『実績信奉者になっていませんか?』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。



今となっては、有名なA社長。

ある分野にて画期的な商品を開発し、
大ヒットしました。

実はこの商品は
だいぶ前に完成していました。

完成はしていたものの、
日の目をみることはなかったのです。


開発費にほとんどの資金を投入してしまい、
販促費にかける資金がなかった。

様々な銀行にいって資金調達を試みましたが、

「そのような商品は見たことがない。
 実績がないから融資ができない」


と、ことごとく断れました。

その後、銀行融資を諦めた後、
ある投資家との出会いによって、
資金的なバックアップしてもらい、
その商品は世の中で知られるようになりました。


「実績がないから」

断るにはそれらしい理由です。



上記は、銀行とのやり取りについてですが、
これは社内でも繰り広げられています。


部下:「○○をやってみたいのですが…」

上司:「○○?過去に実績がないからそれは無理」

    

この会社の社長が社員に伝えていることは、

「今までの常識を疑って、
 新しいことにチャレンジしてみよう」



矛盾していますよね?

「常識に縛られないことをやりましょう!」

と呼びかけているのに、

「実績がないからできません」

と上司に断られる。


言い換えれば、

「常識内のことしか許可しません」

と言っているのと同じです。



「実績がないから…」
これは断る理由としては合理的です。

実績があるものしかやらないとすれば、
常に2番手以下になることを宣言しています。


「実績がないから…」

これは可能性とやる気を潰してしまう
キラーフレーズだと認識しておきましょう。