◎適正温度は工夫次第?


カタログ等に表記されている"適正使用温度マイナス□℃"。

「・・寝袋だけでしたら-30℃でも-40℃でも耐えられますが・・お客様の対応温度はいか程で?・・・」

これがメーカーの本音。
私の在職中(約八年間)、各製品について計っているのを見た事はありません。
と言うよりユーザー全てに適応する数字は、その膨大な手間と不特定要素、それにかかる社員の人数の不足の為、計れない、と言うのが真相でした。

二回ほど取引先の某大手化繊メーカーの人工気象室を借りて、無風・マイナス20℃で、他社製品との比較のために当時の最高級品を並べてテストしましたが、まぁ寒かったコト!

各社の3袋に3人が入れ代わりで二日間計測しましたが、何箇所かにつけた温度センサーの記録も人によりマチマチだったようで詳しいデータの数字は、遂に被験者の社員である私達でさえ見せては貰えませんでした。

加えて寝袋内の湿度やその日の体調といった刻々と移り変わる条件や、個人差が大きい体感温度といった不特定要素を全て、メーカーの側が製品のスペックに反映させるのは所詮は不可能。

この種類の中綿で、このくらいの中綿量だと、適正温度はこのくらい・・という企画者の経験測と、業界内での不文律によって導き出されたとりあえずの数字。
各製品のグレードを比べる際のとりあえずの指標と捉えておくのが妥当かと思われます。

寒い時には先述の寝袋二枚重ねや、場合によってはセータや上着などを寝袋内に詰め(着るのではなく)るのも有効かと思われます。

正しい取り扱いと創意工夫で、ある程度まで利用者にとっての適正温度は変えられます。

また、季節によって生産待ちで在庫されていない製品もあります。

寝袋の存在意義は、"必要な時に、使える状態で、手元にあるかどうか"ということ。

店員さんのアドバイスをよく聞いた上で、品定めにはあまり神経質になられませんように。