ニューヨーク・マンハッタン



メトロポリタン美術館

世界最大級の美術館であるメトロポリタン美術館には大勢の観光客がきていた


その中央ロビーの案内所には2人の案内係の女が椅子に座って居た


そして、そこで若い男がその女と話していた

「はい、そちらでしたら隣のエレベーターで2階へ上がって頂くと大きな看板が出ていますのでそちらをご覧ください」

「分かりました、ありがとうございます」


「ごゆっくりどうぞ」


「シルビアちょっと今の人格好良くない?」

隣に座って居た女が肘でシルビアの肩をつついた


「あんなイケメンと付き合って見たいわね・・・それにしてもキャシー、人ばっかり見てないで仕事しなさいよ」

シルビアは肘でキャシーの肩をつつき返した



「あれ・・・あのイケメンくん帰っちゃったわよ」
キャシーは出口を覗き込んだ

そのイケメンは2階に行かずに帰って行った


「何よもうせっかく私が親切に教えてあげたのに」
シルビアはすねたように横を向いた


「あんたすねてるじゃないの」
キャシーは軽くほくそ笑んだ









メリッサ宅

ジョンとアルバートはその顔の広さをつかい
パソコンや盗聴に必要な器具を用意していた

「ジョン、パソコンは完璧だぞ」


「後はメリッサが上手くやることを願うだけだ」










FBIニューヨーク支局


メリッサは盗聴する為の器具を調達したため
次にブライアンの携帯に細工をするため

ブライアンの後ろをつけながら観察していた


「支局長少し目を通してもらいたい資料があるのですが」

「あぁ貸してくれ」

ブライアンはそう言ったが資料を見る事をせず
焦って歩いていった


すると、メリッサは何か怪しいと感じブライアンのあとをおった

ブライアンはひとけの少ない廊下で辺りを気にしながら止まりコートの左ポケットから
携帯電話を取り出した


メリッサはそれを物影から見ていた



ブライアンは携帯を少し見るとまたコートの左ポケットにしまってメリッサの居る方向に向かって歩き始めた

メリッサは慌てたが隠れるには時間が足りなかった



ブライアンはメリッサの居る所への角を曲がった


するとメリッサがその角から急に走ってきて

ブライアンとメリッサは衝突した



「痛っ…支局長!!すいません」

メリッサはブライアンの上に乗る形になっていた


「メリッサか早くどいてくれ」

メリッサはブライアンの上から下りた
「すいません」


その時メリッサの手には携帯電話が握られていた



「メリッサ来てくれたか、すまんな」
ブライアンは服のホコリをはらいながら言った
しかし、携帯電話が無いことには気付いていなかった
メリッサの携帯電話にブライアンから着信があった


