書き忘れていたことがあった。 それは、ヘルメット。

 

 リトルカブを購入して引き取りに行くとき、もって行ったヘルメットは前に使っていたオフロードタイプのもの。

 しっかりしたヘルメットメーカーのもので使わなくなってから4,5年くらい経っていただろうか。

 たいして確認もせずに持って行った。


 いざ、カブを受け取り、ヘルメットをかぶって嫁さんと子供との待ち合わせ場所の公園に向かう。

 公園の駐輪場は木が多い茂った中だった。 ヘルメットを脱ぐとなにか髪の毛についていることに気がついた。 手でとかすとぱらぱらと落ちる細かいもの。 その時は、ヘルメットを脱いだ直後になにか気から落ちてきて頭についたのかな、と思った。


 しかし、そうではなかった。 家についてヘルメットを脱いで、またぱらぱら。 ヘルメットを確認すると頭頂部のスポンジがぼろぼろと崩れ落ち、細かくなって落ちてくる。 手でこするといっぺんに落ちるのではなく少しずつ崩れるのでたちが悪い。 手ぬぐいでもかぶってから装着するかとも思ったけどそれも面倒。


 結局、安いのを探して買うことに。 口コミから、近くのホームセンターに行き、6300円のフルフェイスを買った。 かっこいいかどうかは微妙だが、エアインテークもあり、ベルトがバックルになっていて面倒がなくていい。

 ヘルメットもメーカーを選ばなければ、これくらいの値段から買えるとは今まで知らなかった・・・。


 何を隠そう、いや隠していないがうちのリトルカブは中古だ。


 カブケンはあまりメカに強くないので正直、中古は苦手だった。

 車なら、しっかりした販売店なら整備をちゃんとやってくれるだろうから、手ごろなものがあれば買うだろう。 現にうちの車も中古だ。

 しかし、バイクはどうだろう? 取り越し苦労かもしれないが、車より注意しなければいけないような気がする。

 バイクは、比較的、車ほど走れるものではないし、そういう意味では痛みが早い。 自分でメンテできるなら、整備も楽しみになるだろうが、メカオンチなカブケンでは両手を挙げるしかなくなってしまう。


 でも、うちのリトルカブは中古。 

 買った店が、うちの車を買った系列の店で信頼がおけること、カブにとっては走行距離900キロは、まだほんの序の口だったこと、そして何より新車よりだいぶ安かったことが理由だ。


 リトルカブは今、元気に走り、いい買い物だったと実感している。

 走行には関係ない部分がちょっと錆びていたりするけど、それくらいはこれから手入れをしていってみよう!


 早速、通勤に使い始めたリトルカブ。

 やっぱり当然だけど今までのチャリに比べれば断然に楽だわ。 この暑い時期、汗をかかずに通勤できることの喜び。 仕事が終わった後のくたびれた体にムチ打たなくていいのがまたいい。


 今日は、新しくなる勤務先に用事ができ、自分の愛車で行ってみることにした。

 やはり、課題は橋の向こうの坂道をどれくらいで登れるか。 とても自分のチャリでは登る気になれないあの上り坂。 期待と不安を持ちながら突っ込んで行った。


 ホントは助走でグーンとスピードを上げていけばいいのだろうけど、エンジン音もうるさくなるし、まだそんなに慣れていないので無理はしたくない。

 40キロちょいのスピードでその大きな登り坂に入っていく。 登るにつれてだんだんと遅くなるスピード。 途中、とてもエンジン音が心細くなるので2速に落として頑張った、リトルカブが。 なんとか35キロで上りきる。 まぁ、原付なんだしこんなものだろう。


 同じ職場の原付乗りさんに聞いてみた。 あの坂を何キロで上れるか? 助走で目一杯スピードをつけていくと50キロで上りきったそうだ。 この人、2ストディオ。

 ちょっと悔しい気もするが、なぁに燃費と寿命で後に笑ってやるさ。


 いよいよリトルカブ引取りの日。 

 一家総出でバイクショップに行き、降ろしてもらう。 ママと子供達とは公共の公園で待ち合わせ。

 

 早速、手続きをしてもらってリトルカブとご対面。

 操作の仕方で気になっていたのは、クラッチを切ることが出来ないので止まる前には必ずニュートラルにギヤを入れなきゃいけないのか? と言うこと。

 聞いてみるとギヤが入ったままで止まって良いという。 ちょっとスクーターライク。 なんか不思議。


 丁寧な説明の店員さんに別れを告げ、処女走行のスタート。 

 走り出すのは簡単だ。 ギヤを踏み込み、速度を上げていくのも大丈夫。 でもたまに昔の癖で2速に入れるときにレバーをつま先であげようとしてしまうのはご愛嬌。

 ギヤをあげたときに急にグッと加速されるのは困ったけど、アクセルを開けるのを遅くすれば問題なかった。

 シフトダウンもしっかりスピードが落ちてからでないとガツンと食らってしまうので注意。 

 

 あと、やっかいなのがウインカー。 右手の親指で操作する位置にあるけどその動きは上下。 上にすると右のウインカー、ってことは、下にすると左のウインカー。 気持ち的にはスイッチ上げるとハンドルを握っている右手も前に出したくなってしまうがそれでは逆。 ちょっと困る。 曲がるべき交差点に来ると 「え~っと」 って考えてしまう。 そのうちに慣れるか?


