白黒会話・特別編社会人ライフ4
※ちょっと前の作品


白神:いや~しかし、この社会人ライフ、なんとか4回目を迎えましたね。
黒山:ここにきて順調に進んでるやん。
白神:止まってたのはチミの仕事が忙しかったからでっせ?
黒山:ああ、そうか。ところで、この社会人ライフって今回で終わりそうなん?
白神:まぁ話し方次第ですね。終わるかもやし、長引いて分割するかもやし。
黒山:もし終わったら、もうエピソードがないってことか?
白神:えっと、初めての会社のエピソードは今ある分で終わりです。あとは新たに思い出すかどうかって感じで。
黒山:なるほど。
白神:ただ、その会社を辞めて暗黒時代があって、その後はまたエピソードがあるんで、そこからならまた復活ですかね?
黒山:それは、離婚後から大阪を離れるまでの?
白神:そうですね。大体そんな感じ。
黒山:ちなみに関東に移ってからのはないんか?
白神:今はないですね。ただ、エピソードを思い出せれば紹介できるかもですけど。
黒山:ちょっと時間のある時にでも思い出してみてや。
白神:軽く言いますね(笑)まぁ思い出してみますけど、今の会社の話はすでに今日記とかで書いてますから、まだ紹介してへん事を思い出してみます。あればメモしときますんで。
黒山:うん、よろしく。
白神:では早速始めますか。今回は前回に引き続き、初めての会社の高卒男子たちとのドライブです。
黒山:了解。


【6】
白神:とある土曜日の休日です。前回は2001年10月ぐらいやったと思いますが、今回は2001年の11月か12月やったと思います。実はこの間に会社の慰安旅行があるんですが、それはまた後ほど紹介します。
黒山:おお、慰安旅行か。おもしろそうやな。了解。
白神:この頃はあたしも遅くまで仕事してましたんで、3人とも寝不足&疲れてました。
黒山:そうか。
白神:でも若かったし、ギリギリまで寝たから元気でしたけどね。
黒山:さすが若さやの~(笑)
白神:で、今回は色白くんの車を出してもらう事になっていました。もちろん運転も彼。
黒山:色白の車って、軽やったよな?
白神:そーです。黒の軽ですが、ワンボックスタイプで広かったです。
黒山:ワンボックス?珍しいな。
白神:のんびり走るのが好きやってゆーてました。ほんでどっか遠くに行って車でのびのび寝て過ごす(笑)実際なんどもそうやってドライブしてたみたいです。
黒山:それって…いや、ええわ。
白神:言いたい事はわかってます。多分。でもそれはあとにしてください。
黒山:了解。
白神:まず午前中にあたしは大阪駅からJRで新大阪駅に向かいました。
黒山:あ、迎えに来てもらったんちゃうんや?
白神:それはこれから言おうと思ってたんですけど。あたしが新大阪駅を出ると、すでに色白くんの車が近くて待ってましたので、あたしはそれに乗りました。ではここから会話形式で。
黒山:お、もう会話か(笑)

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リオ:おはよう(笑)早かった?
色白:こんにちは。さっき来たとこ。
リオ:あ、もうこんにちは…やったっけ?で、あたしはうしろかな?
色白:こっち。
リオ:え?助手席でええの?色黒くんちゃうの、こっち。
色白:今はこっちでええよ。
リオ:そうか。2人しかおらへんもんね。離れる事ないか。じゃお邪魔します。
色白:眠くない?
リオ:あたしは大丈夫。昨日は日付が変わった頃には仕事終われたし。ギリギリまで寝てたから。色白くんは?何時に終わったん?
色白:5時過ぎ。
リオ:えー、遅いなぁ相変わらず。ってゆーか、ヤバくない?
色白:なにが?
リオ:だって寝た時間ちょっとやろ?
色白:数時間かな。なんだかんだしてたら寝る時間なかった。
リオ:マジ?運転大丈夫?
色白:今は大丈夫。
リオ:今はって。あかんがな。ちょっと降りて。ほら、降りて。

と言いながら車を降りる2人。

リオ:あたしが運転するから、色黒くんのとこに着くまで寝てて。
色白:大丈夫や。
リオ:あかんて。事故ったら2人とも死ぬで。ほら、そっちで寝ときや。
色白:リオは大丈夫?運転。
リオ:当たり前やん。寝てても運転できるで。
色白:(笑)
リオ:ほら、もう寝そうやん。そっち乗りーや。

