『退職代行にお世話にならないために…』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。


4月は新卒社員が入社される時期です。

一方で退職代行依頼件数が4月中旬の時点で
月80件にも及ぶということがニュースになっていました。

サービス利用者の約6割は20~30代の若者らしいですが、
最近ではベテラン世代からの依頼も増えているそうです。

おそらく人手不足に陥っている企業では、
直ぐに辞められる状況ではなく、
会社からの退職時期の交渉や引き留め等があり、
結果、ベテランスタッフにとってストレスになっているのでしょう。


退職代行のメリットとしては、
出社せずに直ぐに退職できたり、
ストレスや悩みから解放されたり、
気まずい会社の人と顔を合わせずに退職できること。


安くはない費用を払ってまで
サービスを利用するのですから、
それだけのメリットを感じているのでしょう。


新卒者の退職理由で目立つのが、
「職場環境が入社前に聞いていたものと隔たりがある」
ということ。


正規雇用、非正規雇用関係なく、
人材が不足していれば、
自社の良い点ばかりを強調しがちです。


いい人材を集めるには、
自社の良い点をアピールすることは当然ですが、
これだけ「入社前とギャップがある」という回答があるならば、
ネガティブ情報が不足している可能性が高い。



弊社でも過去、非正規雇用の方を採用して、
初日や3日目で突然出勤しなくなり、
その後、連絡が取れないということがありました。

これらは1つの理由には絞れませんが、
改めて、これでもか!くらいに
「ネガティブ情報」を伝えるようしています。


・○○作業は、体がキツイ
・○○業務は、メンタル面で傷つく
・○○なトラブルが発生する。
 その時には△△という対応をしてもらわないといけない



その上で私や面接官が言っていることが嘘ではないか、
現場に研修を数日間入ってもらって、本人の目で確認。

お互いに「ギャップがない」と合意してから
「入社」というステップを踏むように心がけています。


ギャップで辞められるくらいならば、
ギャップを減らすために、
ネガティブ情報を正直にすべて話す。


希望をもって入社したスタッフから、
「嘘つき」と呼ばれない会社にしたいですね。