敬老の日がやってくる。

私たち夫婦にとっては再会記念日だ。

 

ちょうど10年前の7月、「この案件はうちで受けます。裁判したら絶対に勝てます!しましょう!」と相談した弁護士に言われるレベルのセクハラにあっていた。

裁判ねぇ。😒

 

仙台で弁護士の先生方の仕事を間近でみる機会があった私は知っている。

必要な書類は相談者が自分で用意しなければならない。

お金を払って弁護士にやってもらえるわけではないのだ。

いつ、どこで、どこをどう触られたかとかね。

思い出すだけでも精神が折れてしまいそうになる。

とてもじゃないが書類にまとめるなんてできない。

途中まで頑張ってみたけれど、精神が削られた。

泣き寝入りはしたくないから、ここは『正しいリベンジ』で仕事で見返してやりたいけど、今回は相手が悪い。

確実に勝てるだろうと私も思う。

けれど、その後も今の職場で働き続けるなんて無理だ。

 

もう嫌だ。会社なんて辞めてしまおう。

守護霊団が選んでくれた会社だけどもう限界!

これまで頑張ってきたのにと悔し涙に暮れて泣くだけ泣いたら、逆に怒りが。(笑)

 

退職の決意を固め、生徒さんたちに迷惑がかからないよう授業の切りがよい12月末に退職しようと準備を進めていた。

そんなお盆明け、相変わらずセクハラが続く。

そして、なんと35年前に一方的に婚約破棄してきた元婚約者から連絡があった。

 

3月にお母さまが亡くなって初盆を済ませたところだそうだ。

二度と会うことはないと思っていたが、よいタイミングだ。

この際、35年前のことにケリをつけて新生活に旅立とう!

 

再会場所は・・・墓地。(笑)

偶然にも実家のお墓のある墓地と同じ場所だ。

墓前で手を合わせながら、可愛がってくださった大好きだった人たちが既に故人になっていることを知る。

 

何で35年も経って連絡をくれたのか聞いてみると、お母さまが亡くなった時、生前言われていたことを思い出したそう。

「お前はあの子(私)じゃないと幸せになれない。この子(前奥様)と結婚してはいけない。不幸になる。」

お母さまは視えてしまう人だったよう。

その警告を無視して、結婚して・・・。

まぁ、散々だったそう。

 

亡くなってすぐにその言葉を思い出して、私を必死で探し出したそうだ。

明日はもう探偵社に依頼しようと3社ピックアップ。

その後色々な偶然が重なり、なんと私をストリートビューで発見。

そんなことがあるはずないのだが、モザイクもかけられることなく玄関がバーンと写っていたそう。

新しい苗字をしって検索しまくり、調べまくり、私のメールに連絡がきたわけだ。

個人事業主だったからね。

仕事を受けるために公開していました。メルアド。

 

そして、ずっと療養中だったお母さまの代わりに育ててくれたお祖母様の思い出話やご両親の話から、何で35年前に婚約破棄したんだという話におのずとなる。(笑)

 

聞いて呆れる。

全部私が悪いそうな。

 

父親が経営する会社を乗っ取られたのも(えぇ!乗っ取られた!?)、

前の家族と上手くいかなかったのも(それ私に関係ある!?)、

仕事が面白くないのも、ぜーんぶ。(笑)

 

まずは、当時の誤解を解く。

浮気?別の相手?いなかったよ、そんな人。

私の話をまったく聞きもせず、勝手に邪推して私の実家に押しかけ、一方的に婚約破棄したのあなたよ。

 

絶句する今夫。

 

当時、今夫は跡継ぎとして入った父親の会社で仕事が上手くできず、うつ状態。

お母さまは病院で長期間療養中。

再婚後、親戚の方のお話で知ったが、会社の経営も傾いていた。

どうにもならなくなったお祖母様から、家族を助けてほしい、学生結婚して一緒に暮らしてほしいと打診されて断った。

だって、私が通っていた大学は他県だ。

結婚=退学だ。

 

うつ状態が治ればと大学図書館で専門書を読み漁り、出した結論は・・・何とかしてあげたくても家族でもなく、遠く離れている私には出来ることがない。

それにどうしても大学は卒業したい。

会社経営を将来手伝うことになったとしても高卒では社員の皆様に侮られるだろう。

残念ながら日本はまだ学歴社会だ。

 

何より、同情心で結婚してはいけない

それはとっても失礼だ。

そう考えていたところ、態度に出たんだろう。

今夫は私が浮気したと勝手に邪推したわけだ。

 

