『万華鏡』
それは
万華鏡の
パラダイスを巡る
自分さがしの
旅だった
無数に
幾重にもかさなる
光彩の果実を
頬張りながら
彩りの
調合用に
マグネシウムの
微笑みを
それは
魔法の辞典にも
たそがれの教科書にも
載っていない
僕だけの
秘術
万華鏡の世界で
花火を
打ち上げるなんて
誰しもが
絶句する
光景
君の
目の前を
3Dになった
火花が
飛んでくるはず
そっ
手を
差し伸べてみれば
解かるはず
もうすぐ
螺旋の泉から
次なる
アトラクションが
僕が
夢中で
さがし回るのを
待ち
構えている
もしかしたら
溢れ出して
君の
ところまで
行き着ける
かも
しれない