねん!?
女:パクリネタて…失敬な。ちなみにお腹の中にはパクリガスが充満しとります。
男:単なる屁やがな。パクリガスの意味が分からん。
女:この世の中、意味の分かる事ばっかりやないんですよ?
男:やかましいわ。その意味の分からん存在の集大成がキミやないか。
女:光栄です。
男:……やってられんわ。さてと、今日は撤収な。まだ昼やけど。
女:撤収でっか。仕方ないですね。とぼとぼと撤収してランチにします。
男:嘘つけ。さっさと走って帰るんやろ。
女:帰るってゆーか、今ソファで寝そべってますがな。
男:あ、そっか。まぁええ。じゃあまた今度な(。・ω・)ノ゙♪
女:はいはい、ほなね~♪

終わり