在英邦人、でも心はキューバ -26ページ目

在英邦人、でも心はキューバ

期間限定、シャンハイ在住。
英国&ニッポン共に年2回ペースで里帰り中。

「サルサ」、および
「ペアで踊るラティーノのダンス」というものに
最初に出会ったのは90年代半ば、3ヵ月間滞在したメキシコと、
そこからのサイドトリップで訪れたキューバ。

今とは比べものにならないほど「サルサ」ということば自体も
まだまだうんとマイナーだったころ。

以来ずっと魅了され続けているけれど、
ずっと踊り続けていたというわけではなくて、
ラテンアメリカに行ったときや、
ラティーノの友人たちが集まるパーティーで
年に数回踊るのがせいぜいという程度。

本格的にハマりだしたのは
10年ぶりにキューバを再訪した2005年以降。
とはいっても、もう独身時代のように
夜遊びできる自由はなくなっていたから、
やっぱり限られた期間、限られた状況オンリーで。

だから、いつまでたっても、
趣味というレベル以上には上達しないまま。

でも、こんなにも気持ちイイ、身もココロも
パーッと解放してくれる、
「好きなこと」に出会えて、ほんとうに幸せ!

これからも、Love little, love long、
少し愛して、長~く愛して、
(こんなフレーズありましたね)
でいきたいと思っている。


・・・・・・・・・・


サルサとの付き合いは長いものの、サルサとのほどよい距離感は
自分がいちばんわかっているから、
熱狂的なサルサファン、
「サルセーラ」ということばは、
自分はちょっと違うよなあ...と思っていた。
ステージで披露するために踊る、というようなこともないし。
それは前回書いたとおり。


ルンバ(社交ダンスのルンバとはまったくの別物)も大好きだし
見よう見まねでなんとなくベーシックだけは踊るけれど
自分のことを「ルンベーラ」だなんて、とてもいえない。
(ルンベーラと呼べるのはやっぱり
アフリカのルーツを持つクバーナたちだけだと思う...)

「バンバネーラ」、
Los Van Van のアドミラドーラ、であることは
自認していたから、
キューバ人に対しては自己紹介がてら
そういうこともあったけれど。

「ティンバ」や「ティンベーロ/ティンベーラ」ということば、
もちろん知っていたし、ふつうに使っていたけれど、
キューバ人ダンサーに、
「Keiko La Timbera」 と呼ばれたときには
ハッ、とした。

すぐに口に出して「けいこらてぃんべーら」と繰り返したら
ストン、と音を立てて、腑に落ちた。

ことばがとつぜん大きな意味を持って自分の中に入ってきて
おおげさでなく、ほんとに、意識革命が起こった。
ぼんやりと霞がかかっていたなにかが、
はっきりと形になって見えてきたという感じ。
うまくいえないけど。

サルサ、ティンバ、どっちがいいとかわるいとか、
優れているとか劣っているとか、そんなハナシじゃくて。

どっちも、愛してる!
それに、サルサにしろティンバにしろ
バチャータにしろメレンゲにしろ
「アモール」、愛、がないラテンのダンスなんて、考えられない!!


・・・というわけで、半ば強引に、
お気に入りの一曲をご紹介。




El le pone Salsa pero ella quiele Timba lo que hay ...


というコーラスから始まる、「SALSA, TIMBA Y AMOR」
イサック・デルガードの 「サルサ、ティンバ・イ・アモール」


プエルトリコからやってきた彼は、
エクトル・ラボーやグランコンボやアンディ・モンタニェスが好きな
筋金入りの「サルセーロ」

ハバナからやってきた彼女は、「バンバン中毒者」、
シントゥーラぐりぐりで熱~く踊る「ティンベーラ」


El viene de Puerto Rico, y es salsero de corazon
Si el ritmo de Hector Lavoe, la tradición del Gran Combo
y el gran Andy Montanez,
salsa es la que es


Ella viene de la Habana, y es adicta de los Van Van
Si pues cuando baila la Timba, el fuego arde en su cintura
La Timba es su vacilon ,Timba es lo que quiere


...と、こんな歌詞!(意訳です)


この2人がいるのは、マイアミかもしれないし、
ニューヨークかもしれないし
もしかしたらヨーロッパのどこかの街か、
アジアの都市なのかもしれない。
どこにいるのかはそれほど重要でもなさそう。

でも、そこでは、サルセーロの彼も「サンドゥンギータ」を歌うし、
ティンベーラの彼女も「ヒルベルト(サンタローサ)」で踊る。
アモールとサボールとセンティミエントとコラソンをこめて。
サルサもティンバも、ルンバもソンも、すべてミックスされて。

彼女が欲しいのは、「Salsa con Timba」、
サルサとワワンコーの融合した、最高のティンバ。
サルサかティンバか、じゃなくて、
サルサとティンバ、そしてアモール。
「彼女」って、わたしのこと!?、って気分!


