エッセイ
「“姫”が“男”になったら&その逆」


こんばんは。RIOです。

今日はなんだか微妙なタイトルのエッセイですが、実はそんな意味深な意味ではありまへん。
有名な物語でよくある『~姫』とか『~太郎』のタイトル。
そのタイトルをそれぞれ『~男』とか『~姫』のように性別を逆にしたら、その内容はどのようになってしまうのかを考えてみようと思ったんです。
画期的な思い付きやと思ったでしょ?《ちっとも思わん》
それでは早速ε=ε=ε=ε=ヽ(* ̄∇ ̄)ノ《あ、早っ!》



『かぐや姫』→『かぐや男』

ある日、おじいさんが裏の竹林で1本の光り輝く竹を見つけたので、早速その竹を切ってみたら、中から男の子が出てきました。
その男の子はめっちゃ早く成長し、あっとゆー間に大人になりました。
大人になったかぐや男は、嫁さんを見付けて結婚したいと言い出しました。
しかしイケメンでもないかぐや男がいきなり結婚したいと言い出しても、それは単なるワガママでしかありません。
おじいさんとおばあさんは親戚中、そして知人を訪ね、ええ歳の未婚の女子はおらんか聞いて回りました。
もしおったらお見合いでもセッティングしたかったんですが、なぜか誰も名乗りも挙げない始末。
きっと、イケメンでもなく貧しく、タケノコの収穫しかできんかぐや男の相手にはなりたくなかったんでしょう。
その事をかぐや男に伝えると、彼は逆ギレしながら
「イケメンでもなくて貧しくて悪かったな。こうなったらユーチューバーになって有名になって稼いだる!!」
と息まいていました。
しかし、動画を撮る機械もないしスマホも持っていないかぐや男はなにもできずに悶々と過ごしました。
そのうちおじいさんとおばあさんよりも先に年老いていきました。
そんな時、月から使者がやってきてこう言いました。
「すんまへ~ん。道にまよってえらい遅くなってもーて」
かぐや男はイライラしながら
「おせーよ。もうこんな年寄りになってもたやん。さっさと月に連れて帰れよ」
使者はキョロキョロしながら言いました。
「わかりました。すぐに…あれ?お相手のお姫様はどこへ?」
かぐや男はしょぼしょぼとした顔で言いました。
「いやそれが、誰も相手になってくれへんかってな。ワシ、チョンガーのまんまやねん」
使者は
「え…それじゃ月には帰れませんよ。必ずペアで帰るという契約になってますから」
と無表情のまま言いました。
かぐや男は
「それは知ってるけど、どうにもならんかったんやん。それやったらもうちょっとイケメンにしてくれたら良かったやん」
使者は困った顔をして
「それはあなたの元の本人が…そしてそのクローンがあなたですから、どうしようもないです」
「えー💦じゃワシはどうすればええの?」
使者は申し訳なさげに
「そのままここで余生を…」
かぐや男はそれを聞くとポッカリと口を開けたまま立ち尽くし、月に向かって去って行く大勢の使者たちをいつまでも見上げていました。
そして後ろで様子を見ていたおじいさんとおばあさんに言いました。
「さ、今から竹を切ってもらえるかな?流しそうめんしよ」

きっとこんな物語になる事でしょう。《なんで最後が流しそうめんなん?》



『おやゆび姫』→『おやゆび男』

おやゆび男は、朝顔の花から生まれた親指ほどの大きさの小さなおじさんでした。
ある日、おやゆび男はヒキガエルに誘拐されそうになりましたが、魚たちが助けてくれて助かりました。
しかし今度はその魚たちに食べられそうになりました。
「お前ら、オレを餌にしたいがためにヒキガエルから助けてくれたんかい。この卑怯者!!」
顔を真っ赤にして怒りだしたおやゆび男の様子を見て魚たちは怖くなり、逃げ出しました。
そしたら今度はフンコロガシに誘拐され、後ろ足でコロコロと蹴り転がされました。
すっかり目が回ってしまったおやゆび男は、隙をみてフンコロガシにパンチを繰り出すも空振りばかり。
しかし、あきらめムードで繰り出した後ろ回し蹴りがクリーンヒット。
フンコロガシは遠くへ転がって行きました。
まだ目が回って動けないでいたおやゆび男にノネズミのおばあさんが手を差し出しました。
しばらくノネズミのおばあさんの家で居候していたおやゆび男でしたが、隣の家の金持ちのモグラのねーちゃんに一目ぼれしてしまいました。
それからとゆーもの、何度も交際を迫りますがOKならず。
しびれをきらしたおやゆび男はある日、モグラの家にこっそり忍び込むとねーちゃんの巣穴の蓋を開けて地中に潜ってしまいました。
おやゆび男が地中にまで潜ってきた気配に気付いたモグラのねーちゃんは、こっそり隠れました。
それに気付かず穴の奥へと進んでいったおやゆび男の気配を感じ取ったねーちゃんは素早く穴の外に出て蓋を閉め、大きな岩を乗せて行方をくらましました。
おやゆび男の姿が見えなくなって心配になったノネズミのおばあさんは、警察に行方不明の捜索願を出しました。
しかしどこを探してもおやゆび男は見つかりません。
隣の家の金持ちのモグラのねーちゃんも同じように姿を見せないのに気付いたノネズミのおばあさんが警察にそれをゆーと、警察はモグラの家を捜索しました。
そしたら、金持ちだったはずの家の中はもぬけの空になっていました。
巣穴の入り口と思われる上に大きな岩が乗っかってるのを見た警察は嫌な予感がし、急いで岩をどかして巣穴の蓋を開けました。
すると…
蓋を必死で開けようとしたらしき姿でサングラスをかけたおやゆび男の亡骸が。
そしておやゆび男はなぜか、親指を立てていました。

きっとこんな物語になる事でしょう。《最後に親指を立たせたのには無理やり感満載やな》



では、次回につづきます。《え?つづくの?》

ほなね~♪