モーテル客室内



3人はモーテルで部屋を借りて中に隠れ話し合っていた


「くそっいちいち顔を隠さないといけないのは面倒だな」
ジョンは帽子やコートを脱いで
窓のすべてのカーテンを閉めた



メリッサはバックからパソコンを取り出し机に置いた
「私もまだ見てないんだけど…」

そしてポケットからUSBメモリを取り出しパソコンに挿した


「何だそれ」
アルバートはメリッサの後ろからパソコンを覗き込んだ


「ブライアンのオフィスの電話の通信記録よ」


ジョンの声が奥の方から聞こえてきた
「FBIから盗んできたのか?」


「借りてきたのよ」
メリッサは少し怒りながら言った

「いいから早く見よう」
アルバートが言った


「ちょっと待って普通のパソコンで開こうとすると自動で暗号化されるシステムになってるの」
メリッサはどんな物が出てくるか緊張していて直ぐに情報を取り出せない


カチャカチャというキーボードを叩く音だけが静かな部屋に聞こえた



「これだな」
アルバートはパソコンを見て言った



パソコンには一面に時間や電話番号が表示された


「ジョン、携帯電話貸してくれ」
姿の見えないジョンにアルバートが言った


すると、洗面台の所からジョンがやって来きてポケットから携帯電話を取り出しアルバートに渡した



アルバートは携帯電話を見ながら最近の番号記録を順に見ていった


「………あった」

アルバートは履歴の中にウォルターの携帯番号を見つけたのだ



「ウォルターの携帯番号あった?」
メリッサがアルバートに言った


「あぁそうだ、でも3日前に1回だけだ」
アルバートはいつの間にかベットの上にいたジョンに言った



するとやっとジョンが口を開いた
「残念だがそれは証拠にならないな、アルバートお前は今死んでいて俺は指名手配犯だぞ、もっと決定的な証拠を掴まないとだめだ」


「でも、まだ分からないじゃないか」
アルバートはあまりボロクソに言われ少し腹が立っていた

「そんな証拠を出して逆に俺たちが捕まったらどうするつもりだ」


「そうだな…」
やっとアルバートは冷静になることができた


「しかし、困ったな電話の履歴にウォルターとの電話記録は一回しかないんだろって言うことは、いつも携帯電話でウォルターと連絡を取ってることになるな」

ジョンは悩んだ


「じゃあどうするの」
メリッサが言った


「どうにか…ブライアンの携帯電話に小細工をして電話を盗聴するしかない」
ブライアンは2人にそう言った


それを聞くとアルバートはゆっくりとメリッサを見た

「急がないと、FBIが危ないのよね」








「すいません警察ですが」

2人の警察官はジョンたちの居るモーテルの管理室に入った


「あぁ警察の方」
奥から太った管理人が出てきた


「アーロンさんですか」


「あぁ、今指名手犯のジョン・カーターに似てる男がチェックインしたんだ」
管理人は焦りながら言った


「どの部屋ですか?」


「あそこの15号室だ」
ジョンの居る部屋を指した



外には警察の2人が乗って来たパトカーの他にあと3台のパトカーが停まっていた
FBIニューヨーク支局前


メリッサはFBIを出てどこかに向かって歩いていた



少し歩くとメリッサは大通りから1本中の細道に入った


そして路肩に停まっていた一台の車に乗り込んだ


そこにはジョンとアルバートが乗っていた



「2人とも元気だったのね」
メリッサは後部座席から、まず運転席のアルバートとハグをし、次にジョンとハグをした


「とりあえずここじゃまずい場所を変えるぞ」
アルバートは車を出した




「メリッサ変な事を聞くようだが本当に俺達を信じてくれたのか?」
ジョンはまだ信じきてれは居なかった


「今まで一緒にやってきたでしょあんた達が嘘つくわけないから」
メリッサはジョンを見つめた


「ありがとう安心したよ、俺もこのまま捕まる訳には行かないから、これから大変になるだろうが頼むぞ」


「わかってる、でもブライアンが裏切り者だとは…最初は信じられなかったわ」


「俺達もそうだ最初は驚いた、しかしアイツはとてつもなく悪い奴だ」
アルバートの言葉はすごく気持ちがこもっていた


「ジョンの父さんのパトリックがFBIに居たときからブライアンって、もう居たんじゃ無かったっけ」
ジョンとメリッサは昔から家族ぐるみでの付き合いがあったので詳しかった