リオが運転席に乗る。

色白:オレ、うしろに乗ろうか?
リオ:なんで?あたしの運転で前は怖いってか?
色白:隣で寝られたら困るやろ。
リオ:ぜんぜん困らん。いびきかきだしたら叩き起こすから(笑)
色白:(笑いながら助手席に座る)
リオ:えーっと、あっちの大通りに出てJRと新御堂の高架をくぐってあっちの大通りを右やんな。
色白:………そう。すごいなリオ。
リオ:あたし、道覚えるの得意やから。勉強はできひんけど(笑)

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白神:こんな感じで波乱気味に出発しました。色白くんには助手席のシートを少し倒して寝てもらいました。
黒山:大丈夫か?無理して遊ばんでも良かったんちゃうか?
白神:まぁいっつもこんな感じでしたからね。それに無理してでも遊びたかったんですよ。
黒山:そうか。まぁ気持ちはわかるけど。で、色白はちゃんと寝てたん?
白神:新御堂筋に入ってからはずっと寝てた…風に見えました(笑)じっとして目を閉じてるだけやからようわからんかったですけど。
黒山:キミの運転は大丈夫やったんか?
白神:はぁ。その車はオートマで…ってゆーか、世間はほぼオートマか(笑)あたしはマニュアルやったから、逆にオートマに戸惑いましたけどすぐ慣れました。
黒山:え?キミ、マニュアル車に乗ってたん?
白神:はい。マニュアルが好きやったんで。オートマは眼中になかったです。
黒山:ほんま男みたいやな、キミ。じゃ片手運転が基本か?(笑)
白神:そう(笑)右手はハンドル。左手はタバコを指に挟んでシフトレバーに置きっぱなし(笑)なのでタバコの灰がすごかった(-_-;)
黒山:まさか色白の車でもタバコ吸ってたんか?
白神:いや、その時はタバコの事なんて考えてまへんでした。安全運転だけ。
黒山:そうか。良かったわ。
白神:で、順調に新御堂筋を北上し、箕面に入って、決めてた待ち合わせ場所に到着。
黒山:色黒と合流か。
白神:いや、色黒はまだ来てまへんでした。時間もまだ余裕あったし。
黒山:そうか。色白は?
白神:まだ寝てました。ギリギリまで寝かそうと思ってたんで、そのまんまです。で、時間になっても色黒が現れまへんねん。
黒山:おいおい、遅刻か?
白神:まぁ遅刻は遅刻ですけど、しばらく待っても来ないから電話しようと携帯出そうとしたら、色白の携帯が鳴ったんです。
黒山:色白の携帯…。起きてまうがな。
白神:起きましたよ。ほんで電話に出てなんか喋ってて、あたしに「場所、ここで合ってる?」ってゆーんです。
黒山:え?まさか…
白神:じゃここからまた会話形式で。
黒山:よろしく。

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リオ:え?ここで待ち合わせやろ?ちゃうかった?
色白:ちょっと待って。

また電話に出る。どうも相手は色黒みたい。

色白:(周りをキョロキョロ見ながら)あ~わかった。すぐ行くわ。(と言って電話を切る)なんか場所間違ってるらしい。これからそっちに行くから。代わって。

2人とも車を降りて席を交替しながら

リオ:間違ってた?ここちゃうん?
色白:1本筋が違うみたい。もう1本向こう。
リオ:マジかい。で、色白くんは目が覚めた?大丈夫?
色白:うん。リオの鼻歌がええ子守歌やった。
リオ:あ、ごめん(^^;うるさかった?
色白:ぐっすり寝られた。
リオ:ほんまかい…。あーでも背中があったかい。色白くんのぬくもりやな(笑)
色白:(笑)
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黒山:キミ、鼻歌ってか?(笑)
白神:そんな事してた記憶ないんですけどね。無意識にやってたんかな?
黒山:どんだけ無意識やねん。ほんでぬくもりって(笑)女になったんか?
白神:ジョークですがな。その日はけっこう寒かったから、ほんまにあったかく感じたんですよ。そんなこんなで、すぐに色黒くんと合流しました。
黒山:やっとかい。
白神:今度はあたしが後部席に移動。色黒くんが助手席に乗りました。ではまた会話形式で。
黒山:了解。

