男女の会話48
「好きな外国は?」
男:こんばんは。男です。
女:おこんばんは。夢を食べると言われる大和田獏です。
男:それ“ばく”やろ。大和田さんに失礼やろ。
女:きっと今頃、大和田爆笑してると思います。
男:するかい。
女:最後は大和田爆睡するでしょう。
男:キミがな。
女:それはないですよ、あはははは~。
男:なんやねん、そのわざとらしい笑い方は。
女:だってあたしはオールですから。
男:オール?なんや、夜遊びか?
女:オールバックです。もうちょい前髪伸ばしたらリーゼントにしようと思ってます。
男:髪型の話になっとるやないか。
女:髪型やなくて、マジでオールしまっせ。
男:だからオールでなにするん?
女:夢の世界を旅しますねん。ワクワクして寝られそうにないですわ。
男:夢の世界を旅…それ、寝とるやん。
女:あたしにとったら起きてるも同然。ただ見た目は布団に入って目を閉じてますけどね。うつ伏せになって。ヨダレも出てるかも。
男:気持ち良さそうに爆睡しとるやないか。
女:だから寝てまへんて。さぁオールに備えてオールピーも飲んどかんとね。
男:それ、新オールP内服液やないか。
女:飲む前にあの上のガラスのフタを折るの、めっさ緊張しますわ:(´◦ω◦`):カタカタ
男:知らんがな。それにそんなん飲んで夢の世界に入れんのか?
女:意地でも夢の世界への扉をこじ開けます。バールも用意してますし。
男:キミの夢の世界って、バールでこじ開けるような扉があるんか?
女:閉まってたらね。普通は指紋と声紋と虹彩で認証して開くんですけど。
男:そんな認証して開くんか?えらい厳重やな。
女:だいたいそれでも開かん事が多いですけどね。
男:あかんやん。それでも開かんかったらどーすんねん?
女:バールでこじ開けます。
男:もうキミは部外者確定やろ。
女:まだ認証方法があります。最後の砦みたいな方法が。
男:まだあるんかい。それはどんな認証なん?
女:屁で認証しますねん。
男:なんか嫌やな、それ。でも一応聞いとこか。どうやって?
女:どうやってって、センサーの前で一発かますんです。
男:うーん…それでやっと扉が開くんやな?
女:いや、アラームが鳴ると同時にこんなアラームが表示されますねん。『濃度が規定値を超えています☢すぐに避難してください』ってね。
男:どんだけ濃い屁しとんねん、キミ。スカンクか?全然あかんやん。
女:厳密に言わせてもらえれば、スカンクのは屁やないですから。そこは一緒にせんとってください。
男:そんなうんちく披露せんでええねんて。
女:夢の世界を旅するのも苦労しますよ…。
男:普通に寝ればええだけの話やないか。
女:まぁそうかもですね。
男:ところでキミ、ちょっと聞きたいんやけどさ。
女:急になんでっか?ドギマギドギマギ💦
男:そない演技くさいドギマギせんでええねんて。
女:告るんやったら、直接でお願いします。
男:いやそんなんちゃうから。勘違いすんなよ。
女:今何色のんとか?
男:なんの色やねんそれ。さっきからわけのわからんことばっかり。
女:だからなんですのん?はよゆーてくださいよ。もうまぶたが半開きになってますから。
男:眠いんかよ。さっきまでオールやとかゆーてたやないか。
女:さっきは夢の世界をバックパッカーって話でしたよね。
男:バックパッカーは今初めて聞いたぞ。
女:ヒッチハイクでっか!?中指立てて。
男:ゆーてへんて。ほんで中指はやめとけ。親指にせなあかん。
女:じゃあなんですのん?
男:キミがなかなか言わせへんのやないか。ちょっと聞きたいねんて。
女:あ、ちょっと待ってくださいね。最近耳クソの掃除してまへんので。
男:“耳かき”って言えや。今からそれするつもりか?あとにしてくれへんかな。
女:はいはい。あとでね。はいはい。
男:あのさ、キミが好きな…
女:いきなりそんな事聞きます?うら若き乙女に対してそんな事聞くやなんて、デリカシーに欠けますね、マンさん。
男:ちょっと待てや。最後まで聞いてへんのにようそんな態度取れるよな。しかも誰がうら若き乙女って?確かもう50代とかちゃうかったっけ?