メリッサはジョンとアルバートの目を見ると

静かに電話に出た



「はいメリッサです」

「ブライアンだ今FBIで機密情報が盗み出された」


メリッサはブライアンに犯人に疑われてるのでは無いかと思い返事に困った


「それで悪いんだがすぐにFBIに戻ってきて欲しいんだ…」

「分かりました、では今から行きます」

「あぁ助かるよ」


メリッサはホットした表情で電話を切った


「大丈夫だったか?」
アルバートがメリッサに近づいた


「えぇ大丈夫でもFIBに戻って来いと言われたわ」


「そうかぁじゃあ早く行ったほうがいいな」
アルバートが言った




「じゃあFBIに着いたら盗聴をするための器具を盗み出せ、
次にブライアンの携帯を盗み出し携帯に細工をするんだ、できるかメリッサ」

ジョンは計画をメリッサに淡々と告げた


「盗み出せって言っても・・・」
メリッサは渋い表情を浮かべた


それを見てジョンが言った
「確か・・・今日の保管室の担当はボビーだったな」







FBIニューヨーク支局

メリッサはFBIについて
とりあえず自分のデスクに座っていた

そして、大きなため息をついた後に立ち上がった

「まず・・・」

メリッサはそう言って歩き始めた

機密情報が盗まれたことで捜査官達はみんな慌てており
オフィスはぐちゃぐちゃとして騒がしかった


メリッサはその中を縫うように歩いていた

「ニッキー顔色悪いよ」

「昨日から寝てないのよ」

「そうごめんなさい」


メリッサは同僚に会っても平静を装った



メリッサは武器や作戦で使う様々な道具が保管してある所についた


「元気?ボビー」

「やあメリッサ」

この保管室は許可がないと入れなくなっており
入り口には検査をする為の男が居た

メリッサはボビーにFBIのIDカードを渡した
するとボビーがメリッサのIDカードをスキャンし、しかめ顔でメリッサを見た

「メリッサ、入室の許可が出てないぞ」


「ボビーお願いちょっと独自で調査してることがあって支部長には言えないのよ」
メリッサはボビーを見つめた

「・・・ダメだ、これが仕事なんだ分かってくれ」


メリッサはしょうがなく奥の手としてジョンに貰ったあるものを出した

「これさっき拾ったのよね」


「なんでそれを持ってるんだ」
ボビーは椅子に座ったまま前のめりになった

「なくして困ってたんでしょ」

「あぁ無くした事がバレたらクビになるとこだったんだ、これで助かるよ」

「まだコレをあげるとは言ってないわよ」



メリッサはジョンから最近ボビーが無くした保管室のスペアキーを渡されていたのだ


「わかったよしょうがないなぁ」

ボビーはメリッサを保管室の中へ通した









ウォルターの隠れ家

ウォルターは電話を握ったまま、ソファーに座っていた


そこに部下の1人が来た

「爆弾の積み込みは終わりました」


「そうかでは出発しろ」




その隠れ家の屋敷から白いバンが1台静かに出ていった
警察官達は銃を構えて

ジョン達の居る15号室を囲んだ



1人の警察官が静かに部屋の扉に近づいていった


「行くぞ」


その警察官は15号室の扉を蹴り開けた
すると同時に数人の警察官が銃を構え部屋の中に流れ込んでいった

「警察だ!!」
「警察だ…」


しかしそけにジョン達の姿は無く
15号室はもぬけのからであった


「くそぉ!誰も居ないぞ」







ジョン達3人はその光景を離れた建物の影から隠れて見ていた

「危ない所だな」
ジョンは建物の影から顔を引っ込めた


「車どうする、あれじゃあ取って来れないぞ」

車は15号室のすぐ前に止めてあったためジョンが少し見てみると既に警察に車を調べられていた


「しょうがない早くここから逃げよう」
ジョンは周りを見回して言った

「どこに行く?」
アルバートはジョンに聞いた

「そうだな…」

「取りあえず私の家に来ればどう?」
悩んでいるジョンにメリッサが言った

「いいのか?」
ジョンがメリッサに聞いた

「えぇ大丈夫よ」






FBIニューヨーク支局

「支部長、20分前にここから10Km離れたモーテルにジョン・カーターと見られる男性の目撃情報がありニューヨーク市警向かった所着いた時にはもう姿は無かったようですしかし、ジョンが乗っていたと見られる車が現場にあり現在調査中との連絡が入りました」
捜査官の女がブライアンに伝えた


「そうか、その件はこれからはこっちで受け持つとニューヨーク市警に伝えてくれ、あいつはテロリストだ野放しには出来ん」
ブライアンは怒りながら言った


「わかりました、ではすぐに現場にうちの捜査官を向かわせます」
捜査官はブライアンに言った


ブライアンは捜査官の女と話を終えると自分のオフィスに向かった

ブライアンは自分のオフィスに入ると外を確認し扉をしっかりと閉めた
そしてポケットから私用の携帯電話を取り出して電話をかけた

「ブライアンさん何でしょうか」
電話の相手はやはりウォルターだ


「今ジョンの目撃情報があった…まだジョンを殺れてないのか!何をしてもいい直ぐにジョンを殺れ」






ウォルターはブライアンからの電話を切った

「おいエディ今ジョンの目撃証言が警察にあったそうだ、本当は俺らが殺すはずだった男だ、早く見つけて殺すんだ」








3人は地下鉄でメリッサの一戸建ての借家に来た

「見つかってないみたいね」
メリッサは周りを見回した

「この家には誰も居ないのか?」
アルバートがメリッサに聞いた

「えぇ何で?」

「いや…別に」
アルバートはそう言うとサッと家の中に入った
そして、ジョンも中に入った



3人が部屋に入り取りあえず座ると同時にメリッサの携帯電話が鳴った

メリッサは携帯電話を取り出しディスプレイを見て固まった

「ブライアンから…電話よ」