さて、厄年だとわかり神社での厄払いを済ませ
昨年からの騒動を思い出して納得しつつ
仏壇裏の天井からの雨漏りをどうするかである。
外壁塗装の業者はそこかしこにあるのに、雨漏り専門の業者はなかなかない。
神頼みもしたことだし、あとは人間の方で探す努力をしないとね。
ネット検索して、業者を紹介してくれる会社に連絡。
相見積もりが取れるよう最低3社から見積もりを取りましょうとアドバイスをいただく。
既に1社はリフォーム担当してくれた会社に見積もりをもらっているので残り2社をお願いする。
「お住いの地域でご紹介できるのは、、、申し訳ございません。この1社しかないですねー。」
次の日曜日にさっそく来ていただくことになった。
営業マンの顔を見た瞬間、
(あ、この人にお願いすることになるな。神計らいだろうなぁ。)と思った。
中学の時の同級生にそっくりなのだ。
苗字も同じ。
つまり、息子さんらしい。
彼はドローンを操縦しながら上空から屋根の写真をバシバシとってタブレットで説明してくれる。
かっこいい!
そして、見積もり価格も最初の会社のなんと半額!
しかも雨漏りだけでなく、外壁塗装工事も込みで。
すんごいなぁ。
いい息子さんをもった同級生に心の中で良かったねといいながら母に連絡する。
母名義なので礼儀だね。
雨漏りしていることに驚いた母は、「いくらかかるの?半額出してあげる!」
ここでも半額だ。
神様は50%offが好きなのか。(笑)
こうして本厄の私に降りかかった雨漏りは、数十万円の負担で外壁塗装工事も出来ることになったのだった。
一安心した私は久しぶりに日帰りでドライブに行くことにした。
これまで私にくっついてくるだけだった夫が神社巡りの本をドーンと6冊も一気に購入。
ウキウキと私の仕事用本棚に並べる。
全くこやつは。(苦笑)
ドライブに行きたいと言った私に気を遣ってくれたのだろうと許す。
ゲッターズ飯田さんと同じ銀のインディアン座の私は、当日の直感で行き先を決める。
厄年なので開運に繋がるようその日の吉方位に出かけることにした。
良い方位を伸ばした延長線上にあった神社にお参りした帰り道
気づけば予定には全くなかった神社に着いていた。
鳥取県の河野神社である。
こじんまりした神社で、境内には雑草が生えていてあまり手入れがされていない。
(何で呼ばれたんだろう?)
誰も居ないどころか、もう昼前なのに締め切ってある。
と、半そでシャツのおじいさんが少し離れた家からニコニコと出てきた。
宮司さんだった。
どうぞどうぞお上がりくださいと勧められ本殿に上がってお参りする。
この宮司さん、めっちゃよくしゃべる!
御祭神のことやこの地方に残る昔話となった伝承、宮司さん自身のことを30分も聞いただろうか
受刑者の方々が制作しているという手形、足形を頂いた。
「これでお父さん、お母さんの足や手を撫でてあげなさい。よくなるからね。」
「???」
うちの両親は健在だ。
「さぁさぁ、せっかく来たんだから写真を撮ってあげよう。」
雄大な山々を背景に、夫とのツーショットを撮ってくれた。
ほんとーに不思議な出会いだったなぁと思いながら自宅に戻ったのだった。