女:50代ってのはあくまで疑惑ですがな。
男:それはええから、最後まで聞けって。ええか?
女:そらすんまへん。
男:キミが好きな外国って、どこ?
女:え…なんですかそのクソつまらん質問は…。
男:クソ付けんでもええやん。ちょっと聞いてみたかったから聞いてみた。
女:あたしが好きな外国…あたしは基本的に、外国にはあんまり興味ないんですけど。
男:でも好きな国とか嫌いな国とかはあるやろ?
女:そらまぁ人間ですからね。多少の好き嫌いはありますけど。例えばネギとか…
男:それ食い物やん。国の話をしとんねん。しかも好きな国の。
女:ああ、カンツリーですね?
男:妙な横文字使うなや。で、好きな国は?
女:うーん…なかなか難しいですねぇ。
男:難しい?なんで?
女:一言で好きって言えまへんねんて。例えば、風景はこの国。食べ物はこの国。文化はこの国。足の長さはこの国とか、色々ありますでしょ?
男:ああ、なるほどね。……最後の“足の長さ”ってのが気になったんやけど。
女:気になりました?あたしの足の長さが?
男:ちゃうて。“足の長さはこの国”ってゆーてたやん?キミがその“足の長さ”でほんまに好きな国ってあんのか?
女:ああ、例に出したからにはありますよ。
男:そうなん?それってどこ?
女:えっと…どこの国ってゆーより、ギネスで世界一足が長い人がいてはるんですけど。
男:世界一?どんな人なん?
女:こんな人です。

男:うわ!これって本物?
女:本物ですよ。ギネスの認定書持ってはるでしょ?あたしは最初、隣の女性がちんちくりんなんかと思ってたんですけど(笑)
男:そう見えんこともないな。
女:この足の長い女性はロシア人の『エカテリーナ・リシナ』って人で、世界でもっとも長い足の持ち主であることが認められたんです。なんと左足は132.8cm、右足が132.2cmとゆー長さ👀
男:羨ましすぎる…。
女:ちなみに身長は206cmですって。そらそーでしょうね💦
男:他にも画像ないんか?
女:彼女の名前でググったらいっぱい見れますから、思う存分見てください。ってか、そんな話じゃなかったですよね?
男:ちゃうな。明らかに脱線しとるな。
女:偉そうに言わんといてくださいよ。マンさんもノリノリでしたやん。
男:そうか?まぁええ。じゃあ好きな国はロシアってことかな?
女:ちゃいますやん。足の長さやったら世界一足の長い人がロシアにいてはりますって話。好きな国とかやないです。
男:そうか。そうやな。確かに。じゃあ、食べ物は?
女:食べ物で好きな国って事ですよね?それやったら、日本ですね。
男:外国ちゃうんかい。
女:外国でももちろん美味しい食べ物はあります。あたしが好きな食べ物もありますからね。でも今のあたしは和食が一番好きです。だから日本です。
男:そうか…ちなみに外国の食べ物で好きなんはなに?
女:あたしもそない知ってるわけではないですけど、あくまで知ってる限りで言わせてもらうと、海鮮のパエリアはめっさ好きですね。
男:ああ、パエリアな。あれは美味いよな。
女:美味しいです。自分でも作りたいけど、まだ挑戦した事ないです。
男:やってみたらええやん。
女:ようそんな簡単に言い放ちますね…。そない簡単に美味しいパエリアなんて作れまへんて。
男:キミならできるやろ。
女:はぁ?なんですか?その根拠は?
男:いや、なんとなく。
女:マンさん、あまりにも奥行きのない意見言わんといてください。
男:そらすまんな。で、他に好きな食べ物は?
女:他ですか?他は……エスカルゴのオーブン焼きです。あれも大好き。
男:食用カタツムリやな。あれも美味いな、確かに。
女:同じようにムール貝のオーブン焼きも好きです。
男:はいはいはい。……なんかこう、今ふと思ったんやけど。
女:なんでっか?
男:キミ、サイゼリヤとかよう行くんちゃう?