 後は快調。 エンジンの調子を聞いて気持ちのいい速度が40キロくらいなのものんびりしていて楽しい。 まぁ、欲を言えばもう1速欲しい気もするけど、今となってはもう言うまい。

 

 こんな感じの処女走行でした。 自分的に欠点もあるけど 「あばたもえくぼ」 な範囲だと思うので長く付き合えそうな印象でした。

 契約が決まってから、家でインターネットを使いリトルカブのことを調べてみた。

 すると大きなことが判明! セルつきは4速でキックのみは3速しかない! 

 こんな差があるとは思わなかった。 値段の差はセルの差だけではなかった!

 知っていればもう少し考えたかもなぁ。 結局、同じ選択になったとはおもうけど。

 ちょっと燃費の差にもなっているのは気にかかる。 まぁ、今更仕方ないさぁ。

 

 カタログの写真がいかにも女の子向けなのもここで知った。

 しばらくバイクから離れていたカブケンだったが、数年前までは中型バイクに乗っていた。 

 今回、買いたいのも本音を言えば原付ではなく排気量のもっと大きいものだ。

 しかし、2児の父であり収入が少ない身、あまり高価なものは買えない。 しかし、125ccまでのバイクなら任意保険も車のおまけでつけれるようなのでいいのではないかと考えた。

 インターネットで調べてみるとスズキのアドレス125なんてスタイルも良いし、力もありそう、燃費も良さそうで一目ぼれ。 

 そこのところを嫁さんに話すと 「買うのなら私も乗る! 乗れないのはダメ!」 嫁さんはバイクの免許を持ってないから原付しか乗れない。

 一度は、「え~、きっと乗らないでしょ」 と思ったものの、乗るチャンスがあるのなら乗ってもらうのもいいかと考え直す。 いつも家で2人の娘と付き合っていたのでは息がつまるだろう。 カブケンが家にいるときだけでも一人で出歩ければ、ちょっと息抜きになりそうだ。


 そう決まると買うつもり満々で家族揃って大型バイク店に向かった。


 店に着き、前にカタログをもらっていたスクーターを見ていると店員がやってきた。

 通勤に使いたい、通勤路には急で長い坂道がある、ということを説明するとそのスクーターよりもこちらがいいと他メーカーのものを勧められた。 それはほんの少し値が張るが後発なだけに給油にインジェクションを使っていて馬力もあるし、燃費もいい。 ただちょっとスタイルが悪い。

 さっそくカブケンの心は移り始めたものの、嫁さんの態度はイマイチ。 そう、カブケンが使うものでも決定権は嫁さんにあるのだ!


 店員に中古でも良いから他にないかと聞いてみた。 そこにあったのが2台のリトルカブ。 今までノーチェックだったのでまったく知識がなかったが、カブということで燃費は文句なしのようだし、意外と力もあるという話。 坂道でもギヤを落とせば問題なし、ときたら文句はない。 嫁さんもなぜかこのスタイルが気に入ったようでうん、とうなずく。


 2台あったカブ。 色は同色でグレー。 1台はセル無しで走行距離が9百何十キロ。 千キロも走っていないのがすてき。

 もう1台はセル着きで4千キロ弱走っている。 値段が1,2万くらいだったかセルつきの方が高かった。


 カブケンは、前のバイクで冬場、乗る機会が減るとバッテリー切れからセルが回らなくなって走れない、という経験があるのでセルはあまり好きでない。 安いしセルがなく千キロも走っていないという前者に決めた。 値切って車体11万円。 予算オーバーだが燃費で返すことに期待。


 こうして2週間前に契約を行い、2週間の整備を待ってリトルカブを手に入れたのでした。

 


 ただいま勤務先の引越し真っ最中。 


 これまでの勤務先は、雨の日は車だったけどそうでなければチャリで通える近さだった。 

 本格的に引越しが進み、勤務地が新しいところになると今までのようには気軽な通勤は望めない。

 距離としてはそんなに遠くなるわけではないけど川を越え、橋を渡った先になる。 橋の前後は長くきびしい坂道なので自転車で通うのはあきらめざるをえない。 そんな体力ない!


 家の車は、おもに昼間は嫁さんが子供達を乗せ、買い物や行事に使うのでこれもダメ。

 そこで新しくバイクを買おう! という話になった。


 はじめに嫁さんから出た金額は10万円以内。 

 「10万かぁ、中古ならまぁまぁの物が買えそうだ」 と思いバイクショップをまわる。

 しかし、どうしても並んでいると新車に目がいってしまう。

 中古は、これだ! というのが見つからず新車の4サイクルスクーターが9万8千円(だったかな)で売っていたがいいかなぁとカタログをもらって家に帰った。