『失敗すらさせてもらえない新卒社員』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。


A社では新卒社員が毎年10名前後入社しています。

新卒採用が途切れたことは直近10年間ではなく、
受け入れ側も「慣れている」ように見えます。

指導係役は、最近の若者の傾向ということを学習し、
時代に即したOJTを実施しているようです。

一人でも新卒社員が退職すると社内で大騒ぎになり、
「過敏反応かな?」と思うことも。


A社の新卒社員の話を聞くと
凹むほど「失敗の経験はなかった」と言います。

その新卒社員が優秀なのかと最初は思いましたが、
他新卒社員も同様のコメント。

「失敗レベルの経験はない。軽いミス程度です」
と言うのです。


新卒社員は凹みやすい
→転ばないように事前に丁寧に教える
 →言われた通り忠実にやれば失敗はない
  →「失敗の経験」がない


こういった因果関係があるように思います。

例えは適切かどうか分かりませんが、
わが子に過保護になっている親のようです。
先回りして子供がケガをしないように環境を整えてしまう。
ケガをすることさえ、させてもらえない子供。


「新卒の受け入れができている会社
 =新卒に過保護な会社」


こんな間違った方向にいっていませんか?


「失敗をしていない」という新卒社員が
自信や実力を身につけているか?と言えば
疑問が残ります。

失敗をさせてもらえないこと。
それも可哀そうなだなと思います。


失敗から学ぶことの方がはるかに多いですからね。

新卒社員に失敗の機会を与えてあげましょう。