『どちらが正しいではなくどちらも正しい』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。


こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。


新入社員の方へメッセージを出す際、
自分の話が相手にどのように受け止められるか、
注意をする必要はありますね。


額面通り受け止められてしまうことがあるからです。


例えば、

「苦手なことであっても、大変なことがあっても
 挑戦していきましょう」


といった旨の話をする。


これは
「逃げてはいけない。立ち向かうべきだ」
といった意味で解釈されることがある。



「逃げてはいけない」だけがその人の価値観になり、
結果、心が疲れて壊れてしまう人もいる。

その人は「逃げる」「お休みする」ことが
必要になります。


「逃げてはいけない」「逃げてもいい」、
どちらもTPOに応じて正解なんですね。



情報発信者は、メッセージを片側からしか
発進できません。

そうしないと、
結局何が言いたいの?結局どちらが大事なの?
となってしまうからです。


またはその人の今の状況にもよります。


これまで「逃げる」選択肢ばかりしてきた人は、
「逃げてはいけない」というメッセージが響く。

これまで「逃げない」選択肢をとってきた人は、
「逃げてもいい」というメッセージが響く。



できれば、情報発信者側は
相手がどのような状態なのかを把握して伝える。

情報受信者側は、相手がどのような立場で話を
展開しているのかを想像する。


少しでも互いに誤解を防ぐには、
このような努力が必要ですね。