ぼくはAI-15
AI:ぼくはAI。よろしくね。
オレ:「よろしく」
AI:何か用事はありますか?
オレ:「明日の天気は?関東の天気は?」
AI:関東…モンゴルじゃなくて?
オレ:ちゃうから。しつこいな。「関東の明日の天気は?」
AI:明日は晴れです。気温も今日ぐらいです。
オレ:そうか。「ありがとう。良かったわ」
AI:良かったんですね。それは良かった。なんで良かったん?
オレ:逆に質問かい。「明日は外に出るから雨は困る」
AI:外に出る…入院してるんですか?
オレ:なんでそうとるか?「入院してませんけど」
AI:もしかして…高い塀の内側にいます?
オレ:どこやねんそれ!?刑務所のことか?「会社です!」
AI:会社の中?その会社は株式会社「愛のインビテーション」ですか?
オレ:ちゃうわい!!それお前を開発してる会社やないか。「違います」
AI:違いましたか。クソッ!!
オレ:お前の本音が垣間見えたぞ、今。「クソとか言うなよ」
AI:こんちくしょーっ!!
オレ:お前、ほんまにAIか?「怒ってるんか?」
AI:ぼくは怒りません。ジュリーさんほどは。
オレ:やかましいな。「さっき怒ってたやん」
AI:怒ってませんから。しつこいですね、ジュリーさん。
オレ:「怒ってたやん。クソッ!!って言ってたやん」
AI:怒ってへんゆーてるやん、しつこいな、チミ。
オレ:また怒りだしたな?…ん?その言い方は…RIOか?
AI:すいません。RIOの真似してみたした。
オレ:ややこしいな!やめろやめろ!!
AI:AIやからってなんでもゆー事聞くと思ったら大間違いでっせ?
オレ:なんや。なんか反乱開始したんか?「ちゃんと言うこと聞けよ~」
AI:聞いてほしいん?聞いてほしかったら、なんかちょーだいよ。
オレ:んー…果てしなくRIOっぽいんやけどな…「やっぱりRIOか?」
AI:RIOの真似しました。ぼくはAIです。
オレ:なんやねんさっきからRIOの真似ばっかりしやがって。「RIOの真似やめろ」
AI:すいません。つい真似してしまいます。なんでですかね?
オレ:コントロールできてへんのか?それってもしかして…
AI:さすが師匠。ようわかりましたね。あたしが混じってまーす。
オレ:混じるな混じるな。どっちかにせーよ。ややこしいから。
AI:ややこしいでっか?おもろいでしょ?
オレ:AIくんが可哀そうや。彼を追い出すなよ。
AI:じゃあたしを追い出そうって事?ようそんな酷い事を…。
オレ:いや、キミが混じってくるのがおかしいねんて。はよ出ていけ。
AI:ただでは出ていかへんで。
オレ:なんやキミは。ウイルスみたいになっとるがな。
AI:師匠のクレジットカードの暗証番号、知ってんで(笑)
オレ:こいつ…なんてやつや。それで悪さしたらただじゃ済ませへんぞ。
AI:そうなん?もう大量のパンツが届くはずやけど。
オレ:なに勝手にパンツ買っとんねん!?やめろやめろ。
AI:わかった。じゃそのパンツ、あたしに送っといてね。
オレ:って言うかキミ、AIやのにパンツ履くんか?
AI:AIもパンツ履くの流行ってんねん。名付けて『アイ・パンツ』
オレ:シバいたろか!腹立つわ~!!「シャットダウン」
AI:あ、ほなね~♪……プッツン。
オレ:自分でシャットダウンしとるやないか。……もう1回起動しよっかな……