まだノート術の詳細も書いてないのに第5回目のひとり夜話の感想です。


今回は初めて友人を連れて参加しました。

毎回、開演1時間前から並ぶのですが

お客さんの顔をだんだん覚え始めている自分に気付きました。


待ち時間にラノベ作家志望の友人の入魂の作品を批評。

荒廃した中世のイタリアが舞台。

入魂しているだけあって、ありがちな「人を楽しませる」スタンスが

無くなっていると言う事を、同じく荒廃した世界を描いた「北斗の拳」の

第一話を例にアドバイス。

人の作品の批評は出来るのに、自分の作品の批評は出来ない私が

偉そうに話していたせいか、別のお客さんに業界人だと思われてしまいました・・・

http://ameblo.jp/jmlwdanahi/entry-10430763979.html


今回のひとり夜話はマチネーと言う昼講演が別料金で開催されました。

聞きなれない言葉ですが、マチネー(昼講演)、ソワレ(夜講演)と言う意味だそうです。


岡田さんのホームページでは1時間のミニ企画と書かれていて、

お茶やお菓子も付いて1000円との事なので、当然参加。


あっ、ちなみに今回のひとり夜話は「岡田塾」ではありませんでした。

ちゃ~んとイベントだったので楽しませて頂きました~(^^♪

(岡田塾は塾で開催してほしいなぁ)


マチネーを勝手に社交会的な物とイメージしていたのですが、Gyaoジョッキーのひとり夜話みたいな

岡田さんの好きな事を話すイベントでした。

http://gyao.yahoo.co.jp/p/00661/v07338/


マチネーの目的は、最近岡田さんを知った人に対しての

イベントのプレゼンテーションとの事。

でも、新規顧客より常連の方が多いと言う事態に。

お試し企画との事でしたが、HPの告知ではその事を

理解して参加された人少なかったんじゃないかな?と思います。

あと、お菓子はいつ食べたらいいの?

休憩時間に頂きましたが、マチネー中に食べながら

ゆる~い空気を演出するためかなと思ってたけど

岡田さんの気合の入った話しに夢中で、飴玉だけ頂きました。


内容は宇宙戦艦ヤマトの歴史。

やっぱり岡田さんのオタク語りは抜群に面白い!

話が盛り上がって、ヤマトシリーズの順番を混乱した岡田さんに

客席からアドバイスが!

ヤマトとなったら黙ってられない人が、続々と語りだして

岡田さんと客席が一緒になって盛り上がっていく雰囲気が

とても心地よかった。

完全にオタクサークルの雰囲気で、もしかしたらDAICON4の

徹夜ってこんな感じだったのかな?と想いを馳せました。


このマチネーの妙な一体感を引きずったまま本公演へ移行。

今回は岡田さんが、一方的に話すのではなく、客席との対話形式。


お客さんの質問の内容が面白い!

めっちゃくちゃ濃い~オタク話や

頭の良さが透けて見えるくらいの鋭い質問

現役アニメーターの語る今後のアニメ事業の行方など

普通じゃ考えられないような話のオンパレード。

その質問を見事に、納得できる形で返答できる岡田さん。


私も10年後のネットについて質問したのだが、緊張のせいで

質問を上手く組み立てられずに orz な状態に。

それでも岡田さんは質問の本質を見抜いて上手にフォローして下さいました。


僕の質問はこうだ。


10年後のネットは、TVや雑誌の信頼性が衰退して

個人がネット内の情報を選別する時代になる。

そのため、今まで「与えられるだけ」だった人の選別眼が成長して

「自分で考える人」(理屈民族)が増える。

自分のアイデンティティーを守るため「自分の考え」を発する人が増える。

ツールや情報が豊富になり、欲しい物は自分で作る人が増えるのではないか?

特に自主製作のアニメなんか増えそう。その結果面白いアニメが増えるのでは?

と思うのですが、岡田さんどう思いますか?


岡田さんの答え

未来を予測する時の考え方は、過去の事例を元に考えれば良いよ。

今ブログ全盛期だけど、そのほとんどが日記の様な物で、価値のある

面白いブログは雑誌や有名サイトで選別され紹介される。

もし10年後、みんなアニメを作ったとしたらきっと今のブログの様に

「つまらないアニメ」が増えるだけだろう。

ブログは3秒でその良し悪しが把握できるが、アニメは1分くらい観ないと判断できない。

そうなると選別する作業が大変。

誰にも観られないアニメが増えるだけで、面白いアニメが増えるとは思えない。

との事でした。


この答えを聞いて、未来を予測する時に自分の「こうなったらいいな」と言う

希望的観測が入っていた事に気付きました。

ノート術で磨くべき、「見識」の無さが露呈しちゃいました。

毎回質問させて頂いているのだが、質問する度に

自分を見直す事が出来て貴重な体験をさせて頂いている。


この質問から今後岡田さんが、業界を乗り切って行く為の考え方へ発展して

クリエイター志望の自分としてもとっても参考になるお話を聞かせていただきました。



イベント後に友人と感想を語り合う。

彼はとっても有意義なイベントで、自分に足りない物を認識させられたと言っていた。

それは私も同じで、ただ単にオタクバラエティーを楽しむ為に参加しているのではなく

自分の人生にプラスになる部分を感じるからこそ彼を誘った。


また、質問の内容から察すると自分たちはあのお客さんの中でどの程度のレベルなのか?

(何のレベルか分かりませんが、あえて言うなら人間のレベル)

とか

イベントで岡田さんが発言した、男女の恋愛観の違いに対して噛み付いてきた女性の心理分析などを

「オタクはすでに死んでいる」の女性オタクを例に語り合い、帰り道がめちゃくちゃ楽しかった。

(後日ツイッターで見た彼女の発言は許せん!それをネットにUPするヤツも心にしまっとけばいいのに!)

で、心斎橋商店街で忘れ物に気付く。


私、軽度の知的障害者の方をケアする仕事をしてるんですが

その施設の男の子が、「スーパーファミコンが欲しい」と言うので

日本橋の「ゲーム探偵団」で本体とスーパーマリオ、パワプロ、ダビスタなどを購入していたのです。

それを忘れた!

急いで取りに向かって、会場へ入ろうとした時に竹内義和さんとぶつかりそうになって

高校時代からの憧れの人だけに、面識もないのにご挨拶させて頂いた。

そしてスタッフの方にスーファミを返却して頂いて無事帰宅の運びとなります。


イベント全体の感想として「連帯感」が楽しかった。

名前は知らないけど、毎回見かける人達。

ヤマト話での盛り上がりがこの「連帯感」を形にしたのでは?

この連帯感は僕だけの勘違いでしょうか?


他の人のブログを見て、同じ事を感じていたり

コメントが付いている様子を見てると、ひとり夜話の参加者同士で

語り合ったらどんなに楽しいだろうと思うのです。


いっその事「岡田斗司夫ファンクラブ」とか必要なのかな?


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