ジョンがスパイを始めて7日目


ダミーの偽アルバートを殺したジョンは死体をアートの所持って行き
そしてウォルターの所に行き
何も知らないふりをしてブライアンと密会した後


本物のアルバートのいる自宅に帰ってきた

「アルバートやったぞ」

頭を抱えてソファーに座ってジョンの帰りを待っていたアルバートは立ち上がって喜んだ
「本当か!!」

「あのダミーの男には悪かったけどな」


「あんな奴のことを気にするな、犯罪者だし俺たちを殺そうとしてたんだ」
アルバートの身代わりとして殺された男はアルバートの潜入捜査先の男だった
アルバートが脅してやらせたのだ

「そうだよな、今は殺るか殺れるかの瀬戸際だからな」








フレッドの死の数日後

FBIニューヨーク支局ブライアンのオフィス


トントン
誰かが部屋の扉をノックした

「入ってくれ」

「何ですか支部長」

「この男…知ってるだろ、こいつがイーストヴィレッジの爆発事件の犯人だ」
ブライアンは写真を見せた


「え……」
写真を見せられ男は凍り付いた

「直ぐに部隊を組んで捕まえろ」


「………はい」







2人はジョンのアパートで次の作戦を考えていた


ジョンはソファーに座っいた
「これからどうする?」


「そうだな…早くブライアンが犯罪者という証拠を上げて捕まえないと」
アルバートは椅子に座りコーヒーを飲んでいた


「アルバートお前はこの前の偽装で死んだものとして、俺はまだFBI捜査官なのだろうか?」
ジョンは全ての事に敏感になっていた


「ヘタに動いても駄目だな、俺たちの存在が向こうでまだ現役FBIとして扱われているか分からない」
アルバートは冷静に物事を考えている



そのときニュースが耳に入ってきた

「14日のイーストヴィレッジのクラブハウス爆発事件での犯人が判明しました、その男は元FBI捜査官ジョン・カーター氏で未だ逃走中とのことです。」




「なんてひどい奴らだ」
アルバートはコーヒーをすすった


「遂に動き出したな」

「お前に罪を着せようとしてやがる、このままだと殺されるこの家も危険だ直ぐに出よう」


「ブライアンはもう俺たちを完璧に裏切ったんだ、ここからが勝負だ」
ジョンは立ち上がった




ウォルター達はこの報道を聞いた設定でジョンを殺しに来る 事は分かりきっていた


しかしブライアンの関与を先に知っていたジョンとアルバートが1歩リードした形になったが


2人はこれから警察、FBI、ウォルターのテログループに追われることになるのだ


「行くぞ」
2人は荷物をカバンに詰めて
ジョンはロングコートを着てハットをかぶり、部屋を出た
ジョンがアルバートを殺したはずの日の5日前


ジョンはアルバートに真実を聞いてからも


ウォーターやエディに会って何も知らないふりをして仕事を続けていた


だがウォーター達はジョンがFBIの捜査官と知っているのだから
気は抜けない日が続いていた


アルバートは潜入捜査先のボスを殺した今殺されないよう身を潜める事しかできず、ジョンの仮住まいの家に隠れ住んでいた



「ジョン、こんな所に隠れて相手の行動をうかがってても、しょうがない」

「じゃあどうするんだ何か作戦はあるか」

「少し危険だがいい事を思いついた」
アルバートは自慢げだ

「どんな?!」

「俺が死ぬんだ」

「家に閉じこもってて気でも狂ったか」


「気は確かだ」
アルバートは笑った






ジョンがスパイを始めて7日目

この日
ジョンとアルバートは緻密な計画を練ってアルバートを殺すことに成功した



ジョンはエディと車の修理工場に扮した隠れ家の一室で殺しの仕事の話をしていた

「じゃあジョンお前が先に行き奴を殺せ」


「わかったじゃあ3時にウエスト…何の音だ」



すると突然扉の方からバタという音が聞こえ2人は一斉に扉の方を向きエディは銃に手をかけた

「なんだ!!」
ジョンはこのときわざと銃を持っていなかった


次に部屋の扉がゆっくりと開き男が部屋に入ってきた

「見張りの男変えたほうがいいんじゃないですか?」
男は銃をエディに向けた


「お前誰だ何のようなんだ」
エディは銃抜き遅れ手をゆっくりと挙げた


次の瞬間ジョンはその男に飛びかかり
素早く男の銃を取り上げた


それを見たエディはすかさず銃を抜き男に向けた
「ジョンよくやった」


「撃たないでくれ」
男は嘆いた


「撃っていいか」
ジョンはエディに聞いた

「……あぁ殺れ」
エディが言った瞬間男は被せるように言った

「待って……殺れるのかジョン…FBI捜査官ジョン・カーター」

「ちょっと待て」
エディはジョンの銃をおろさせた
そしてエディは男を椅子に座らせ縛り付けた