Ella lo que quiere es Timba, Salsa buena y Guaguanco


なんてチェベレな曲!



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YouTubeにアップされているもの、
ぜひお聴きください!
「Issac Delgado - Salsa, Timba y Amor 」


もう一曲、こちらは映像つき、
イサック&ヘンテ・デ・ソーナの
「ソモス・クーバ(ミラ・コモ・ベンゴ)」、
この曲も大好き!!
「ISSAC DELGADO & GENTE DE ZONA -
Somos Cuba (Mira Como Vengo) - Video Oficial HD」



さらに、このビデオクリップのメイキング映像がまたすばらしい!
ハバナのストリートの空気が詰まっています!!
「ISSAC DELGADO & GENTE DE ZONA -
MAKING OF "Somos Cuba" 」




この2曲が収録されているアルバム 「SUPERCUBANO」 
スーペルクバーノ、
まさに 「Timba, Salsa y Amor」という内容のすばらしい作品。
機会があったらぜひどうぞ!!

いまさら何ですが、わたくし、実名を「けいこ」と申します。


別にいままで匿名にこだわっていたというわけでもなく、

ただ昭和生まれにはよくある名前だし、ブログをはじめた当初、

キューバ人から、君はクバーナ(キューバ人女性)のように踊る、

といわれたことが妙にうれしくて、「cubana」 の小型版、「cubanita」

(本来は未婚のキューバ人女性、女のコ、というニュアンス)

と名乗り始めたのがそもそものはじまりで。


のんびり気まぐれ更新ながら気がついたらそれからもう7年目!

カタカナで「クバニータさん」と呼ばれているうちに愛着もわいてきて

そのまま使いつづけて今に至っている、という感じ。


ところが最近心境の変化がありまして。


上海で出会ったキューバ人ダンサー、

キューバの外で出会ったキューバ人の中では、ダントツでいちばん!

といえる、踊りの相性最高のダンサー、に

「Keiko La Timbera」 と呼ばれて

何かが、パリーン!と弾け飛んだ。


「ケイコ・ラ・ティンベーラ」


...音の響きといい、意味といい、コレだっ!コレしかないっ!!

一瞬でピタッとわたしに張り付いて、それ以降離れなくなった。

そうだ、わたしは「ティンベーラ」だったんだ!!

なんで今まで気づかなかったんだろう!!!


何々スタイルとかいう種類はとくにこだわらず

広い意味での「サルサ」全般が好きで、一応何でも踊るけれど、

サルサダンサー、サルサファン、という意味合いの「サルセーラ」

(男性ならサルセーロ)、という言葉は、

なんとなく自分には当てはまらないような気がしていた。


ラテンアメリカ以外の地域で「サルセーロ(ラ)」というと

チームに入って練習したりパフォーマンスをしたり、

ショー的というか、競技的というか、なんというか

そういうダンサーを指しているような気がして、

それはちょっと自分とは違うなあと感じていたせいかも...


でもティンバファン、ティンバを踊る人という意味の「ティンベーラ」

(男性ならティンベーロ)、なら

まさしく、自分のことだ!、と思える。


それに「La」 (英語の 「The」 )がついて、

The one and only、 ザ・ティンベーラ!


キューバで知り合ったオージーの友人に伝えたら

「That is a great name for you! And so accurate! !」

君にぴったり!なんて的確な名前だ!!と、すぐに反応があった。



...というわけで、これからスペイン語圏+英語その他、の

ラテン系コミュニティーでは

「Keiko La Timbera」 と名乗ることにしました。


日本語ウェブワールドでは、引き続き「クバニータ」でいきます。


ひとりごとのような話題ですみませんが、一応、ご報告!



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わたしを、「ケイコ・ラ・ティンベーラ」 と呼んだ人は

ハバナで踊りと音楽の専門教育を受けたプロのダンサーで、

この数年の活動の拠点はニューヨーク。


踊りも音楽もクラッシックからヒップホップ、

ストリートのルンバからショーダンスのサルサまで何でもOK、

なかでも特にティンバにかける情熱は並々ならぬものがあって

ティンバのサイトやイベントも主宰しているという「ティンバおたく」、

正真正銘の、ティンベーロ。


共通の友人であるクバーノに紹介されて、初めて一曲踊ったあと、

最高だ!君はクバーナよりクバーナだ!

キューバン・パスポートを進呈したいくらいだ!、とおだてられた。


そして数回目に会ったときに、「Keiko La Timbera」。


以来、この彼が上海でのわたしにとってのベスト・ダンサーで

ムーシカ、ダンサ&クルトゥラ・クバーナのマエストロ。

(まだ20代の「クバニート君」だけど!)