女:やっぱりバレました?(笑)
男:バレるよな、エスカルゴとかムール貝とかが好きって聞くと。それを安くで食うならサイゼリヤやろ。
女:そうですよね~。だからってサイゼでバイトしようとは思いまへんけど。
男:食うのが好きなんと働くのは違うやろ。
女:そらそーですよね。
男:なるほど、わかった。ほんで他には?
女:まだゆーてええんでっか?
男:ええよ?聞きたいから聞いてんねん。
女:じゃあ遠慮なく言わせてもらいますけど、ケバブのお肉が好きですね。
男:おー、ケバブね。美味いよな。
女:まぁ肉系はなんでも好きですけど、一応外国料理としてはケバブって分かりやすいでしょ?
男:そうやな。
女:だからってキッチンカーでケバブ肉焼いて削ってパンに挟んで売ろうとは思ってまへんけど。
男:やりたいんちゃうの?
女:やりたないです。
男:じゃ、他には?
女:チーズフォンデュ。
男:おー、そうなんや。
女:猫舌なんで食べるの大変ですけど、大好きですね。
男:色んな食材にチーズを絡めて食べるんやな?食材はなにが好きなん?
女:細かいでんな!?食材はなんでもいいです。お肉でも野菜でもパンでも。
男:なるほど。ちなみに、今までゆーてくれた料理って、実際に外国で食ったとか?
女:ケバブとパエリア以外は外国で食べましたよ。エスカルゴとムール貝はパリで。チーズフォンデュはスイスで。
男:パエリアも日本で?
女:はい。ほんまはスペインで食べたかったんですけど、行けなかったんで日本でしか食べてないです。
男:まぁどの料理も日本で美味しく食えるもんな。
女:そうですね。
男:じゃあ食べ物は終わり。次は文化で好きな国を聞きたいな。
女:まだ聞きたいんでっか?えらい長いし、あたしも真面目に答えすぎておもろない展開になってますよ?ええの?
男:大ボケは次回にやってくれ。
女:マジでっか?こんなクソおもろない会話、誰が読みますのん?
男:クソ付けるなや。これはこれでええって。
女:いや~やめといた方がええんちゃいます?
男:わかった。じゃこれで最後にするから。教えて。
女:うーん、じゃ簡単に。文化が好きな国も日本です。ってか、基本的に日本が好きですから。
男:話が広がらんやんけ。
女:広げるために話してるんやないですから。ほんまの事ゆーてますねんて。
男:じゃ、日本以外に興味のある文化の国は?それぐらいあるやろ?
女:まぁあるにはありますけど。
男:それゆーてもらって終わりにするわ。
女:んーっと…現在の国の文化やなくて、大昔の文化で興味があるのは、古代エジプト文明。それと、今のイランやイラクに当たる地域で大昔に栄えた古代メソポタミア文明ですね。
男:大昔のばっかりか。今の文化はないんか?
女:多少の違いはあれど、現在はどこも似たような文化やと思います。
男:なるほどね。
女:そういった大昔の文化に限っても、あたしは日本の縄文文化が一番好き。
男:そうなんや。もしかしてそういう大昔の文化って、キミは語りだしたら止まらん人か?
女:オールで語れますよ。オールバックやない方のオールね。
男:髪型関係ないから。
女:はい、今回はボケかましてないんでちょっと欲求不満ですが、これにて終わりに…
男:ちょいちょい。こらこら。待て待て。勝手に終わらすなっていつもゆーてるやろ。
女:だっておもんないですやん。
男:わかったから。次回は思う存分ボケを炸裂させてくれ。
女:マンさんのツッコミなしで?
男:なんでやねん。オレのツッコミなかったらただのキミの漫談やないか。
女:『実録!女の日記』とかでええんちゃいます?
男:やめてくれ。ちゃんと会話にしてくれよ。
女:欲しがりさんでんな、相変わらず。
男:やかましいわ。さてと、じゃあ今回はこれで撤収な。
女:あたしは欲求不満なんで、このあと大ボケかまそうっかな。
男:どこで?
女:どっかで。
男:一人で?
女:もちろん。
男:それ…あとで見てええか?
女:勝手に見てくださいよ。やらしいな。
男:いや、大ボケしてんの見るのがやらしいんか?そんなことないやろ。
女:まぁ好きにしてくださいよ。
男:わかった。じゃ、キミも好きなように。またな!
女:はいはい、ほなね~♪
終わり