家族や夫の都合、学生時代も含めると引っ越し13回。

色々な街で色々な友達が出来ました。

 

仙台に住んでいたころビジネスからのお友達繋がりでRちゃんととっても仲良くなった。

偶然近所だし、子供たちの年齢も近い。

 

一緒に山や海にドライブに行ってランチをしたり、お互いの悩みを相談し合ったり。

手先が器用で雑貨を作ったり、絵を描ける彼女。絵のモデルもしている筋肉美人だ。

書くことが好きな私。絵も少し描いていたけれど彼女には到底及ばない。

 

Rちゃんがよく話してくれていた。

「一緒にモデルやらない?ほら、こうして筋肉を鍛えて。」
(無理でーす。w)

 

「いつか一緒に個展を開こうね!私が描いた絵に、あなたが言葉を添えてね。」

なーんて未来の夢を語り合いながら過ごす毎日は本当に楽しい。

 

そんなある日、「助けて!」と彼女から電話。

 

初めて打ち明けられたけど、Rちゃんは霊感体質だった。

アパートの3Fの部屋なのに窓の外を人が歩いていたり、鏡をのぞき込めば他の誰かが写っていたり。

それが日常。

 

昨夜は金縛りにあい、苦しくて何とか目を開けたら、お腹の上で飛び跳ねる女の子がいたんだと。

いつもと違って、やばいらしい。

 

私なら祓ってくれると思うって、なんじゃそりゃ?

けどね、私、そういう霊感ぜんぜんない。

分からない。

奇麗なモノなら視えるるけどね。オーラとか。

 

ううむ。

化学出身の私は、ローズオイルや消毒用アルコールであれこれ自作している。

ローズマリーでもかけておくか。(笑)

なんともいい加減な思い付きだったが、一応収まった。

 

しばらくして、「怖いから一緒に来て!」。

今度は何があったのかと思ったら、前世を視てくれる占い師さんのところへ行きたいそうだ。

 

へー、前世?

そーいえば、本で読んだことがある。

実際に視てくれる人がいるのか。

だったら、今生に何か活かせるヒントをもらえるかも!

好奇心もあって同行することにした。

 

着いたのは『大きな青い馬』という仙台市内の雑貨屋さんである。
検索してみたら今もあるねー。

 

この店舗の奥には小さな秘密の部屋がある。

そこで当時、オーナー?のおばあさんが視てくれた。

 

まずはRちゃんから。
そして、付き添いの私。

 

薄暗い部屋に入ると、まだ椅子にも座らないうちにじっと私の背後を視て

「家族にお稲荷さんを信仰している人は?」

「いません。特に信仰している宗教もないですぅ。」

「後ろでお狐様が守っておるぞ。」

「へー?そうなんですね。」

(どこのお稲荷さんなんだろう?まったく心当たりがない。稲荷神社に行ったこともないと思うんだけど?)

 

「あー、前世のあなたのお祖母さんですね。

この方はとっても信心深くて、お稲荷さんを信仰しながら霊視相談をしていたね。

沢山の人の相談にのってたよ。

そのお祖母さんの力があなたに宿っておるし、お稲荷さんに守られておる。

だが、あなた自身が生まれ持った力ではない。」

「あの、そういった力を何か今世で役立てることはできますか?」

「今から修行すれば霊能者になれるが、もう結婚して子供もいるんじゃろ?

ならば止めておきなさい。」

(なーんだ。前世を知っても仕事には役立てないのねー。霊能者にはなる気はないし。)

 

「あなたは江戸時代に焚つ木を売る商売をしていた大店の一人娘だった。

仕事が好きで真っ黒になりながら店の者と一緒によく働いていた。

だが、お婿さんを入り婿だからと馬鹿にしていたねぇ。」

(はぁー、男性を立てるって大事ですよね~。すみませんでした、前世の旦那様。)

(仕事が大好きなのは今と変わらないな。(笑))

 

帰り道、Rちゃんとお互いの前世がどうだったか情報交換。

彼女の前世は戦国時代で大変な思いをして、後悔の念を抱いたまま亡くなったそうだ。

当時よくしてくれたおばさんが今のお母さんだとわかったそう。

 

霊能力があるRちゃんは、
占い(霊視だと思うんだけど)師のおばあさんが視ているものを、ある程度一緒に視えていたらしい。

 

「いままでいろんな占い師さんに離婚すると言われたけど、その原因まで教えてもらってよかった!」

とスッキリした表情。

 

前世があるのかないのか分からないけど、Rちゃんが笑顔になってよかったー!

笑顔になれる、そっちの方が大事だもんね。