昼過ぎの小さなコーヒー店。


60歳?くらいの女性来店。


店内を見回していたが、テーブル席は満杯のようで仕方なさそうにカウンター席に着く。


ところが座り心地が良くないのかどうも落ち着かない・・・。


ふと見ると丸テーブル席に同年配の女性が一人でいるのを発見。


おむむろにコップをもってそちらへ移動。


「すみません。よろしいですか?」と言い終わらないうちに、すでに坐っている。


そして、「今日は良いお天気ですね。」の一言を皮切りに、


カフェメニューのカタカナ名前が分からないこと、服を買いに行ったこと、娘さんのこと、野菜が高いこと、洗濯物が乾かないこと、乾燥機の使い方・・・・等々

 
次から次へと二人の会話は全く途切れることがない。


まるで20年来の友達どうしで話しているよう。


良く話題があるもんだ。


男ではこうはいかない。


仕事のときは別にして、このような場面では、お互い黙ってコーヒーを啜っているだけ。


たまに目があおうものなら、あわててそらすといった気まずい時間となることは間違いない。


それに比べて女性の社交性はすばらしい。


まったく偉いもんだ。