こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
中小企業では、
会社の命運を握るのは何といっても社長。
とはいえ、社長一人に依存する会社は危険です。
そこで経営幹部を複数人、
育てることを目標にします。
経営者がいなくても会社が回る組織。
中小企業の経営者が描く目標です。
やがて経営幹部が育ってくると、
社長が発言をしなくても、
それなりに適切な意思決定がされていきます。
その場の出席者のコンセンサスを取り、
納得性の高い結論が導き出されていく。
目標にしていた「社長がいなくても回る会社」になった時、
経営者の存在価値は何でしょうか?
経営者は会社にとって必要なのでしょうか?
経営者の役割の一つ。
それは「合理的ではない意思決定ができる」ことだと思います。
「合理的」とは、辞書で意味を調べられると、
・道理や論理的に適っていること
・無駄なく効率的であること
優秀な人材が育ち、頼りになる経営幹部ができると
「合理的な判断」ができるようになります。
・AよりBを選択する方がコストが安い
・AよりBを選択する方が儲かる
・AよりBを選択する方が効率的
・AよりBを選択する方がリスクがない
・この悪状況ならばスタッフを解雇するのは当然
優秀な人材は「合理的判断」ができますが、
「合理的判断」には危険な一面もある。
普通に考えたらB、常識で考えたらB。
といった具合に、多数派の判断をしてしまう。
しかし、
普通ならあり得ないA,
常識ではないありえないA。
この意思決定してきたから、
唯一無二の中小企業になっている例もあります。
合理的判断とは、
“正しい”結論を出しているように見えて
“常識内の普通”の結論を出していることにもなる。
大半の人から反対されようが、
“ぶっ飛んだ”意見や結論を出せること。
時には、経営者が合理的ではない判断ができることが
経営者の重要な役割ではないでしょうか。