婚約破棄された後の私の人生を語って聞かせる。

両親からの仕打ち(平手打ちや家を出て行けなど)を知って愕然とする今夫に「でもね、あなたと違って私は誰のせいにもしなかったし、誰のことも恨んでないよ。」と言い放ってやった。

 

精一杯生きてきたし、子供たちも立派に成長し首都圏に戻った。

だからこそ、今回のセクハラも、今夫の言い草も、ものすごく腹が立った。

 

ここまで誰のことも恨まず、神様を信じてひたすら精神的に成長しようと生きてきたのにこの仕打ちですか?

あー、そうっすか。

もういいですよ。

選んでくれた仕事辞めちゃうもんね!と守護霊団+神様+天使たちに悪態をつき、湧き上がる怒りで毎日を過ごしていたのだ。

 

それから、再会してひと月も経たないうちに正式にプロポーズされた。

会社を辞めてどこか遠くで暮らそうと思っていたので私からすれば「はぁ?」である。

だが、それから今夫に不思議な出来事が起こりまくる。

 

夢枕に亡くなったお父様やお祖母様が現れる。

前の奥様からの呼び出しで会おうとすると車が故障したふりをしたり(いやホントなのよ)、スマホも連絡が取れなくなったりする。(笑)

これには私もびっくりした。

私が金属のディーバ(精霊たち)と仲良しだから?

前の家族と会えないように、連絡がつかないように自然となっていくのだ。

 

神社に行けば、「この人より他になし!大切にせよ。」というおみくじを今夫は引き当てる。

まぁ、とにかく次から次へと年末までの数か月の間に起こった出来事に、私も納得。

これは、、、ご先祖様や神様や天使さんやら皆さんでやってんなぁ。

私がものすごく怒っていることが伝わって、向こうの世界では焦っている様子。

 

そこで落ち着いて考えてみた。

色々と経験した今の私であれば、この人を幸せにすることができるな。

前の結婚では自分の幸せしか考えていなかった。

でも今回は違う。

そう確信できたので再婚することにした。

 

会社は辞めずに、私にセクハラしていた当時の副社長に、再婚の挨拶に行ってやった!w

会社の廊下で2回挨拶しただけなのに、そう、会ったことが2回しかないのに、私の履歴書を読み、経歴を調べ上げ、課長にしてやるから愛人になれとかふざけたことを言った今の顧問だ。

結局、『正しいリベンジ』をしてあげましょうということで、仕事はその後もきっちりとした。

そりゃーもう朝礼で褒め称えられるくらい。(笑)

今では、「もう時効だろ?たまには話をしに来いよ。」と言われる仲だ。

 

そして、すっかり他人のせいにして生きることに慣れてしまっていた今夫の顔には眉間にはシワがくっきり。

とってもこわーい顔になっていて、何かあるたびに怒って周囲に当たる。

世間や上手くいかなかったこれまでの人生に対する恨みつらみがすごい。
前の家族と別れたのは自分にも原因があると分かってない様子。

 

癇癪を起すたびに私が叱る。今夫が怒る。

不機嫌で怖い態度を取れば私が引き下がると思い込んでいる。

前の奥様が専業主婦だったのもあり、典型的なモラハラだ。

 

だが、生まれて初めての憧れの夫婦喧嘩に、私はルンルンだ!(笑)

前夫とは喧嘩すらできなかったから、何でも、深いところまで意見を言い合える今の関係は最高である。

喧嘩すると喜ぶ私に、夫は「???」。

 

そして二人で話し合った。

35年前に別れてしまったのは、お互いにコミュニケーション不足だったと反省。

お互いに年齢も重ね、経験を積んだおかげで相手を思いやり、歩み寄りやすくなっていた。

 

さらにお互いの仕事の都合上、別居婚なので、会えるのは週末だけ。

お互いに一人で過ごすことが好きなので、私たちにはピッタリの結婚の形式だ。

それぞれに持ち家があるのもいい。

定年後もそれぞれ別に暮らそうと話し合っている。

 

再婚して数年後、今夫が言った。

人のせいにしてばかりだった。

だから不幸だったんだ。

会社で表情がすっかり変わったと言われる。

眉間にはシワはもうない。


先週、今夫は言った。

若い頃の俺は何てバカだったんだ!

 

10年経った今の夫は、まるで別人だ。

人って変われるんだなぁ。