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色黒:おー、背中があったかい。外寒かったからな。リオのせいで(笑)
リオ:ゆーとくけどその背中の温もり、色白くんの体温やで。
色黒:え?なんで?さっきまでお前がここに座ってたやん?
リオ:その前は色白くんがおったから。長いこと。
色黒:どういうこと?じゃリオはどこにおったん?
リオ:あたしは荷室におった(笑)
色黒:嘘つけ!意味わからんな、さっきから。
色白:オレがそこで寝てて、リオが運転してくれてた。
色黒:え?ほんまか?リオが運転して来たん?
リオ:そーですよー。
色黒:なるほど。だから待ち合わせ場所間違えたんか。納得。
リオ:そこで納得すなすな。
色黒:いや、オレは別の意味で心配しとったんや。色白とリオがバックレたんかと思ったで。
リオ:はぁ?あたしと色白が?なんのために?
色黒:そら2人でデートするためやないか。
リオ:なにそれ。意味わからんし。なんで男同士でデートせなあかんねん。なぁ、色白くん?
色白:そう。それやったら今、3人でデートって事になる。
色黒:あ、ほんまやな。また納得。
リオ:何回納得しとんねん。
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白神:相変わらずそんな軽い会話しながら車を走らせていました。目的は神戸の須磨海岸。初冬の海を見たいというリクエストがあったんで。
黒山:えらいロマンチックなリクエストやな。色白か?
リオ:あたししかおらんでしょ。ロマンチストってゆーたら。
黒山:納得いかんな。
リオ:色黒くんの納得の早さを見習ってください。
黒山:すまんの、頭の固いおっさんで(笑)
リオ:で、箕面から国道171号線で神戸に向かうんですが、もうお昼やったんで、3人ともお腹すいてました。なので国道沿いのファミレスでお昼ご飯タイムとなりました。
黒山:昼食な。了解。
白神:適当なファミレスに到着。車を降りて店に入り、少し待たされて席に着きました。ここからまた会話です。
黒山:了解。

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リオ:お腹すいたわ~。朝ご飯食べてへんかったから。
色黒:オレも食ってへんわ。色白は?
色白:食ってない。
リオ:色白くんはほとんど寝てへんねんて。だからさっき寝かせたんやん。無理やり。
色黒:無理やり?添い寝付きか?(笑)
リオ:またそんな目で見てるんか?ん?
色黒:冗談やん。
リオ:ほんで色黒くんは仕事何時に終わったん?
色黒:オレは昨日は早かったな。23時ちょい前かな?
リオ:早いな!!まぁ早くはないけど。あたしよりちょい前か。
色黒:なんや、それやったら待ってたら良かったな。
リオ:待たんでええから。じゃあわりと寝れたん?
色黒:おう。今日遊ぶのもあるし、早めに寝たわ。
リオ:じゃ一番元気やん。怖いわ。
色黒:オレが元気やったらなにが怖いねん?
リオ:とにかく色白くんは寝てへんから。ちょっと心配やねん。あたしも寝不足やけど。
