風は凪いで鳥たちはゆくよ 峰の向こう
広がってゆく
あと何度ほどこの色を
あなたと見れる日が来るだろう
かわらぬものを信じては
迎える日々へ祈るように
時の中へ 昼へ 夜へ ぼくらは旅をする
空の揺らぎに合わさる鼓動に 耳をすます
まだ語られぬあなたの言葉が 幾つも幾つも
ただ願うなら
あなたに見える色があって
ぼくにも其れを見せて欲しい
重なり合った彩りが
いつしか空に架かるように
波へ 風へ 街へ 人へ ぼくらは旅をする
そしてまるでトパーズのように 街が染まる
あと何度ほどこの色を
あなたと見れる日がくるだろう
失われてはまた生まれ
紡がれてゆく物語を
交わすように語るように ぼくらは旅をする