『有名になれば真価・進化が問われる』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。


・業界○○グランプリで賞を取る

・テレビや書籍、専門誌で紹介される

・○○コンテストで認定を受ける

・第三社セクターの調査で賞を取る


これらは外部から一定の評価をもらったわけですから、
どれも名誉なことです。

しかし賞を取ったからゆえに
大変なこともあるそうです。


一つは期待値が上がる。

○○グランプリで賞を取られたわけだから、
さぞかしすごいお店だろう、施設だろうと
来る前からの期待値が高い。


期待値が高すぎると、
「思っていたほどではなかった」「普通だった」
と感想を持たれてしまいがちです。



10年前近くになりますが、
感動のサービスを提供するホテルやレストランが
書籍で紹介されました。

すると「いかに自分を感動させてくれるのか?」と
高い期待値で現地に行ってしまう。


以前と変わらぬ質のサービスを提供していても、
想像以上でなければ、
アンケート評価が下がったり、
コメント欄などに不満を書かれることが出てきます。


もう一つは新規客が増えて、
既存客(=常連客)への対応が疎かになること。

有名になれば、一度は行ってみたい!という
一見さんが一気に増える。

そこにも丁寧に対応しようとするが、
同じマンパワーであれば常連客へのサービスが行き届かない。

すると常連客からアンケート評価が下がったり、
サービスの質が下がったと不満を言われたりします。
常連客の店舗・施設離れに繋がることもあります。



これは有名になったがゆえに、
ほとんどの会社が経験することのようです。

この試練をいかに乗り越えるか。

乗り越えた会社は、「やっぱりすごい!」と
また評価される日がきます。

乗り越えられなかった会社は、
話題にすら上がることがなくなります。

真価と進化が問われるのは、
名が知れた後なのかもしれません。