『利益は残ったウンチにしかすぎない その1』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。


豊田社長も学ぶ塚越会長。
塚越会長が作られたのが伊那食品工業。
日本全国から見学者が絶えません。

私も縁あって企業視察してきました。

やはり現地でしか感じられないことがあります。
新聞や雑誌を読むだけでは、何も気づけていないですね。


塚越会長の名言。

「利益は残ったウンチにしかすぎない」


健康な体であれば人間はウンチをする。
普通に生活していれば出るもの。

企業も一緒であり、健全であれば利益は出て当たり前。
あくまで利益は残りカス。


ウンチを目的にする人間も企業もいない。
だから利益を目的にすることはおかしい。
幸せになることが全ての企業の目的である。


だから人件費は「費用」ではない。
目的そのものでもあるわけです。


塚越会長のスケールの大きさと
人間力の違いに愕然します。

「人件費は費用ではない」という感覚にまで至らない
自分が恥ずかしくなります。


たぶんこのお話に抵抗感ある経営者は
たくさんいるかと思います。


利益は事業が継続する上で、とても重要なものではありますが、
「手段」であり、最終目的ではありません。


利益は「目標」にはなっても「目的」にはならない。

利益は相手の心を迷わせる力があり、
いつの間にか一番の目的になってしまいます。


経営は「順番」と「バランス」が大事だと言います。

利益は優先順位2番目に来ても1番目にきてはいけない。
利益はバランスでいえば49%であっても、51%になってはいけない。



「順番」と「バランス」を間違えたときから、
経営がおかしくなります。


「それは綺麗事」だと言う人もいるでしょう。

でも時代は代わり、働く人達の価値観は変わってきています。

働く人たちからの支持される経営にシフトしていかなければ、
会社が継続することさえ難しくなるでしょう。


「弊社は今期過去最高益です」

と得意げな顔をしていた経営者がいました。

実態はどうなんでしょうか?
本当に過去最高益は良いことなのでしょうか?

新しいパラダイムで利益を捉えてみましょう。