『“決意”は揺らぎ、脆いもの』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

十方よしTV11月号のゲストは、
株式会社ヒューマンフォーラムの出路会長でした。


出路会長から下記のような質問をされました。


出路会長:
「3匹の猫がこの高い塀の上にいるとします。
 2匹はここから飛び降りると決断したとする。
 さて何匹残ってると思いますか?」



松本:
「1匹ですか?」


出路会長:
「いえ、3匹です。飛び降りる、と決めただけです。
 ほとんどの人は決めただけです。エンパワメント創発に行けない」


 
そもそも行動に移せない「決める」ことは、
決断とは呼ばないかもしれません。


私を含めて人は弱い。

「決意する」「決心する」などと心に決めても、
行動に起こせないことが多い。



その原因は、「怖い」「不安」「面倒くさい」
心理的ブロックかもしれません。

決心して何かやるには「勇気」がいる。

コンフォートゾーンから抜け出して行動を起こすことは
やはり簡単ではない。


人材育成事業を17年もやっていると、
人が変わるか否かを冷静に見てしまいます。

「○○を気づきました!」
「○○を決心します!」
「○○を決意します!」

そう話されている時は表情がキラキラされています。

しかし行動に移せるかどうかは、本人次第です。


ある会社のT部長さんは、

「私がA社長を男にしたい。
 だから一生この人についていく。
 結果を出してA社長を業界で有名な経営者にしてみせます」

と意気込んでいましたが、
3年後には会社から姿を消していました。


T部長のその瞬間の感情だけを切り取れば、
それは嘘ではなかったと思います。


「決意は揺らぐし脆いもの」
と認識しておくべきでしょう。



上記の反対で
「○○を決意しました」と言わずとも、
粛々と行動が変わっている方もいます。


決意の信憑性は「行動」と「持続性」で測る。

その場の「勢い」を信頼してはいけません。