またしても久しぶりの投稿となりました。仕事三昧の生活をしているので話題がなかなかありません(笑)
ただ、そんな私でもちょこちょこニュースぐらいは見ています。最近では高市さんの記録的な勝利ですかね、気を引いたのは。
何がそんなに人気なのか、断片的なニュースしか知らないのでそこから思うしかないのですが、やはり女性だからというのが大きいんじゃないでしょうか。彼女の考えていること、政策までがちゃんと評価されたうえでの勝利なんでしょうか。
消費税0%、生活者にとってはいいことですが、ひっ迫する社会保障費、医療費などはどうするんでしょうか、どこから財源を得ればいいんでしょうか。それと「本当に」実行するんでしょうか。選挙が終わったから条件付きにしますなんて言い出さないんでしょうかね。
それと彼女の発言で冷え込んだ中国との関係は?
撤回はできないまでもなぜ彼女は真意を説明しようとしないのか。直接の会談は無理でも特使を派遣することはできるはず。直後に1回外務省の人間が行ってますが、それ以降行ったという話は聞いていない。
あの発言以降、中国で活動している日本企業は様々な「不利益」に苦しんでいるという。
それはどうでもいいのだろうか、中国は世界第二位の経済大国だ、この国を無視しては日本の経済発展がないのは明白すぎるほど明白なのにもかかわらず。
トランプ登場以降、同盟国敵視政策でアメリカから離れ始めた各国は一斉に中国やインドとの関係を深め始めている。カナダのカーニー首相の中国訪問、イギリスのスターマー首相の中国訪問、特に後者は日本を訪問する前に中国を訪れている。これはイギリスにとってのアジアでの優先順位が変化していることを明らかに示している。カーニー首相は日本を飛び越えて中国に行き、しかも帰路日本にさえ来ていないのではないか。(来ていたら失礼)
日本の政治家たちはこのことに危機感を感じていないのだろうか、もしいないとしたらその人は政治家として偽物であろう。
さらにEUはインドとの経済関係の結びつきを深めている。要はアメリカ外しが始まっているということだ。
カーニー首相が古い秩序が壊れて新しい秩序が生まれ始めているとダボスで演説し、さらにカナダの元首相クレティエンは「今目の前で起こっていることはアメリカ帝国の終焉の始まりだ」と述べた。それが今、現実に目の前で展開し始めている。
このクレティエンという人、いまだにマスコミに登場する頻度が高いのでどんな人なんだろうと興味を持っていたが、たしかにそれだけあってただものではないなと感じる。
それにしてもこのカーニーという政治家の慧眼、先見性、そしてそれをもとにして国を導いていく勇気というものには本当に驚く。欧米人にしては比較的小柄で、話し方も柔らかい人だが、どこにそれだけの胆力が隠されているのか......
一方そうはいっても、EU内部ではロシアの脅威というものが現実のものとしてあって、それがあまりにも大きいあまりいまだにアメリカ依存のメンタリティーから抜け出ていないという気がする。それはカッラス(欧州連合外務・安全保障政策上級代表)の「アメリカが変わったといってもそれはトランプただ一人にすぎない」という発言を見てもわかる。
つまり、トランプが辞めて新しい大統領になればまた元通りになるという考えだろう。
はたしてそうなのかな?ちょっとそれは楽観的すぎないかと僕は思う。
トランプは就任以来、独裁的な性質を強めている。今のアメリカは1930年代のドイツ(ナチス登場時代)と非常によく似ているという指摘はアメリカからよく聞こえてくる。
近年のICEによる市民射殺事件などは今までのアメリカでは絶対に起きなかったことだ。
トランプ1期が終わるとき、彼は選挙で負けたことを受け入れず支持者に蜂起を呼びかけ議会に侵入させ、その際の騒動で警官がなくなっている。
1期目のときでさえこんな前代未聞の非道をやってのけたのだ、さらに独裁色を強めている今回、仮に次の選挙で負けたとしてもそれを素直に認めて政権を譲るだろうか......ぼくは残念ながらかなり懐疑的だ。
