一昨年の、あれは連休さなかの5月2日のこと、


二日ほど前からシクシク痛み出していた左の脇腹がどうにもガマンできないくらいになってしまった。


食あたりにしてはどうも様子が違う。


まさか盲腸炎?、


・・それなら右だ。


波は在るものの、それまでに経験したことのない、額がトイレの壁にめり込むような尋常ではナイ痛み方。


時刻が夜の十時を廻る頃、

どうにもガマンが出来なくなって来た。


連休中のこの時間帯に開いてる病院を自力で探す気力など、とうのムカシに失せている。


仕方なく家族に救急車を呼んでもらう。


玄関を開け放ち、お腹を抱えながら待つこと数分、前の道に赤い点滅が見えて来る。


しかも容態がキチンと伝わっているのか、サイレンは沈黙したまま、


静かに家の前に滑り込んで来る。


さすがに歴戦のプロ集団、地元への配慮も抜かりない。


這うようにして後部から乗り込んで、ストレッチャーに横になった。


無線と携帯で報告している隊員サンの声にはどうも聞き覚えがある。


よく見ると消防署に就職したと聞いていた、高校時代のサッカー部のヤマ○ト先輩!


お懐かしや、こんな形で再開するとは、
イヤハヤ 面目次第もアリマセヌ・・


・・という再会劇を演ずる気力がサッパリ湧いてこない。


腹を抱えてひたすら痛みの周期と闘うワタシ・・


タブン向こうは気づいていただろうが、急患を運ぶ任務に専念されている。

(先輩、サスガデス!)



意識があって当面、命の心配のない救急患者が切実に思う事、
ソレハ


"お願いします、もう少しゆっくり走って下さい・・"


横になったストレッチャーには、想像以上に振動が伝わって来るのデス。


まるで救急車の床から突き出た槍がお腹に刺さっている気分。



2・3ヶ所の受け入れ先を当たってやっと到着した地元のK病院。


体感時間、約三十分。


実際にはもう少し短かかったのだろうが、TVニュースで観た"妊婦受け入れ拒否"状態にならなくてホント良かったス。



同乗してくれた母親は足が悪く、段差のある救急車の後部ドアからなかなか降りられない。


病院の救急入口の前で、
前から降りた別の隊員サンに介助されながらモタついている。

(マズ患者を先に降ろしナサイ!)


センパイにお礼を言う事も出来ないまま、やっと着いた診察室。


生まれて初めてのCTスキャンを撮られ、


センセの口から告知(?)された病名は・・





つづく・・病(!?)・・・