太宰治の小説。
この『人間失格』を読んだとき、主人公は私とそっくりだと思った。
他の人の前では、過剰適応して愛想良く振る舞い、嫌われない程度にドジをして、完璧過ぎない優等生を演じる。
それは人から嫌われないためではなく、人というものが恐いから。
とりあえずそういう役割を演じ、人にサービスする。それはヘトヘトになるくらいエネルギーを消耗する。
素顔は陰惨。
孤独が好きなわけではないが、孤独でいる時は素顔でいられるから安心する。
今日のドッグランでの私の心境はまさにそうだった。
今日は遅めにドッグランに行ったせいか、オーナーの知り合いの夫婦とその犬たちが陣取っていたせいか、私と気のあう新参の女性とその柴犬はすぐに帰ってしまった。
ワンコは飼い主の気持ちに敏感だ。特に日本犬は、孤高の態度で他人に媚びない。
新参柴犬は遊ぶ気もなく、飼い主のそばにずっと立っていた。うちのワンコが来ると、いつも一緒に遊ぶのに…
オーナーの知り合い夫婦は、特に奥さんのほうは仕切り屋で、犬たちを仕切りたがるので、私は苦手なタイプだ。
なので、オーナーとその夫婦が和気あいあいと話している所から離れて、私は一人薪ストーブにあたっていた。
うちのレトリバーは、誰にでも愛想良く振る舞うので、私も安心して素顔の自分を出して黙ってストーブの所にいた。
すると、いつも犬達と駆けっこして遊ぶうちのワンコが、しきりとボールを持って私の所に来る。
ドッグランに住み着いている、片足の不自由な黒ラブラドールはマイペースな犬なのだが、その犬も私と私のワンコの所に寄ってくる。
犬達に心配されてしまった、すまんなぁ…
大人数なら、黙っていても目立たないので楽なんだが。
和気あいあい少人数グループは、昔から苦手なのだよ。
それでも気を使ってくれるうちのワンコと黒ラブラドールのために一時間ボール投げをした。足が凍えたけど。
話かわって、今、自分の一番好きなある物を断っている。
自分の依存症と良い子ぶりっこする性格を直すために。
他人からマインドコントロールをされないために。
自分の弱点と向き合うために。














