無常なり、 | all is full of beautiful love

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beautiful days, beautiful life

どこかの国では異常気象で多くの人が苦しみ、私は朝寒くて起きるのが辛いと言って布団の中からリモコンのスイッチを押す。
ようやく二重にしたカーテンは外の明かりを遮り、一体今が午前何時か、はたまた正午などとっくにまわり日は西に向かいつつある時刻なのか皆目解らない。

マナーモードにし忘れた携帯電話がこれでもかと全力で鳴り、ようやく今が出発の30分前だと知る。


時間を知った瞬間から意識は世界と繋がり目まぐるしく変化する状況を時間軸になぞらえて認識する。

今は瞬きする間にも過去になり、家を出るのに靴を履こうにも上手くいかずにまた時間を食う。

外はとても良い天気で、日差しは暖かく季節をひとつ間違えたかのように風は穏やかだ。
何か大切なものがあることを忘れている気がする。


考えたことも過去になり、予測した未来もまた過去になり、存在するのは今というただ一点で、それもまた常に変化している。


損も得もないんだよと笑いながら語る人は今という事象の正体を知っている。

損も得もなく、上も下もなく、強きも弱きもみな常に入れ替わり立ち替わり、あなたが選んだ認識の元にだけそれは存在する。