白黒会話特別編・社会人ライフ8
白神:どうもこんばんは。
黒山:こんばんは。
白神:こないだぶりぶり~。
黒山:なんの音やねん?
白神:先日は高校ライフの追加分をやらせていただきましたよね。
黒山:そうやな。久しぶりで良かったわ。たまには必要やな。
白神:そんな定期的になんて無理ですけどね。
黒山:わかってる。で?今回は?
白神:はい、今回は社会人ライフの追加分をやりたいと思ってます。
黒山:お~やっぱりあったか。エピソードが。
白神:まぁあったっちゃーあったんですけど、ほんまに毎回ゆーてますが、おもろないと思います。ただの回想録として読んでください。
黒山:それもわかってる。で、今までは何話あったっけ?
白神:調べたら、シリーズ7の13話で一旦終わってますね。合ってればの話ですけど。
黒山:ええ加減な調べ方やな、それ。でもそれが正しければ、けっこうやってたんやな。
白神:思ってたよりやってましたね。一応初回分のリンクをここに貼って置きますので、興味があったら読んでみてください。
黒山:じゃ早速お願いします。
【14】
白神:あたしは高校を卒業して新卒でとある会社に入社し、社会人となりました。そしてしばらく仕事して、収入や生活が安定してきたところで、実家を出て一人暮らしを始めました。
黒山:キミの長い長い独居生活の人生の始まりってことやな?
白神:独居ってゆーな。まるで孤独な高齢者みたいやないですか。
黒山:それは“独居”という言葉に対するキミの勝手なイメージやないか。
白神:屁理屈ゆーのやめてください。話を前に進めます。
黒山:すまんな。
白神:長い長い独居生活の始まりは…
黒山:キミも言うとるやないかい。
白神:使わせていただきました。
黒山:どんどん使ってくれ。
白神:言い直します。初めての一人暮らしは…
黒山:言い直すんかい。
白神:ええから!邪魔せんとってください。
黒山:ああ、すまん。
白神:初めて一人暮らしした時の家は、実家からわりと近かったんです。自転車で数分?歩いてでも行ける距離でした。
黒山:それは、キミは実家から遠い所が嫌やったんか?
白神:いや、そんな事ないです。もっと遠くても良かったぐらいですわ。ただ、親父やオカンが淋しがるんやないかと思いまして。一応それぐらいの距離にしておきました。
黒山:なるほど。親孝行なことやな。偉いぞ白神リオくん。
白神:いちいちやかましいでんな。それとあたしは大阪市北区に実家がありましたが、梅田も近いのであたし的にはそこを離れるメリットってそんなになかったんです。通勤だって便利ですしね。残念ながら家賃はそこそこ高かったですけど。
黒山:今みたいなボロアパートじゃなかったん?
白神:失敬な。今みたいなこんなおんぼろアパートやなかったです。わりと小綺麗なワンルームマンションでした。広くはなかったですけど。
黒山:オレ、今までに聞いたことなかったと思うんやけど、会社ってどの辺にあったん?どこまで通勤してたん?
白神:それは個人情報なんで、あんまり言いたくない内容です。今言える事と言えば…大阪市内で、実家や一人暮らししてた場所から電車とバスで通勤してました。その後、自転車やバイク、車でも通勤してました。そんな距離です。
黒山:めっちゃ曖昧やな。大阪市内ってどんだけ広いねん(笑)電車って、どれや?
白神:それ言うとかなり限定的になってまうんで、言わないでおきます。
黒山:そこまで慎重になるか。わかった。とにかく住んでた場所は梅田には近かったってことやな?
白神:簡単に言えばそうですね。それ以上は言えまへん。
黒山:了解。
白神:そんな風な曖昧な場所で一人暮らしをしておりました。そして実家から近いってのもありーの、オカンがあたしを気にしてたってのもありーの…
黒山:ちょっと待った。
白神:なんでっか?さっきから全然前に進んでまへんで。1歩進んで4歩下がってまっせ。
黒山:あかんがな、それ。
白神:チミのせいやがな。なんですのん?
黒山:オカンが一人暮らししてるキミを心配してるのはわかった。親父さんはどうやねん?キミのこと心配してへんのか?普通は男親の方が娘のこと気になって寝られへんのちゃうの?
白神:寝られへんって誰がゆーてますのん?あたしは男親になった事ないんでよう知りまへんけどね。うちの親父も多分、あたしの事気にしてたと思いますよ。オカンもさりげなくそんな事ゆーてたと思います。親父があたしの事ばっかり話題にするから、オカンが偵察に来てたわけですから。
黒山:偵察?オカンが?キミの家に?
白神:あのですね…実はこのエピソードは、それがその内容やったんですよ。これからそれを話題として話していこうと思ってましたんやん。それをこんな形で先に話す事になるやなんて。全部チミのせいでっせ?