「何で俺の名前を知ってるんだ」


「ジョン何を言ってるんだ、アルバートだよ俺を忘れたのか」


「何を言ってるんだこいつ、エディもうこいつを殺そう」


「ちょっと待つんだ」
エディは携帯電話を取り出し誰かに電話をした

「もしもしウォルターさん」

「何だ」

「今アルバートと名乗る男が乗り込んできまして…拘束はしたんですが、男はジョンの事をFBI捜査官の同僚だと言うんですよ」

「よしじゃあジョンにそいつを殺させろ」


エディは電話を切りジョンに言った

「ジョンお前がこいつを始末しろ」
エディはそう言って
椅子に縛り付けられている男に向かって皮肉に微笑んだ


「ジョンが警察な訳ないだろ」


「貸してくれ」
ジョンはエディから銃を受け取った


ジョンは男に向かって銃口を向けた


その男は小さな声で何か呟いている

「ジョン仲間だよな殺さないでくれ…」



静かにその男のこめかみに銃口を押し付け


引き金を弾いた




ジョンは男を撃ち殺すと銃をエディに渡した


「人を殺すのは初めてか?」
エディが言った

「この男を殺すのわな」

エディが笑った
「そうかそりゃあいい」

そのときジョンの携帯が鳴った
「もしもし」

「ジョン、アイツは始末したか?」

「あぁ今始末した所だ」

「すぐに戻ってきてくれ頼みたい仕事がある」

「わかった今行く」
ジョンは誰かとの電話を切った


「エディ死体はどうする」
小太りの男はジョンからエディと呼ばれている

「今ボスに呼び出されたんだろ」

「あぁでも大丈夫だ」


「じゃあアートの所に持って行ってくれあいつならしっかり始末してくれる、場所なら分かるよな…頼んだぞ」

小太りの男はそう言って部屋を出ていった





ジョンは男の死体を車に乗せてアートの所に向かおうとした時

電話がかかってきた

「ジョン何度もすまんな」

「何ですか」

「殺したアルバートって奴の顔を携帯で撮って送ってくれるか、確認したいんだ」

「わかりました、じゃあ後で」


ジョンは男の写真を撮らずに、事前に撮ってあった本物のアルバート偽死体の写真を送った
ブライアンからの電話を切りジョンは悲しみの余り部屋の壁を叩いた

「何故なんだ…」
ジョンは泣きながら呟いた



そこに1人の男がやって来た

「ジョンコーヒー買っ………どうしたんだ?」


そこへやってきたのはジョンが殺したはずのアルバートだった

「フレッドが死んだ…いや殺された」

「フレッドが…殺されたのかブライアンを止めないと大変な事になるぞ」


「お前は大丈夫だと思うが、俺が殺されるのも時間の問題だろう」





ジョンがアルバートを殺したはずの日の1週間前2人は再会していた


ジョンが任務中の住まいのアパートへ帰ろうと歩いていると後ろから突然声が聞こえてきた


「ジョン俺だアルバートだ見られるとマズいそのまま聞いてくれ」

「アルバート!なぜここを…」

「取り合えず2人だけで話せる所に行こう」
アルバートはジョンの斜め後ろにくっついている


「じゃあ近いから俺の家に来るんだ」







ジョンの仮住まい


「さぁ上がってくれ」


「沢山話すことがある…俺たちははめられてたんだ」

「どういう事だ」
ジョンはソファーに座った



「俺はお前と同じ様にブライアンに潜入捜査を頼まれ、順調に潜入捜査をしていた、
しかしある日そこのボスのある相手との電話を聞いてしまったんだその相手はブライアンだった」


「ブライアン!?」


「あぁそうだそして、聞こえてきたんだ『用済みになったら殺していいんだな』と」

ジョンは頭を抱え込んだ


アルバートは話を続けた
「俺は電話を切ったボスを襲い銃を突きつけて聞いた」




『なぜブライアンと連絡を取っている!』

『止めてくれ撃たないでくれ』

アルバートはボスの頭に強く銃を押し付けた

『わかった……教える…教える』

『早く!!!』


『電話がかかってきたんだウォーター・ワーナーと言う仲間の男から……
そいつはFBIにスパイが居てFBIの職員を潜入捜査と扮して、使えると言ってきた、そして最後は殺せばいいと……こっちも怪しいと思ったがウォーターさんの言うことだから信じたんだ……』

『何のためにそんな事してるんだ』

『そんな事私には分からない、ただ君を駒としてもらっただけなんだ、だがこれはブライアンから言われていた、最後は必ず…殺せと……』







「そして俺はその事について独自に調べ上げお前も潜入捜査をしていると知りこうしてきたんだ」


「ブライアンはテロリストなのか」
ジョンは驚いている


「今の段階ではそう言うとこになる」

ジョンはただただ驚き言葉が出なかった



「ジョンだからお前の命も危ないんだ」