『持続可能な漁業を目指して PART1』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

十方よし.TV 10月号のゲストは、
株式会社GHIBLIの代表取締役
坪内知佳氏でした

2011年に約60人の漁業者たちと前例のなかった
水産業の6次産業化に着手。

SENDANMARUブランド第一号となる
「萩大島船団丸」を設立し代表に就任。

農林水産省に6次産業化の認定を申請。
同年に自家出荷を開始されました。

2022年日本テレビ系連続ドラマ
「ファーストペンギン!」のモデルとなりました。

こちらのドラマで坪内さんを
知った方もいるでしょう。

全国で行政、漁協、生産者との関係の調整や、
生産される一次産品の出荷ルートの確保、
販路拡大までを手がけていらっしゃいます。

当時、坪内さんは漁業について何も知らないド素人。
アジとサバの区別すらつかなかったそうです。
その方が船団丸の代表に…。


獲れたての魚を漁師が自分たちで活け締めして梱包した
「鮮魚ボックス」を自家出荷するサービスを始める。

水揚げされた魚は
「生産者→市場(漁業協同組合)→仲卸業者→小売店」
という経路で消費者に届くのが水産業の商慣習です。


漁協や関係業者にとっては面白いはずがなく、
嫌がらせのようなことも。

漁師たちとは何度も意見がぶつかり合い、
取っ組み合いのけんかもありました。

半年間ほど断絶状態だった時期もあるそうです。

ただ「萩大島の未来を守りたい」という目的は
どの漁師さんとも同じであったそうです。


事業の赤字を個人的に補填し、自己破産寸前だった時期も
ありましたが、2017年にようやく単年の黒字化。

「漁村の豊かな生活と美しい刺盛り文化を守る」
「青い海を未来へ繋ぐ」

これらが坪内さんの揺るがない思いです。


次回のメルマガで具体的にどのようなことに
チャレンジされたのかをご紹介します。