『“好き”よりも“得意”から始める』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。


会社を辞めて独立を考えるとき、
多くの方はまず
「今の自分に、何ができるだろうか?」
と自問するはずです。

一方、部署の責任者であれば、
「この部署をどう成長させられるか」
という視点で考えるでしょう。

立場は違っても、
ビジネスマンとして行き着く問いは共通です。
自分は、どのような形で会社に価値を出せるのか。

その判断軸として、
シンプルですが有効な考え方があります。

それが
「好き・嫌い」×「得意・不得意」
の4象限で整理してみることです。



1.好き × 得意

最も理想的な領域です。

経営者であれば、
この領域の事業には自然と改善や成長のアイデアが湧きやすい。

ビジネスマンであっても、
やりがい・充実感・貢献実感を得やすく、
成果も安定して出やすい仕事です。

まさに、力を最大限に発揮できるゾーンと言えるでしょう。


2.嫌い × 不得意

ここは説明不要かもしれません。

経営者であれば、
この領域の事業は早めに撤退判断をする方が賢明です。

ビジネスマンの場合も同様で、
力を発揮しにくく、精神的な負荷も大きくなりがちです。
社内であれば、配置や役割のミスマッチと考えられます。


3.好き × 不得意

「好き」という感情は、継続する力を生みます。

短期的には、
会社に目に見える成果をもたらさないかもしれません。

しかし中長期で見て、
不得意が得意に転じる可能性があるかどうか。
ここを見極めることが重要です。

育成すべき領域なのか、
趣味や関心に留めるべきなのか。
冷静な判断が求められます。


4.嫌い × 得意

「嫌い」というより、
「特別好きではないが、人よりできてしまう」領域です。

先日お会いした、金融業界で活躍されてきたK社長は、
こんなことを話されていました。

「正直、金融の世界は好きではない。
でも、お金を動かし、増やすことは得意かもしれません」


得意であるということは、
相対的に見れば強みです。

それは、価値やお金を生み出せる力につながります。

会社としても、
ビジネスマンとしても、
まずは**「得意な領域」で勝負する**ことが第一歩です。

その中で経験を積み、成果を出すことで、
仕事への理解や手応えが深まり、
やがて「好き」という感情が育つことも少なくありません。

さまざまな考え方はありますが、
最初から「好き」を軸にするよりも、
「得意」から始める。


その方が、
経営も仕事も、結果的にうまく回る。
私はそう感じています。