色黒:それは大変やったな。じゃこのあと色白と寝るか?(笑)
リオ:なんなん?それ。
色黒:それはそうと、ほら、あそこ。(外を指差す)
リオ:なに?
色黒:あそこに派手な建物あるやろ?
リオ:ああ、あのセンスのないやつ?国籍不明っぽい。
色黒:おもろい表現するな(笑)そう、あれ。ラブホやねんけどさ。
リオ:ああ、そうなんや。看板とか見えへんな、ここからは。
色黒:そうやな。あのラブホ…彼女と行ったことある。
リオ:マジ?今の彼女と?
色黒:そう、今のと。
リオ:いつ?最近も?
色黒:いや、最近ではないけど、先月ぐらいかな?
リオ:最近やないか!!やらしいな。ホヤホヤやん。やらし~!!
色黒:うるさいねん、さっきから。なに興奮しとんねん。
色白:(笑)
リオ:いや~あそこに行ったんかと思って(笑)
色黒:お前ら行ったことないんか?…あ、あるわけないか。彼氏も彼女もおらんもんな。
リオ:おいそこ!彼氏ゆーな。
色黒:あ!なんやったら色白とリオで初めてのラブホ見学したら?あそこ行って。
色白:(笑)
色黒&リオ:ニヤつくな!!
色黒:見学だけってのももったいない話やけどな。二人とも寝不足やから、仮眠したらええやん。あ、寝られんか(笑)
リオ:余計な事ゆーなや。
色黒:じゃ、今日3人で行こうか。
リオ:絶対嫌や!!
色白:(笑)
リオ:なんか言え!!
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黒山:年頃の男子の会話やな、完全に(笑)
白神:ほんまにアホみたいな会話してましたわ。おもろかったですけど。
黒山:ただやっぱりこうして見てると、色黒の方は時々キミを女として扱うって言うか、なんて言ったらええんやろ?
白神:女として意識してるっぽい時もある…って感じですよね。
黒山:うん、そうそう。いっつもって感じではないけど。
白神:そういうのがたまにやったとしても、2人っきりの時にそんな意識されたら、ちょっと困ります。
黒山:そうやな。だけど、色白だってあんまり口に出さへんから、どう意識してるかわからんぞ?
白神:そこはもうあたしの感覚でしか言えまへんな。
黒山:キミの感覚では、色白はキミを女として意識してへんと捉えてるんか?
白神:はい。かといって100%男として意識してるんかも、ようわかりまへんけどね。
黒山:え?だったら女としても意識…
白神:いや、彼はほぼ人間としてのあたしを意識してると感じてました。あとは少し男として意識してたと思います。
黒山:男としての方が少なくて、人間としての方が多いって事?
白神:はい。話をすればするほど、そう思えました。そう感じました。
黒山:そうか。キミがそう感じたんならそうやったんかもな。もしちょっとでも色黒みたいな気配があったら、キミは色白とも2人には絶対にならんかったやろ?
白神:それどころか、あの2人と遊ぶとかもなかったです。
黒山:ああ、そっか。そりゃそうやな。
白神:えーっと、食事の描写は入れまへんでしたけど、ええですよね?
黒山:ああ、ええよ(笑)