黒山:あー…それはすまんかったな。キミの話の展開を邪魔してたってことか。悪かった。
白神:展開の邪魔はいつもの事ですけど…。とにかくしばらく黙っといてください。
黒山:はーい。
白神:…どこまで話しましたっけ?まぁとにかくオカンがたまに偵察に来てました。あたしの家にね。休日ならお昼前とかもありましたし、時には夜にもありました。なんかおやつとか、時には作ったおかずとか持ってきてくれたりして。
黒山:ええオカンやな。
白神:ええオカンでしたわ。ちょっとふくよか過ぎて逆にあたしが心配してましたけど。
黒山:ええやないか、ふくよかなぐらいの方が。
白神:いや、おかんの健康も心配でしたけど、将来あたしもあんなんになるんかな?ってゆー心配の方がでかかったですね。
黒山:あんなんって…そっちの心配かい。キミも歳とったらオカンのようにふくよかになるかと思ってたんか?
白神:めっさめさ思ってましたよ。ただあたしは若かりし頃…ちょうど社会人になって仕事が忙しくなるまでは食に関心もなく少食やったんで、ほんまにあたしって、あんな体形になるんかい?って懐疑的やったんですけど。その後は異常な食欲になってしまいましたんで、ああやっぱりそうなるんかって納得してました。
黒山:でも結果的には、今もそうやけどそんなに太ってへんやろ?
白神:仕事がハードで筋肉質やったですからね。いくら食べてもその分ちゃんと消費されてたんでしょう。でももしかしたら仕事とか人間関係のストレスで過食症気味になってたんかなと、今になって思います。あと、あたしはオカンより親父に似たからやと思います。
黒山:なるほど。カロリーの消費がすごかったんやな。それとキミは前から、親父さんによく似てるって言ってたもんな。それは顔だけじゃなくて、体型もそうなん?
白神:そう。オカンは少し浅黒いし背も少し低いですけど、親父は白くて細くて背も低くはなかったです。顔もよう似てます。兄貴は、背はあたしよりも高いけど顔はオカン似かな。って、そんな話はどーでもよろしい。先に進めます。
黒山:はいはい。
白神:一人暮らししていたのは、実家から歩いて行けるぐらい近いマンションやったんで、朝でも昼でも夜でも時間に関係なく、たま~にオカンが様子を見に?来る事がありました。
そんなたまにしかないオカンの突撃訪問時に、これもたまたまでしたんやけど、色白くんが遊びに来ていた時があったんです。しかもわりと夜遅かったタイミングでした。
黒山:マジかい!?ブッキング?…ってか、色白?キミの部屋?
白神:そうです。前にちょこっと言いましたよね?色白くんとのエピソード書く事になるよって言った時に、お互いの家に行ったりしてたよって。朝帰りすらありましたから。何を今さら驚いてるんでっか?
黒山:聞いてたよな、確かに。でも色白くんのエピソードではまだそこまでの段階じゃなかったから。
白神:ああ、そっか。そうですね。色白くんと話し出すようになってから、回数は少ないですけどすでにお互いの家に行ってまして、この日もそうやったんです。
黒山:色白とのやり取りがあったってことは、もう仕事が忙しかった頃やんな?
白神:色白くんがあたしの家に来てたって事はそんな頃ですね。休日でも日頃の仕事で寝不足になってたんで、お互いの家でゴロ寝してた時もありました。その時はなんも考えんかったですけど、今考えたらちょっと恐ろしい光景ですよね。
黒山:恐ろしいっちゅーより絶対誤解されるやん。そんな光景見られたら。
白神:そうです。ほんでこの話なんですが、昼頃に梅田で色白くんと会ってカフェしたりしてて、夕方にあたしの家に来ました。お夕飯は来る前にコンビニで簡単な物を買ってたんで、それで済ましてからコーヒー飲みながらお喋りしてたと思います。夜遅くはなかったですけど、2人ともちょっと眠気が出てき始めて、目が半開き状態になった頃に、オカンの突撃訪問がありました。
黒山:来た来た来た。来たぞー!!
白神:なにを興奮してますのん?男2人が部屋でうだうだ過ごしてただけですやん。
黒山:わかってるんやけどな…。
白神:オカンは合鍵持ってるんで、いきなり入って来れるわけですよ(笑)いきなり入ってきてあたしと色白くんの姿を見てオカンはギョッとしてました。確かそうやったと思います。なにしろあたしも頭がボンヤリしてましたんで。でもオカンがビックリして立ち尽くしてる姿を見ながら、段々意識がハッキリしてきて。
黒山:キミもビックリしたんか?
白神:ビックリしたっちゅーより、オカンがあたしを、いや、2人を誤解してるやろうなと。真っ先にそれを心配しました。
黒山:ああ、そうやな。キミのオカンは色白のことは知らんのか?