「そう、父がFBIの支部長だった時に入ってきた新人がブライアンだって聞いてた」
ジョンは窓の外を向いた



「いつからブライアンは悪くなったんだろう…」






とある倉庫



「くそっ!!このままじゃあブライアンとの約束が…」
ウォルターは近くにあった椅子を蹴り飛ばした

そこにエディがやってきた
「ゆわれたジョンのアパートに人を行かせたんですが、誰も居なかったそうです」


「どこに隠れてるんだ……エディ例の準備は出来たのか?」
ウォルターは椅子に座った

「まだ、もう少しかかります人材が揃わなくて…」


ウォルターは少し落ち着いた様子でエディに言った
「そうか、まずはジョンを殺す事が最優先だ…頼むぞ」








アルバートは車を少し走らせるとモーテルの駐車場に車を停めた


「私が部屋を借りに行ってくる」
メリッサはモーテルの事務所に向かった


2人きりの車の中でアルバートはジョンに話しかけた
「ジョンお前まだ死にたくないって夢でもあるのか?」


「夢が無くて生きてちゃダメか?」
ジョンは少し笑った

「そう言う訳じゃないけど…」


「でも夢ならあるぞ」
ジョンは誰にも言ってない夢があった


「聞いていいのか?」
ジョンの思いがけない言葉にすごく興味があった


ジョンは少し溜めて言った




「親父を超えることだ」






ウォルターは1人ある部屋について居た


その時電話がかかってきた
「もしもし、ブライアンさん」


「ウォルターかジョンは殺せたか?」
電話の相手はブライアンだ


「それがジョンが行方を眩ましてまして」


「なんだと…とにかく早く殺すんだ」
ブライアンは少し起こりながら言った


「はい…」


「FBI爆発の準備は出来たか?」


「今急いで進めています」
FBIニューヨーク支局


ある部屋の前に1人の女が辺りを気にしながら立っていた


女は誰も見ていない事を確認すると
セキュリティーコードを打ち込みカードをスライドさせスッとその部屋の中に入った

この部屋は全ての情報を管理しているメインコンピューターのある部屋だ

色々な新しい情報がここに管理、保存されている



女はキーボードで何かを打ち込みながら
何かの情報を探している


「あった!」


女はUSBメモリをコンピューターに差し込んだ


『コピーしますか』


『YES  NO』




すると女は少しためらい『YES』を押した


『0%/100%』






2人はアパートを出て車に乗り込んだ

「どこへ行く?」
ジョンは計画を知らなかった


アルバートが車のハンドルを握った


「どこに行くんだ?」


「言って無かったが少し前に助けてもらおうとメリッサと連絡を取ったんだ、そしてすべて話したんだ」

「メリッサに?」


「あぁ…でどうにかこの事を理解してもらった、アイツもブライアンは何かおかしいと思ってたらしい」


「なぜそんな危険なことしたんだ、メリッサがもし裏切ったりでもしたら…」


「メリッサとは昔からの仲だろ」


「そうだけど…それで」


「今からメリッサと会う」
ブライアンはアクセルを踏んだ





とある倉庫


「エディちょっとこい」
ウォルターはエディを呼んだ


「何ですかウォルターさん」


「今日FBIがジョンをテロリストとして公式発表した」


「じゃあ……」


「そうだ、もう殺れ」


「しかし、ジョンとは昨日から連絡がとれないんです」

ウォルターはエディを睨んだ

「なに?」







FBIニューヨーク支局

メインコンピューター室



『80%/100%』




「早く…早く」


女は何かのコピーに時間がかかり焦っていた




その瞬間部屋に1人の男の捜査官が入ってきた

「おうメリッサ何してるんだ」



女の名前はメリッサで捜査官の1人であった
メリッサは何事もないように答えた
「局部長に頼まれてちょっとね」



「そうか」

男はメリッサに対して何も疑いはしなかった




しかしメリッサの所にその捜査官の男がやって来た



「メリッサ、衛星画像を見たいんだがエラーが出るんだちょっと見てくれないか」


「サブの端末に変えてやって見て」
メリッサは生唾を飲み込み捜査官の男が近づく前に言った


「…わかった」


『90%/100%』



少しすると姿が見えない所から男の声が聞こえた
「見れたよ、ありがとう」


「えぇ気にしないで!」
メリッサは姿見えないさっきの捜査官の男に大きめの声で返事をした



『100%/100%』



メリッサはUSBメモリーを機械から抜きポケットに入れると静かに部屋を出た


その扉には小さな張り紙がしてあった


『無断でのデータの複製、持ち出しを禁ずる』