目を醒ますとトンケの体は馬にきびりつけられていた。

『イタタタタ…』

周りを見渡すと間もなく家に着くようだった。

『目を醒ましたか』

ヒヒーン

馬を止め小屋に入れると鬼夜子は縄をほどき魚のはいった網を持ってくるように指示した。

エイをつるし、タコは串にさし火にあぶり始めた。


『うまそうだなぁ~早く食べたいですよね~』

そう鬼夜子に言うと鬼夜子はワカメをトンケに差し出し、

『はい、これお前の』
といった。

『え~こんなんじゃ腹にたまりませんよ~』

トンケは笑いながら言うったが鬼夜子は無言のままタコを焼き続けていた。


そして、焼き上がったタコを鬼夜子は一口でペロリと食べたのだった。

『あ…』


『なんや』


『なんでもないです』

その夜のトンケの夕食はワカメをごま油と塩で食べただけだった。

自給自足。自分の食料は自力で手に入れる。それを痛感した一夜だった。




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