白神:もちろん知りまへん。ゆーた事なかったですから。そんな見知らぬ男とあたしが夜にあたしの部屋で2人でおって、しかも2人とも目が虚ろ(笑)ヤバいですよね。
黒山:ヤバいな、ヤバ過ぎる(笑)これで2人が半裸とか全裸とかやったら目も当てられんわな。
白神:あのですね…あり得へん事まで言わんといてください。いくら冗談でも。
黒山:キミが笑いながらそんな雰囲気のこと言ってたやないか。
白神:あたしがゆーのはええんです。本人やから。
黒山:ズルいな、それズルい女やな。つんく♂にチクるぞ。
白神:全然構いまへんがな(笑)
黒山:で、どうなったん?
白神:オカンは立ち尽くし、色白くんも座ったままオカンとあたしを交互に見て、あたしに何かを問いかけようとしてました。きっと「あの人は誰?オレ、まずかった?」みたいに思ってたんやと思います。なのであたしは立ち上がろうとしながら色白くんに「あたしのオカン」ってつぶやきました。もちろん笑顔で(笑)
黒山:いくら笑顔で言われても、生きた心地せんかったやろうな、色白。
白神:そうですね。でもあとで聞いたら、こんな事ゆーてました。
黒山:なになに?
白神:「見た目が男と女の2人がここにおることより、リオとは違う外国人みたいなおばさんが急に部屋に入ってきたから、この人はリオとどういう関係の人なんやろ?って混乱したわ」ってゆーてました。
黒山:リオとは違う外国人みたいなおばさん(笑)うまいこと言いよるな(笑)っていうか、2人が夜にキミの部屋におったことについては、色白は大してやましいこととは思ってなかったんや。
白神:思ってへんかったですね、お互いが。だってそうでしょ。思ってたら来てへんし。あたしもそんなん思ってへんから色白くんの家にも行けたんやし。
黒山:そうやな。思ってたらできひんか。
白神:ただ、会社の人に見られたらちょっとややこしいかな?とは思ってましたよ、2人とも。そこは気を付けてましたけどね。
黒山:で?どうなったん?
白神:これもオカンからあとで聞いたんですけど、あたしと色白くんの2人が急に居住まいを正してソワソワしてたんで、これはアレやなって思ったって。
黒山:アレってなんやねん?
白神:だから、そういう関係ですやん。
黒山:ああ、そういう。でもキミのオカンはキミの性癖知ってるんやろ?
白神:もちろん知ってます。だけどいきなりそんな光景見たもんやから、もしかしてリオは身も心も女の子になった???って、儚い希望を抱いたってゆーてました。
黒山:儚い希望か…叶えたれよ、キミらも。
白神:叶えられるかい!!それはまた別の話でしょーが!!
黒山:じゃその時に色白のこととか、関係を説明したんやな?
白神:そうです。オカンが持ってきてくれた不味いおかずを3人で突っつきながら。
黒山:ひどいことゆーなよ、キミも。
白神:しばらく喋ったあと、色白くんは先に帰るんですけど、玄関出て行ったあとにオカンが「ミーちゃん、彼を見送らんでええの?」って言うから…
黒山:ミーちゃん(;^_^A 普通に聞いたの初めてちゃうかな(笑)
白神:そこで笑うか…。で、単なる友達やのにわざわざ見送るっておかしいやろ?ってゆーたんです。
黒山:ああ、まぁ男友達やしな。で、オカンは色白にどんな印象を抱いたん?
白神:礼儀正しくて大人っぽくてええ青年やなって。でも、あんな男前がミーちゃんの彼氏やないのがもったいないわ~ってやかましい事ゆーてました。あたしはまだわかってへんのかこのオカン(ㅎ.ㅎ )って思いました。マジで理解して欲しいですわ。
黒山:難しいと思うわ。普通の人には。って、まるでオレが普通の人やない良き理解者みたいにゆーてもうたけどな(笑)
白神:まぁチミはまだ理解できてる方でしょ。
黒山:まだって。しっかり理解しとるがな。ところでそれ以降、オカンと色白くんは何度か顔を合わせたん?もしかして友達になったとか?
白神:まさか!!あとは1回も会うてまへんし、お互い気にはしてくれてましたけど、友達とかまでは近付いてまへん。
黒山:そっか~。なんかキミのオカンがもっと出てきたらおもろいのにな。
白神:いや、それは勘弁してください。身内はあんまり出したくないです。
黒山:それもわかるけど。
白神:これでこの話は終わりましたが、何か質問ありますか?
黒山:話を勝手に進めるようで悪いけど、キミは例のあの…暗黒の結婚時代を迎えるまで、この場所で一人暮らしやろ?
白神:そうです。それが?
黒山:もし今大阪に戻ってきたとして、この頃暮らしてたその場所って、訪れてみたいと思う?
白神:ここは…訪れてもいいかな。悪い思い出とかないし、どちらかと言えば忙しい生活を送ってたイメージしかないですけど、とても懐かしいです。あのマンションの付近にも行ってみたいです。もう変わってもうたんやろねぇ。
黒山:なるほど。わかった。ありがとう。
白神:ほなこの話は終わります。あと2個エピソードがあるので、また紹介しますね。
黒山:楽しみにしてるわ。じゃ、またよろしく。
白神:はいはい、ほなね~♪
終わり