白神:食事が終わってお店を出て、また車で出発しました。国道171号線から国道2号線を突っ切り、国道43号線に出て神戸へと向かいます。この車中でも、色白くんはけっこう眠そうにしてました。
黒山:運転してるんやろ?危なくないか?
白神:そう。だからあたしが運転代わるってゆーてるんですけど、大丈夫ってゆーて代わらんかったんです。
黒山:まぁこうして無事でおるってことは、少なくとも死亡事故にはならんかったってことやろうけども。
白神:まぁね。で、須磨海岸に到着しました。関西の人はご存知の通り、この海岸沿いに有名な水族館もありましたが、あたしたちはそこへは行かず、外の海岸・砂浜でのんびり過ごしていました。
黒山:なんで水族館に行かへんかったん?
白神:いっぱい喋りたかったからです。あの2人と。
黒山:じゃキミが行きたいと思わんかったってことか?
白神:はい。水族館が嫌いなんじゃなくて、デートやないしって思ってたから。
黒山:なるほど。
白神:まぁそれはええとして、須磨海岸へやって来ました。ではここでまた会話を。
黒山:ここでもか。了解。

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リオ:色黒くん、ここにも当然、彼女と来てるんやろ?
色黒:まぁ何回か来てるな。
リオ:今の彼女とは付き合い長いん?
色黒:えーっと、高校1年の途中からやから、数年か。
リオ:おー。猿みたいになってたんちゃうん?(笑)
色黒:男みたいなこと言うな、お前(笑)
リオ:だから男やって。
色黒:ああ、そうやったな。
リオ:この先、今の彼女と結婚とか考えてんの?
色黒:なんや?気になるんか?
リオ:いや、ぜんぜん(笑)
色黒:ちょっとは気にしてくれよ。
リオ:なんで色黒くんの結婚を気にせなあかんの(笑)
色黒:それは冗談やけど、結婚かぁ…。
リオ:結婚はするやろ?
色黒:(顔が少し曇る)
リオ:結婚したくないん?
色黒:いや、好きやねんけど、もうすでにマンネリ化してきてるから。結婚して幸せにしてあげられるかな?ってちょっと気になって。
リオ:マンネリゆーても、ええマンネリと悪いマンネリがあるで。ええマンネリやったらこの先も安心やん。色んな事もお互いわかってるし。色黒くんとこのマンネリはええ方のやつやろ?
色黒:なんやようわからんけど、お互い安心して過ごしてる感じかな。ほんでお互い好きやし。
リオ:ならぜんぜん大丈夫やん。
色白:オレもそう思う。
色黒:2人ともありがとう。ちょっと前向きになったわ。
リオ:マンネリやなくて新鮮ってのも、そらええんやろうけどね。
色白:だけど、新鮮なだけやったらモロい部分も多いから。安定も必要や。
色黒:なんや2人とも。まるでご年配のご意見番か?(笑)
リオ:耳年増かも(笑)色白くんは、なんやろ?多分いつも色んな事いっぱい考えてるんちゃうん?喋らん分。
色白:それはリオもそうやろ?
リオ:あたしは喋ってるやん。
色白:いつもそうじゃないやん。
色黒:おいおい、お互いのことえらいわかってるような会話に聞こえるぞ?
色白:まだまだわかってへん。
リオ:あたしもまだまだわかってへんわ。
色黒:ってことは?お互いもっと知りたいって思ってるんか?
色白&リオ:思ってる。
色黒:オレのこともそう思ってくれよ。
リオ:もう知ってるし(笑)単純やから。
色黒:マジかい。色白はちゃうよな?もっと知りたいよな?
色白:もう大体知ってる(笑)
色黒:お前らな(笑)まぁええ。知ってもらってて嬉しいわ。
リオ:納得すんの早いわぁ。
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白神:色黒くんは単純やけど、素直やったわ。
黒山:そうみたいやな。毎回すぐ納得しとるもんな(笑)
白神:色白くんとはまったく違う。
黒山:そうや、色白くんとはお互いが、あんまり知らんと思ってて、もっと知りたいって思ってたんや。
白神:そう思ってました。彼も同じように思ってるって知ったのはこの時が初めてでしたけど。それまでお互い、そんな事口に出してなかったですから。
黒山:じゃこの時のさり気ない会話が、ちょっとした転機にもなったんかな?
白神:なりましたね。あたしの心の中で「じゃもっと知ってやろう。もっと教えてやろう」って声がしましたから。あとで聞いたら、彼の心のなかもそうやったってゆーてました。
黒山:なんやキミら、相思相愛か?(笑)
白神:チミは色黒くんか?あたしたちは男友だちですから。
黒山:そうやな、ごめんごめん(笑)

白神:こんな感じで海を見ながら、ほんで砂浜を歩きながら、色んな事を喋りました。ほんまに心地いい時間でしたね。
黒山:良かったな。
白神:でももうあっと言う間に夜です。なんせ待ち合わせた時間も遅いし、移動も時間かかりましたからね。
黒山:そろそろご帰還か?
白神:はい。来るときとは逆順で帰るんですが、小腹がすいたんで、またどっかのお店…国道2号線から少しそれたとこやったと思いますけど、そこで軽く食事しました。そこでの会話もまた少しだけええですか?
黒山:うん、了解。

