父が亡くなったと娘たちに連絡したその日のうちに、孫たちを連れて帰ってきた。

遠いのに乳飲み子を抱えての帰省。大変だっただろう。

 

それぞれに都合があって、通夜にも葬儀にも出られないので葬儀屋さんまで出向いて父と対面。

幸せな亡くなり方をしたので、孫やひ孫たちがワイワイと良かったねーを声を掛けている。

長女は葬儀屋さんに勧められるまま、父の顔を優しく撫でてくれる。

ひげが・・・通夜までに剃らなくちゃね。

 

そんな話を棺を囲んでしていると、父がうっそりと微笑んだ。

嬉しそう。

 

目の錯覚かと一瞬思ったけれど、オーラとかが視えるのと同じ感じ。

普段は閉じているけど、こーゆー時はなんとなーくわかる人で良かったと思ったわ。

 

亡くなっても、故人が喜ぶと表情ってエネルギーレベルで変わるんですねぇ。

へぇー。

 

葬儀が終わって支払いに行った時に、葬儀屋さんと雑談。

とある施設の話になった。

「あそこはやばいです。」と葬儀屋さんが声を潜めて教えてくれる。

 

うん、やはり。

グレーの靄がかかっているもの。

父が緊急で運び込まれで、「ここは嫌だー!」って叫んでいた場所。

 

「でしょうね。」と私。

キラキラとした新設の、ここならと思えるショートステイにそのあと変更したので、あそこはいいですよーっと教えてあげた。

人手不足らしいからいい情報が回って、そこで働く人が増えるといいな。