言いようの無い閉塞感と開放感が入り混じり螺旋状になって身体という身体中の細胞の中に入り込んでいる。
なんと不自由なんだろう。
そして同時に、抱え込む事のできる多くの想いを幾つとなく取り込み、大空を飛び回る翼はゆっくりと地に帰る。
なにもうまくできなくて涙が出てきた。夜があんまり綺麗だから上を向いて歩く事にした。
私、あなたを忘れてませんでした。
いろいろなことが上手くいかないのをあなたの所為にして、私はいったい何に成れるというのだろう。
短く消えてしまう夜も、朝日が眩しくて息苦しいのも、つけっ放しの映画が頭の中をすり抜けてしますのも、皆自分の責任だ。
嘘っぽくてつまらないのは心が開いてないからだ。
彼女はそんな事を幾つも幾つも考えながらまた空を見上げて歩いた。
滲んだ星空に絶望と希望を見いだすように。