読書感想 米澤穂信 氷菓 を読んで | 道標を探して

道標を探して

 ただ、そこに進んでみたい道がある。
 仰いで見たい空がある。
 踏んでみたい土がある。
 嗅いで見たい風がある。
 会ってみたい、人がいる。


やあ


氷菓かぁ・・・


いい作品だったよ、何よりこの奉太郎の立ち位置が面白い。


 彼はいわゆる「ものぐさ少年」なんだよな。なにをやるにも面倒くさい。んで、彼曰く、彼のモットーは


やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことは、手短に。


いや実にわかりやすい行動理念。



でもねぇ、残念なことに(というか、そうしないとただのぐうたら少年がいました。ちゃんちゃんになってしまう)、そんな奉太郎を引き回す存在とかファクター(要素)は大量に存在してるんだよね・・・・・


 まあ、彼の気持ちはなんとなくわからないでもない。


で、そんな人物やファクターたちの活躍によって奉太郎は残念なことに名探偵への道を歩かざるを得なくなってしまうわけだ。


そんな中で彼は一つの謎と向き合うことになる。


それがタイトルである氷菓って言葉に結びついてくるわけだ。


  久々に集中して読んだよ。いや実に面白かった。よければあなたもお一つ買ってみてくださいな。






氷菓 (角川文庫)/角川書店(角川グループパブリッシング)
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 青春本格ミステリー、なんて銘を打ってるけど、読書なんてそもそもビシッと気を張ってするようなものじゃない。


 気軽に、自分のペースで読んでいけばいいのだよ。