『勉強熱心なのに残念な社長』 | ~100年企業を目指して~理念浸透と人材育成の教科書~

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100年続く会社の生存率を考えると奇跡に近い。1代の経営者で終わらず4~5代の経営者がバトンを繋ぎ続ける。そこに何かロマンを感じますね。どんな秘密があるのか。経営の量ではなく、経営の質に拘ったコンテンツをお送りします。

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

先日、よく取材をされているS社長と話している時に
共感した点をご紹介します。


S社長の会社(T社)では月に数組、モデルケースとして
全国から会社見学に来られるそうです。

沢山の人に見てもらいたいということで、
無料で時間をとり会社を開放しています。


業績はというと、5期連続増収増益です。

しかしその前は売上の40%が天災によって飛んでしまい、
倒産ギリギリのところまでいっていました。

3期連続で赤字で会社の雰囲気も悪かったといいます。

その時から会社の人はほとんど変わっていません。
新しくメンバーが加わっただけです。

それなのに経営数字は良くなっています。


見学に来られた方の
一定数は同じことを言われるそうです。

「それはT社だからできたんですよ。
 うちみたいな業界では無理。
 うちみたいな会社では無理
 うちみたいな社員では無理」

それを聞くたびにがっかりするそうです。

「この方は何も学んでいないし、気づいていない。
 T社もそのあたりにある会社と何も変わらない。
 潰れかかった会社ですから。
 もちろん潰れないように努力をしましたけど」


いい会社を見せると
「あの会社だからできた」と言う。

いい人材を見せると
「あの人だからできた」と言う。


あの会社、あの人は特別。
だから真似はできない。

最初から降参しているようにしか見えません。
スタートラインにも立てていませんね。

S社長は
「あの会社ができた」と言われたいのではなく、
「あの会社でもできた。だから自分の会社でもできる」と
思ってほしんです。

「あの会社だから」「あの人だから」と
いう言い訳を止めてみましょう。