こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
先日、若手後継者(仮名:須坂社長)の方とお話をしました。
須坂社長は先代から
1年前に会社を引きつぎました。
成長市場ではないと世間では言われています。
業績を伸ばすことは困難。
むしろ現状維持さえ経営努力が必要です。
先代の負債として2億円。
こちらも返済していかなければなりません。
「なんでこんな会社を引きついでしまったのか…。
知人の忠告通り、継承をしない方が良かった。
なんで先代の借金を自分が
返していかないといけないのか。
明るい未来もなかなか描けない業界で
なぜ親父は起業したのか。
やりたくもない仕事や親父の会社を
なぜやらなければいけないのか…」
須坂社長の悩みや愚痴は止まりませんでした。
私はそれを聞いて、
「つまり須坂社長は被害者ですか?」
と反応しました。
「被害者意識…。
言われてみるとなんで自分ばっかり…と
正直思っていたかもしれません。
親父のせいではなく、
最終的には自分で継承すると決めた。
被害者意識を持っている経営者に
従業員はついこないですよね…」
須坂社長は少しクールダウンして、
自分の言動や思考を振り返っていました。
事業継承をされた若手後継者。
なかなか事業が上手くいくないと、
いつのまにか、「被害者意識」を
持っているように思います。
俺はこんな仕事をやりたくなかった。
俺はこんな会社を引き継ぐべきではなかった。
潰れそうな会社を継承した俺はかわいそうだ。
もっとマシな状態でバトンを渡してくれれば。
須坂社長が言われた通り、
被害者意識を持っている限り、
従業員はついてこないかもしれません。
成長へのヒントも掴めないかもしれません。
最終的には自己選択であり自己責任。
その現実を受け入れるしかありません。