食事から見直すぞ!と決意して数日。
何気なーく聴き始めた本がこちら。
『いただきます。』(喜多川 泰)
Audible版しかないようだ。
運転しながら聴いているのだけど、思わず涙が流れてしまう。
周囲の目がなければ、運転中じゃなければ、嗚咽しながら号泣しているかもしれない。
サブタイトルは『人生が変わる「守衛室の師匠」の教え』。
いやー、食事って命を頂くことですよねぇ。
ちょこちょこ出てくる大震災の話にもグッときちゃう。
阪神淡路大震災の時は仙台に住んでいて、あとで妹から「震度四で目が覚めて、思わず足でタンスを押さえた。」と聞いた。
こちらに引っ越してきたら今度は、東日本大震災。
ニュースで、普段使っていた仙台空港が津波に飲み込まれていく様子を観て、呆然自失となり気づいたら夕方だったこと。
ショックのあまり失語症になりかけて、慌てて外出してコンビニの店員さんに無理やり話しかけたこと。
ドライブでしょっちゅう行っていた松島。近くの美術館。塩竃神社・・・。
亘理町の美味しいはらこ飯を出すお店も流されてしまっただろう。近くに住んでいた知人家族も。
現実を見るのが怖くて、あれから一度も仙台には戻っていない。
そんなことを思い返してしまう。
この本がきっかけではないけれど、今の私も作中の彼と同じように「いただきます。」に思いを込めている。
横に置いたお箸は結界。
世界でも日本人くらいなものらしい、横に置く文化があるのは。
命のエネルギーを今日も頂いて、自分の体と心と精神になっていく。

