空に掛けた梯子 | all is full of beautiful love

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beautiful days, beautiful life

どうすれば良いか判らなくなってしまった夜には、長い長い梯子を掛けて何時もと違う目線で辺りを見回してみる。

彼等はそんな物では無いと主張し、私はそんな物だと思う。
私はそういう事では無いと思い、彼等はそういう事だと説き伏せる。

夜は何時もより少しばかり低くなった天井に幾つもの可能性を散りばめて、
私と彼等を照らしている。

違う事が当たり前で、納得いかない事もまま在る、それでも気の短いあの人はもう主張する事を放棄した。

噛み合わない意見はあの人間にとっては不要な物であるらしい。

それでは納得がいかないと説き伏せようとしていたが、そういったこともまた彼と私の違いであるのだと気付き、その主張はしないことにした。

梯子はどこまでも続き、目的地は何処かと考えてみたが、先は見えないし予測もし得ない。

梯子は何処かにいくための物ではなく、昇るためだけにあるのだ。

その過程で垣間見る幾つもの可能性と自分の心の内側に大きな力と喜びを感じながら。

星が雨となり月は日に変わり
心踊る夜に見える地平線の先の地平線
何処に向かえども並行線
貴方が思うこと
私が思うこと
そして垣間見る無数の可能性