『社内で出世してはいけない人』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。


リーダーには「人間性」や「人格」等が
必要だと言われます。

「本当にそうなのかな…」と
思ったことはないですか?

「人間性」の定義が曖昧ですし、
実態が見えにくいものです。

人間性の高い低いを測定しにくい。
周囲の人の感性によるところもある。


意地悪な上司、
ハラスメント傾向がある上司の元で
働いたことがあると、
リーダーには「人間性」が必要と実感します。


さて以前、ネッツトヨタ南国株式会社 横田氏から
「人間性」と「能力」を4つのマトリックスに分けた
お話を聞いたことがあります。


1 鬼 大 × 金棒 大
人間性が高く能力も高い。

2 鬼 大 × 金棒 小
人間性は高いが能力は低い

3 鬼 小 × 金棒 小
人間性は高くない。能力も低い。

4 鬼 小 × 金棒 大
人間性は高くないが能力は高い。



この分類に当てはめて考え、
4「鬼小 ×金棒大」の人材は
社内に居る方はいますか?


能力が高い。かつ権威もある。
そういう方の人間性が曲がっていると、
たくさんの被害者を出しますね。

大きな金棒を使いこなすことができない。

金棒が大きいということは、
金棒を助けることにも使えるし、
傷つけることにも使える。


つまり「使い方次第」。
鬼次第ということなります。

リーダーは人間性が大事だと
言われる所以はここにあると思います。


そしてもう一つの視点は「可変性」。

3「鬼小 × 金棒小」の人材は、
企業としては不要と烙印を押すこともできます。

ただこれはあくまで一時的なプロットであり、
変化する可能性があります。

鬼が大になる可能性も、
金棒が大になる可能性も秘めている人材もいます。



自分のことしか考えないやんちゃな若手社員。
入社して3年経って協調性も出てきて、
チームのことを考えられるようなった人材がいれば、
この例に該当します。

当時の印象で、
不用という烙印を押さなくてよかったですね。


あなたのチームは、
どのようなタイプの人材で構成されていますか?