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色黒:そーいや会社でさぁ。
リオ:なに?
色黒:F子たちも含め、先輩たちとか同期の女子とかから色白やリオのことをよう聞かれるねん。あいつらかなり探ってるぞ。でもあれは…単なる探りだけやないなぁ…。
リオ:じゃあなんなん?
色黒:色白とリオそれぞれの事、気になってるみたいやぞ。いつか告白されるかもな。
リオ:へぇ~。まぁあたしはぜんぜん関心ないけど。
色黒:色白は?大丈夫か?
色白:もう告白された。
色黒&リオ:えええーーーーーーー!!
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黒山:ちょっと待って?なにそれ?ちょっと展開が早過ぎて頭がついていけてへん。
白神:まぁそーでしょうね。あたしもこの時点ではそーでしたから。色黒くんもあたしも、しばらくは言葉が出んかったし。
黒山:で?その話のつづきは?
白神:いや、それがですね。色白くんが話してくれへんのですよ。
黒山:マジかい。そんなんで通ると思ってんのか?あいつ。
白神:あいつって…(笑)知り合いでっか?
黒山:ちょっとこのままで済ますなよ?あかんぞ?みんな納得せんぞ?
白神:みんなって誰ですのん?まぁでも大丈夫。色黒くんはほっといたとしても(笑)あたしはあとでちゃんと聞きましたから、色白くんから。
黒山:そうなん?それってキミから話してくれるんか?
白神:はい。のちのちね。
黒山:今ちゃうんかい!!
白神:だから、色白くんから聞いたから、その段階でここで紹介しますって。
黒山:ああ、そういうことか。わかった。
白神:なのでそのあとはちょっと気まずいってほどじゃないですけど、あんまり陽気に話す雰囲気やなかったですね。
黒山:そうか。了解。
白神:で、そこを出発して夜遅くに箕面に到着。そこで色黒くんを降ろしました。
黒山:色黒は素直に降りたんか?
白神:え?なんで?
黒山:だって、色黒がここで別れたら、あとはキミと色白の2人っきりやで?
白神:うーん…どうなんでしょうね?その時の色黒くんの正直な気持ちは聞いてないから何とも言えまへんけど、気にするそぶりは見せてなかったと思います。むしろ楽しかった~ってゆーてましたからね。
黒山:そうか。
白神:で、あたしは後部座席から助手席に移って出発。ただ、やっぱり色白くんの眠気は気になってました。ずっとね。
黒山:おう、そうやんな。相当疲れてるんちゃうか?
白神:だからあたし、また強引にゆーて運転を代わりました。ほんで色白くんは後部座席でシート倒して寝かせました。
黒山:うん、その方がええよな。
白神:それからあとは、新大阪に着くまでずっと色白くんは寝てました…いや、寝てたと思います(笑)
黒山:またそんなんかい!
白神:だって静かに目をつむってるだけやから、起きてるんか寝てるんかわかりにくいねんもん。
黒山:キミが運転しながらでっかい屁でも一発かましたったら良かったやん(笑)
白神:いや、彼ならもし起きてても、黙ってるかもよ?
黒山:嘘やろ。なんか反応あるやろ?って…まさかキミ……
白神:いや、さすがにまだ屁はこいてまへんけどね。我慢しました。そこまでの仲やないんで(笑)
黒山:さすがにな。屁こく仲ってことはないよな。
白神:そらそーです。で、新大阪駅付近に到着し、色白くんを起こしました。彼はもう新大阪に着いてて少し驚いてましたが、なんか考え込んでて、あ、また会話でええでっか?
黒山:おお、ええよ。

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色白:なぁ、オレちょっと寝かせてもらってだいぶ楽になったけど、ちょっとコーヒー飲みたい。一緒に飲まへん?
リオ:そうなん?大丈夫?まぁ明日も休みやから遅くなるのはかまへんけど。
色白:すぐそこにコーヒーが美味しい喫茶店がある。ちょっと狭くて暗いけど。そこでもいい?
リオ:うん。ええよ。なんかそんな店、楽しみ(笑)
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白神:あかんあかん。
黒山:どしたん?
白神:これってもう、色白男子編に突入してもーてるやん!!
黒山:あ、ほんまやな(笑)なんか今日の遊びの延長で考えてたわ。
白神:ってゆーわけで、この日はこのあと、色白くんと長く話し込む事になります。それはまたいつかご紹介しますね。
黒山:うーん、それっていつ?
白神:社会人ライフがひと段落してからかな?少なくともこの最初の会社での分ですね。
黒山:わかった。我慢するわ。めっちゃ気になるけど。
白神:そない気になるほどの事やないですから。今までみたいに喋ってるだけです。変な事もしてへんし(笑)
黒山:まぁ不思議と、変なことしたようには感じひんねん。なんで?
白神:それは、色白くん相手やからでしょ。まだちゃんとわかってなくても、すでにそんな人って感じてきてるんちゃいます?
黒山:ん~そうかも。
白神:めっさ長くなってしまいましたが、まだ終わってまへん。次回につづきます。
黒山:うん、またよろしく。次はいつかな…。ちょっと仕事の状況がつかめてへんから。
白神:今まで通り仕事優先でお願いします。当然そーするでしょうけど。
黒山:わかってるって。また連絡するわ。
白神:はいはい、お願いしますね。
黒山:じゃ今日はこれでお開きやな。
白神:また明日から頑張ってください。体を大事にしながら。
黒山:おう、それはキミもな。
白神:はい、そーします(笑)じゃ、また今度ね。今日はゆっくりしてね。
黒山:うん、またな。
白神:ほなね~♪
黒山:じゃな~!!

終わり