「ハーモニー」のスキャットに続いて「Musical Musical」で美也子先生登場。
麻呼さんの透き通る歌声でワンコーラス聞いてもらったあと、ほとんど全員のキャストが「ハーモニー」をスキャットでコーラスしました。出番が最初にあることで緊張感を和らげる効果を狙ったとともに、お客さんには「このメロディーでこのドラマを構成していきますよ。」という演出サイドの意思表示でもあります。「ハーモニー」はこのあと、シーンごとに長調のままや短調にしてバックに流したり、最後は歌詞を入れて全員で合唱したりとふんだんに使っています。おかげさまで最後の合唱のシーンでは、スクリーンの歌詞を見て歌っておられる観客の方がいて、作者冥利に尽きました。
歌詞を間違える不安のないスキャットの「ハーモニー」のあとは、美也子先生の登場です。「Musical Musical」はライザミネリーの「ニューヨークニューヨーク」をイメージし、この物語がミュージカルであるという印象をしっかり持ってもらうために演出しました。歌詞の内容はミュージカル作りを通して仲間の結束を固めたいという願いを込めています。ある意味今回のミュージカル製作のテーマソングとも言えます。平和で美しい世界を築き上げて行くためにはみんなの個性を活かす「ハーモニー」が大切です。それをメタファで表現できるのがミュージカルで、「ミュージカルは楽し、人生そのもの・・・」となるわけです。
やはり、これをインパクトを持って訴え掛けるには、劇団四季で基礎をみっちり積んだ経験者に歌ってもらう必要があります。このことで舞台全体をグッと占めることを意図しています。美也ちゃんとの出会いはまさに幸運でした。美也ちゃんの振り付けで踊りながら平成のボイスレッスン教室を舞台上に出現させました。美也ちゃんにとっても日常の自分を演じてもらうわけです。これが簡単なようでむつかしいことも承知の上で、そこはお手並み拝見と決め込みました。バックのスクリーンはニューヨークのブロードウェイの風景を盛り込んでいます。ミュージカルは観ることや演じること、また歌うことで勇気が出たりその気になってワクワクします。そんなミュージカルって素敵ですよね。そういうメッセージを出来るだけ正確に伝えたいとスクリーンに歌詞を入れました。歌詞を入れると歌う人は歌詞を間違えられないのでプレッシャーです。昼公演は乗り切りましたが、夜は・・・・
つづく