そう、アメリカ建国以来初めて独裁制に移行する可能性はかなり高いと思っている。
それが実現すれば世界の三大大国であるロシア、アメリカ、中国のすべてが独裁国家になるということだ。悪夢以外の何物でもない。
それを感じ取っていたからだろう、大統領選のときに俳優のハリソン・フォードがわざわざCMまで作ってアメリカ人に警告を発したのはまだ僕の中では記憶に新しい。今までいろんなアメリカの大統領選を見てきたが、著名人がわざわざこんなことをしたのを僕は知らないので、彼の中でよほどの危機感があったのだろうと感じた。
あの1期目の終わりの時に見せたトランプの議会占拠を扇動した行動が、よほど強く彼のこころに刻み込まれていたのだろうということは容易に想像できる。
結果はそれでもアメリカ国民はトランプを選んだ。それでもと書いたがそもそもそんなことはどうでもよかったのだろう。一国の大統領が自ら法秩序を破壊する行為をしてまで、政権にとどまり続けようとし、それによって何の罪もない職務に忠実な警官がなくなろうとも、どうでもよかったのだろう。
アメリカでは一人の大統領が2期を越えて大統領であり続けることはできない。さぁ、3年後トランプはどうするのか......僕は非常に注目している。もし彼が法を破って退陣しなかったら、終身独裁政権の成立である。
さきほどのカッラスの発言に戻るが、ヨーロッパの中の「楽観的な」政治家たちはこの危険性に対してあまりにもナイーブだと感じる。
「もし」この悪夢が現実のものになったとき、はじめてヨーロッパの政治家たちはアメリカへの依存を断ち切り、自分たち独自でヨーロッパを守らなければならないということを認識するだろう。
トランプ独裁政権ができればおそらくNATOは瓦解する。そしてヨーロッパは政治的な統合化を進めて独自の防衛軍を作る方向に変わっていかなければならないということに気づくのではないか。
さて、翻って日本だが、となりに仮想敵国と「考えている」中国があるため、アメリカがどうなろうともアメリカ依存を続けていくしかない。アメリカが独裁政権になれば日本への要求は今までとは比べ物にならないくらい露骨で強硬なものになるだろう。選択肢のない日本はそれにただただ従っていくしかない。
アメリカは駐留米軍のプレゼンスをさらに高めていくかもしれない、拡大する米軍基地として使う土地も強硬な姿勢で要求してくるかもしれない。そしてもちろんその経費はすべて日本に支払わせようとするだろう。
あるいはこれが日本にとって一番最悪なのだが、日本の防衛から手を引いていく可能性もある。トランプというのは基本的に1国主義だからだ。アメリカさえよければいいという考えだからだ。
「そうなったらどうするのか」
今の日本人の大勢を占める気質というものを考えると、中国との融和政策をとるということは考えにくいと思う。おそらくはおびえつつもさらに軍事力を強めハリネズミのようにして生きる道を選ぶのだろうなと思う......非常に不器用でリスクの大きいやり方だが、日本人の本質的な国民気質というものを考えると、その方向に向かって進む以外ないのだろうなと思う。情(感情)をすてて実をとる、という大人の外交が日本人、日本外交には欠けている。
ただ、見方によってはアメリカが日本から手を引いていくことはチャンスでもある。防衛、経済、外交含めて独自政策をとりやすくなるからだ。アメリカという衰退していく巨大な船とともに進んでいくのか、そこからうまく離れて独自の航路を進んでいくのか、とても興味深い。
いろんなニュースを見ていると、欧米の人々は警戒しつつも次の覇権国家は中国になるということを感じ取っている。トランプの政策は皮肉なことにさらにそれを加速させている。カーニー首相やクレティエン元首相の奇しくも同じカナダ人のこの二人の政治家の慧眼が指し示す未来はもうすぐそこまで来ている。
さぁ日本はどうするのか?
それは中国との関係をどうするのか、ということを抜きにしては今後絶対に通り抜けられない問題だ。日本人の本物の器量、器、先見力が試されてくる。興味深く、非常に興味深く見守っていきたい。