...ところが、この人、実はつい先日NYに戻ってしまったの...。

上海には半年間の滞在だった。


ううう、ほんとうに残念...。

せっかくあんなにも気持ちよく踊らせてくれる人に出会えたのに...。


でも、NY在住のクバーノと英国在住のハポネーサが、

上海という街に、同じ時期にいたからこそ、出会えたというこの不思議。

こういうめぐりあわせを「縁」とよぶのか、「奇跡」と呼ぶのか。


短いあいだだったけれど、出会えてほんとうによかった。

いつかまた、世界のどこかできっと会えると信じて。

上海での出会いに、心から、感謝。



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彼の上海での最後の夜、誘われたけれど踊りには行けなかった。

代わりに昼間、お土産もののショッピングに付き合った。

わたしのまだまだ相当拙い中国語でも、多少はお役に立てたようで

ちょっとうれしい。


夕暮れ時、お気に入りのバーでお別れの一杯。

浦東(プードン)から見る外灘(ワイタン)と浦西(プーシー)の景色を

ハバナの新市街にたとえて、

「ベダードに沈む夕陽」、とつぶやいた彼のひとことが

今も心に残っている。








在英邦人、でも心はキューバ


Gracias por todo lo que has hecho por mi, mi maestro!

cuidate mucho! felicidades!!


con todo amor,

Keiko la timbera xxx





英国人サルセーラのケリー女史 Kerry Ribchester 作成の新作ビデオが届いたのでご紹介。

先月ハバナで撮影されたばかりの、出来たてほやほや!


前作のバンバンの「Me Mantego」のビデオも大のお気に入りだけど、

今回のハバナ・デ・プリメーラの「Al final de la Vida」も、すごい!


ハバナのストリートの香りがぷんぷん、

ステージで披露する「サルサ」とはまったく別モノの、この色彩、輝き!


ケリーさんが主宰する「Key2Cuba」というキューバでのダンスホリデー(わたしは参加したことはありませんが)のプロモーションビデオ的であるという点を差し引いても、よくぞ作ってくれましたと拍手喝采したくなる。



YouTubeにアップされているものは、こちら:

「Havana de Primera - Al final de la Vida」

http://youtu.be/hCt6SpaRQrw

(’This video is unlisted.’と表示されるのだけど、ちゃんと見えていますか?

映像の貼り方がわからなくてごめんなさい。)



こちら2枚の写真↓は、ケリーさんからお借りしました。


在英邦人、でも心はキューバ



在英邦人、でも心はキューバ

http://www.key2cuba.com/



出演アーティストは、もちろん、Alexander Abreu & Havana D' Primera

(アレクサンダー・アブレウを「ティンバ界のルイ・アームストロング」に例えていて、ナルホド!)

Maykel Fonts, Osvady ほか Key2Cuba 所属ダンサーたちの動きや調和がすごい。プロの動きを真似ることは簡単ではないけれど、見るだけでも、目の保養、心の栄養補給。

ストリートのルンバやオリシャの動きが入っていない「キューバン・サルサ」なんて「キューバン」じゃない、と思っているわたしには、こういうのがまさに、ツボ!


音楽とビデオの内容についても簡単な説明が英語で添えられている。

同じバリオ(地区)で育った、すべてにおいてことごとく対立するキューバ人、荒々しく危なっかしい2人のライバル関係に、アレクサンダーが彼流の美学で仲介する、というようなストーリー仕立て。

キューバで暮らす人たちへ、不正や不公平が蔓延する困難な状況に対して、「An eye for an eye, and a tooth for a tooth」 (目には目を、歯には歯を)、ではなく、エレガンスで立ち向かおう、というメッセージが込められている。

(この曲のコーラス部分でも「ojo por ojo, diente por diente」 と繰り返しています。)


映像のクオリティーも高いので、じっくり鑑賞してみてください!


これは↓昨年11月にわたしが撮ったもの。ブレててすみません!

ライブ、最高でした~!!


在英邦人、でも心はキューバ

Alexander Abreu y Havana D' Primera
@ Casa de la Musica (Miramar)
Noviembre 2011



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前述のバンバンの「Me Mantego」のビデオ、

もひとつのブログの方で紹介済みですが、もう一度。

すごく気持ちのいい音と映像です!!

(バンバンメンバーがオールキャストでないのが残念!)


 

「Los Van Van & the Key2Cuba Dancers - Me Mantego」
http://youtu.be/W4vxMphA1R4



追記:

このビデオクリップ、英国ラテンコミュニティーの「LUKAS」

(Latin UK Awards)で「Music Video of the Year」を受賞しました。


この写真↓も、ケリーさんから。 ビデオの一シーン!


在英邦人、でも心はキューバ


Congratulations !