久しぶりにヤツと会った。 いや、そんなに久しぶりでもない。 1週間くらい前にも会っていたかな?


 はっきり言ってヤツと会うのは苦手だ。 ヤツの姿、動きが嫌いなのだ。 ヤツは黒光りする顔、体を持ち、そして手足は長い。 ひとたび動き出せば矢のように速い。 

 そうヤツの名は・・・、『ゴキブリ!』 

 「会う」っていうより「遭う」って感じだ。 嫁さんもやはり嫌いでその退治はカブケンにまわってくる。 今日は、お風呂に行くところ、なんだったか忘れたけど何かを取りに台所に戻ったら、そのタイミングで嫁さんが見つけた。 

 はじめのうちは、ゴキブリも穏やかだ。 のんびりと物陰に隠れようと動いているのでちょっと観察できた。 このゴキは羽のある成虫で体も厚みがあってしっかりしている。 ゴキマニアがいるならきっと見事な体格だ、と絶賛するくらいだろう。

 

 うちの部屋では、きっとゴキが生活するのにとても都合が良くなっているに違いない。 なぜなら2人の娘たちがまるでゴキちゃんのためにと餌をまいているからだ。

 2才と1才の娘は、朝ごはんが出来るまでは我慢が出来ずにパンを、おやつにはおせんべいなどを食べながら部屋を歩き回る。 もちろんくずをぼろぼろと落としながら。 カブケンがどんなにくずを拾っても、ママががんばって掃除をしても、すぐに娘たちは餌を広範囲に撒いてくれる。

 今年は、すでに多くのゴキ達を倒している。


 そして今も台所のゴキを倒さねばならない。

 戸棚を開け、殺虫剤を手に取る。 その間も目ではゴキから目を離さない。 台所と言う場所柄、あまり殺虫剤は使いたくないが仕方がない。 しかし、初めは少量を吹きかけ、かつ的確に当てるように心掛けた。

 2度ほど噴射すると、しっかりと当たっていたようでたまらず逃げたした。 しかし、慌てるように床に落ちた。 ここぞとさらに今度はしっかりと噴射し、ゴキの動きを止めた。 

 ここからは捕獲作戦に移る。 ティッシュを重ねて、さらに手にはビニール袋をかぶってヤツを捕らえた。 ヤツを袋に入れたまま、床を別のティッシュで拭いていると、ヤツがビニール袋から飛び出したのには驚いた。 しかし、最後の悪あがきだったのだろう、またすぐに袋に戻ることになった。


 こうして作戦は終わった。 とても気持ち悪かった。 そのまま風呂に入っていれば遭わずに済んだのに。


 ちなみに嫁さんにとっては、カブトムシ、クワガタムシもゴキブリと同類らしい。 娘たちが大きくなったら虫好きにしてカブトムシを飼おうと思っているのに・・・。 家のなかでカブトやクワガタを見つけたら、殺虫剤でシュー!だそうだ。